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FESTIVAL DEL CINEMA ITALIANO 2021 / イタリア映画祭2021

もしも叶うなら』2021年のイタリア映画祭が東京・大阪で開催される頃には大きなスクリーンの前でみんなで『泣いたり笑ったり』したいと主催者側は考えていたに違いありません。特に2021年のセレクションを見てみると『こどもたち』が出てくる作品が多いのもいちばん身近なテーマからの再出発を目指したのでしょうね。ただ残念ながら東京での上映が中止になり(主催者側は今でも延期を検討しているらしい)関係者は『私は隠れてしまいたかった』と思ったかも。その結果2021年のイタリア映画祭は『悪の寓話』年として語り継がれることになるでしょう。『我らの父よ』といくら嘆いてみても世の中がイタリア映画祭を落ち着いて楽しむことが出来るのは2022年。そんな事を考えながら、奇跡的に上映が決定された大阪会場で最初の『靴ひも』を観たのでした。テーマ的に子供が重要な役割を担う作品が多かった印象です。『略奪者たち』の悪意に満ちた子供の使われた方、『憎むなかれ』の大人と子供の間のマージナルな年齢の姉と弟たちの眼差し、『ソーレー太陽ー』の何も知らない赤ん坊を取り合う大人達。セレクションの偏りというよりイタリア映画業界の最近の傾向なんでしょうね。

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