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巣立ちに思うー待降節によせて

ハリネズミくんの頭が、映画『インスタント沼』の加瀬亮さんの髪型みたいになってきたので、室内から屋外に移ってもらいました。子の巣立ちを見守る親の気分です。

北風に負けるなよ…

「巣立ち」といえば…「巣立ちの歌」をご存じでしょうか。私が中学の卒業式で歌った曲なので、今でも歌われているのか気になって検索したところ、伴奏がバージョンアップされていることがわかりました。(昔は前奏も間奏ももっとシンプルでした。)この曲は「大地讃頌」と並んで大好きな合唱曲だったので、伴奏は目を瞑っても弾けるほどに練習していましたが、まさか本当に本番で見えないまま弾く羽目になろうとは思いもよりませんでした。

まだ「花粉症」が広く知られていない頃のことです。卒業式の朝からスギ花粉のおかげでうるうるしていた私は、クラスメイトから「おまえ、もう泣いてんのか、バカ」と言われて悔しい思いをしました。鼻水はマスクでごまかせても目からの洪水はどうすることもできなかったのです。そんなわけで、私は自分の「巣立ち」を花粉症とセットで思い出します。

今宵、菜っぱが外で凍えませんように。と同時に、かの地で住処を追われた方々が、どうか飢えと寒さから守られますように…と、この時期、どうしても思いはここへと至ります。

パレスチナのオリーブの木で作られた聖家族

今年、イエス生誕の地ベツレヘムではクリスマスをお祝いしません。もしも今、キリストが生まれたならば、瓦礫の下に埋もれているだろうとのメッセージは、とても胸を打つものです。