映画評|物語る私たち

物語る私たち
2014/06/11 シネマート六本木(スクリーン3)

有名女優が自らの出生の秘密に迫るドキュメンタリー

 カナダ人女優サラ・ポーリーの母ダイアンは舞台女優だった。彼女は父マイケルの出演する舞台を観て彼に惚れ込み、家庭を捨てて新し家庭を作った。これは当時大スキャンダルだったが、ダイアンはそれをはねのける意志の強さと行動力があったのだ。だが彼女は末っ子のサラが11歳の時、ガンで亡くなってしまう。悲しみに打ちひしがれる家族。だがこの家族には、ダイアンの置き土産とも言うべきひとつの秘密があった。それは末っ子のサラが、父マイケルの子供ではないかもしれないという疑惑。母は舞台出演のためモントリオールに滞在していたとき、現地に恋人がいたのではないか? サラは子供たちの中でひとりだけ父に似ていないと言う人がいる。でも本当はどうだったの? サラは舞台で共演した俳優が自分の本当の父かもしれないと考えたが、「あなたはわたしの父なの?」という問いを笑って否定した男は、当時の事情をよく知る別の人物を紹介するのだった。

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