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大切なのは知ること...

12月10日は世界人権デーだそうだが、これほど人権が踏みにじられようとは思いもしなかった。人道危機を通り越して人道破壊だと思う。これまで署名くらいしかできなかったが、今日は本読みデモのつもりで本を読んだ。

高橋真樹著『ぼくの村は壁で囲まれた ー パレスチナに生きる子どもたち』(現代書館、2017年)

これは中高生にも十分理解できるように書かれているため、パレスチナ問題を理解するのに最適の入門書だと思う。10月7日から始まったと思っていた衝突については75年前まで遡って考える必要があるし、「ユダヤ人 対 パレスチナ人」の宗教問題と捉えるのは間違っているとわかる。今まで遠い外国の出来事に思えたことが、私たちの無関心の上に成立していたことを知り、自責の念に駆られる。それは周囲がいじめに無関心でいるからこそ加害者がやりたい放題できるのと同じで、世界が無関心でいたからこそ国家が暴走できたのだろう。その意味で加害に加担してしまった以上、少なくとも知ることを放棄してはいけないと思う。自戒を込めて。


📚追記📚
chibi3さま燿(hikari)さまが当記事を素敵なマガジンに追加してくださいました。どうもありがとうございます♡
ご紹介させていただいた書籍の巻末には他の参考になる本や映画のリストも付いているので、ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。