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THE 355 / 355(2022年2月4日劇場公開)

ジェシカ・チャステインが主役のはずでした。

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最初のアクションこそ彼女は主役級の活躍でしたが、仲間が増える度に精彩を欠いていくちょっと損な役回り。

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そして影の主役に躍り出るのが、ルピタ・ニョンゴ。

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はっきり言って、諜報活動のストーリーは既視感がいっぱいでした。スパイアクションの主要登場人物を全員女性にすればいいと言うものではないことが図らずも証明されてしまいました。

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アクションシーンのボリュームは良いバランスだったと思います。機関銃を構える姿がいちばん決まっているのは、ダイアン・クリューガーだったりします。

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そしてお決まりのパーティシーンでその魅力を爆発させているのがペネロペ・クルス。結局従来の映画で描かれてきた女性らしさを強調するシーンを抜きにはストーリーを成立させられなかったのがこの映画の限界でした。

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ファン・ビンビンの登場の仕方には驚きがありました。それにより金持ちアジア人ステレオタイプが発動してしまうと言う残念さもありました。総じてはルピタ・ニョンゴによる名シーンもあったので楽しめました。

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特にサイモン・キンバーグ監督の前作『X-MEN:ダーク・フェニックス』は結構好きだったので本作でも同じレベルの満足感を与えてくれたことはよかったです。

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