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WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT?/ ワッツ・ラブ・ガット・トゥ・ドゥ・ウィズ・イット?(2023年劇場公開)

どっちつかずの女性役をやらせたら最強のリリー・ジェームズ。

彼女が演じるゾエはドキュメンタリー作家。この設定があとあと効いてきます。

イギリス領インド・ラホール出身のシェーカル・カプール監督が『ノッティング・ヒルの恋人』や『ブリジット・ジョーンズの日記』の製作陣と作り上げた2020年代的恋愛をテーマにアップデートされたロマコメ。映画製作会社ワーキングタイトルによる期待を裏切らない秀作。劇中のドキュメンタリー映画の製作過程とロマコメの進行がシンクロ、しかもその決着のきっかけが初号試写というアクロバティックなプロットが新鮮です。

ロンドンでもゴールドホーク・ロードとか、テムズ川のほとりなどわかる人にはわかる場所でのロケからのラホールへのロケーション移動でエキゾチック感覚も無理なく演出されていて気が利いています。

現代のロマコメにはこれくらいのライトな着地がいいのでしょうね。

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