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TALK TO ME / トーク・トゥ・ミー(2023年12月22日劇場公開)

石膏の手を握るヴィジュアルだけは見たことがあったのと、A24製作という情報のみで観てみました。まだ日本公開が決まる前のタイミングでした。

興味津々に手を差し出しているのが、主人公ミア(ソフィー・ワイルド)。彼女は日本劇場未公開のThe Portable Doorに出てた俳優さん、本作で大ブレイクしてますね。

とにかくストーリーテリングが情報を小出しにして終盤に向かうにつれ謎が明かされる展開なので、まず飽きないしスピード感のある編集で新しいホラー映画を観ているというワクワク感が続きます。

今の時代にありきたりの恋愛要素など必要ないけど、ある決定的な出来事のきっかけとなる場面のために最小限の関係性は描かれます。その辺の処理も実に手際が良い。ダニー&マイケル・フィリッポウ監督(双子)はユーチューバーですから。

ホラー映画のジャンルで言うとありきたりな家族関係ホラーなんですが、降霊(英語でセアンスと言います、最近またホラー映画界のトレンド入りしてます)に対するスタンスが全く従来の作品と違います。

「霊、ヤバい、キモチいい。」というキャッチフレーズはよく考えたなと思います。ホラー映画でキモチいいなんて紹介の仕方見たことありません。アイデア次第でホラー映画はいくらでも面白くなるという好例です。

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