映画評|バードシャー テルグの皇帝

バードシャー テルグの皇帝
2014/07/07 シネマート六本木(スクリーン2)

巨大犯罪組織に単身乗り込んだ青年の恋と冒険

 インドの犯罪王サードゥ・バーイは、度重なるテロ事件の犯人として捜査当局に追われ海外に逃亡。だがそこでさらに力を蓄え、再びインドを混乱に叩き込む巨大テロを計画していた。そんな闇の帝王に反旗をひるがえしたのが、裏社会でバードジャー(王の中の王)と呼ばれる青年ラーマ・マオだった。だがインド警察は、本名不詳のままバードジャーを組織の重要人物として国際手配。これは警察内部にも、サードゥ・バーイの手下が潜り込んでいる証拠だ。スパイ役の警察幹部は、近々警察長官の娘と結婚する予定だという。「この結婚を阻止しなければならない」。ハードジャーはイタリアに留学中の娘ジャーナキに接近して彼女の気を惹こうとするが、偽りの恋のゲームはいつしか本物の愛に変わる。彼はインドに戻るとブライダルコーディネーターとしてジャーナキの家に潜り込み、同時にインドに戻ってくるサードゥ・バーイを迎え撃つため奇想天外な計画を立て始める。

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