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英語ができるようになりたいなら、単語帳は買っちゃダメ!

やるならできるだけ早く効率的に力をつけたいと、誰もが思うことです。ただ、人によって効率のよい方法は違っています。それなら、自分に合った方法をどうやって見分けるか?を知るのが、いちばんの近道だと思います。

まず知っておくべきは、効率的な英語の学び方には、
1.年齢や経験によって変える必要があるポイントがある
2.誰にでも一貫して適用できるポイントがある
ということです。

ここを見誤ると、せっかくの努力も水の泡!どころか、間違えてやってしまったために、逆にできなくなってしまった!ということが起こりますので、要注意です。

やみくもに手を出すのが危険なのは、取り返しがつかないことになる可能性があるから。

つまり、時間をかけて身につけたことが間違えたことである場合です。

「覚える」ということは定着するということですが、間違えたことを意図せず定着させてしまった場合は「化石化」と言います。

これが起こると、まず化石化してしまった悪いクセを取り除くところから入るので、めちゃくちゃ時間がかかります。もしかすると、一生できなくなるっていうことも起こります。

爪を噛むクセがある、喫煙癖がある、背中を丸めるクセがある、など、一度クセづいてしまうと、直すのが本当に大変なのはわかりますよね。

英語でも、間違えた発音や、言葉の使い方を定着させてしまうと、よく使うものであればあるほど、取り除くのに時間がかかります。

間違えて使っていて、大事なテストで間違えるのはもちろん、面接などの重要な場面で伝わらなくて評価されなかったり、仕事相手に失礼な表現になっていたりすると、自分の将来を左右してしまう取り返しのつかない事にもなりかねません。いざという時には、最善の自分でなくて、いつもの自分が出てしまいますからね。

私もやってしまった!経験があるので、これはすごくわかります。

ということで、効率的に学ぶために避けるべき落とし穴と、誰でも使えるポイントを見ていきましょう!

年齢や経験によって変える必要があるポイント

まず、年齢や経験によって変える必要があるポイントから見ていきます。

小さい子供なら、身の回りの具体的な言葉から身につけるのがいちばん効率的です。形のあるものに、英語の名前を付けていく感じで、言葉を増やしていきます。特に幼児の場合は、音から良く覚えるので、文字で見せるよりも、イメージと音で紐づけていくのが効率できます。

ただ、小学校に入って、文字の役割が理解できるようになると、音だけでは不十分。英語も文字を一緒に学んでいくのが効率的になります。音だけでなくて文字という情報も、英語を定着するために役に立つからです。

中学以降の効率的な学び方はというと、英語と日本語を比較しながら学ぶ方法になってきます。日本語の文法構造がわかるようになると、英語の処理の仕方も構造理解を使うと楽にできるようになる。だから、文法も一緒に覚えちゃうと効率的になります。

小学校3年生から文法をやっても効率的じゃないのは、まだ文法の意識が育ってないのに、そんな情報を入れても無意味だから。

特に、英語学習なんて、頭の中で起こっていることだから、目で見て確認することができないので、何でもたくさん詰め込んでおけば、そのうち役に立つでしょ!という考えで、とにかく先取りして情報を入れようとしてしまいがちですが、これをやると「頭の中がゴミ屋敷化」します。

使い方がわからない情報を山のように入れると、何を使っていいのかわからず迷います。一生懸命やっても、結局話せなくなる、なんて、シャレにならない状態ですよね。厳選された情報を入れるようにしていきたいです。

誰にでも一貫して適用できる効率学習ポイントって?

誰にでも使える効率的なやり方は、「ストーリーで覚えること」

正確には、文脈で覚えることですが、話の流れで覚えていくことで、とてもたくさんのメリットがあるって、ご存知でしたか?

物語は誰にでも使える効率的な英語教材です。

子供なら、絵本。

大きくなるにしたがって、章立ての小説のようなもの。

大人の初心者から中級の方は、有名な人の子供用に描かれた伝記なんかもすごく良いですよ!

私は子供たちにWho was ?シリーズの本を買って読ませていましたし、私自身も一緒に読みました。(アマゾンのリンクに飛びます)

小説は自分に合ったレベルで読み進めると、これ以上ないくらいの最高の英語教材になりますが、レベルの設定と読み方の工夫がすごく大切で、一般的に知られているとにかく読め!の多読ではちょっと効果が限定的になるし、効率的な時間の使い方ではないです。

小説の読み方や選び方については、また今度詳しくお話することにして、ここからは、中級者向けの「使える単語の増やし方」をおつたえしますね。

中級者向けの「使える単語の増やし方」


もしも今まで、本や長文を読むときに、わからない単語の意味だけ調べてOKにして、読み進んでいた!という方、ぜひこれからお伝えする方法を試してみてください。

記憶の定着具合が全く変わってきて、新しい単語があっという間に自分で使える単語に昇華していく経験ができます。

情報は頭の中を整理整頓しながら入れて行かないと、ただのお荷物になって「頭の中がゴミ屋敷化」するという話をしました。

例えば、よくある勉強法に、単語帳を買って丸暗記する、というのがありまが、これって効率的でしょうか?

頻出単語を出る順とかで教えてくれるんだから、効率的でしょ!と思いますが、私は違うと思います。

なぜなら、使える形にして、頭の中に入れることができていないから。

単語は、用例が確実にわかって、自分の中で使える形にしてから覚えていくのがいちばん効率的です。

なぜなら、確実に使えるから。
時間がかかっても、使える形で残して置けば、すぐに取り出せます。

時間をかけていろんな点から多面的に「単語を学ぶ」からこそ、しっかり定着します。

ひとつの単語にはすごくたくさんの情報があります

  1. 品詞

    1. 動詞、名詞、形容詞、副詞のどれなのか?

    2. 動詞なら、自動詞なのか、他動詞なのか?活用は?

    3. 名詞なら可算なのか不可算なのか?可算なら複数形はどうか?

    4. 形容詞や副詞なら活用は?

    5. 派生語は?他の品詞になるとどうなるか?

  2. 意味

    1. その文脈ではどの意味で使われているか?

    2. ニュアンスは?

    3. 他の単語で置き換えると?類義語は?対義語は?

  1. 発音(強音と弱音がある場合もある)

    1. その文の場合にはどの発音が正解なのか?

    2. 前後に来る単語の発音に影響されると、どのように音が変わるか?

    3. 派生語の発音やアクセントはどう変わるか?

  2. 用例

    1. どのように使われているか?

    2. 他にはどんな場面で使われるか?


ひとつの単語にも、これだけの情報があります。これがわかってやっと使い方がわかります。

そして、さらに一手間かけて、「自作の例文を作る」をします。

これが仕上げで使える形で収納する方法です。

「こんな面倒くさいこと、いちいちできるか!!!」

って声が聞こえそうですが、逆に、

ここまでわかってないと、その単語を自分の言葉として、自由自在には使えないです。

サバイバル英語で、とにかく身振り手振りを交えて、言葉をつぎはぎして、伝わればOK!なのであれば、こんなことはしなくていいでしょう。

ただ、それを繰り返すと「化石化」が起こるので、次にもっと上のレベルを目指したい!と思った時には、まずは悪いクセを取り除く、ということから始めることになり、自ら成長の芽を摘んでしまっていた、ということになります。

本を読むときに、この「単語を学ぶ」をやると、すごく効果的です。

具体的には、わからない単語に出会ったら、先ほどの流れで品詞、意味、発音などをチェックしてノートに書き出していきます。

この時、その単語が含まれた文章と、そのひとつ前の文章を例文としてノートに書き出しておきます。

こうすることで、文脈と言うストーリーが残っていきます。

その文章を読めば、話の周辺のことまで思い出せるようになります。

この文脈がとても大切な情報を持っていて、どういう場面で、どういう意図で使われているのか?、この単語は他にはどんな単語と組み合わせて使われることが多いのか?、という周辺情報が全部入っているんです。

ニュアンスや、コロケーションと言われる情報で、これに意識が向いているかどうかで、自由自在に英語を使えるようになる未来の選択肢を残せるか?、それともブロークンのサバイバル英語で終わることになるのか?が決まってくる、と言っても言い過ぎではないと思います。

これ、最初はすごく面倒くさいと思うんですよ。

私もそうでした。

でも、実は調べ方にすぐに慣れていくのと、周辺の単語も含めてどんどん単語が覚えられるようになるので、めちゃくちゃ効率的に覚えられて、やらない理由がわからなくなるくらい定着します。

私が、社会人で英検3級から3年間でTOEIC945と英検1級まで行けた理由は、自分のレベルに合った小説を読むというやり方と、この「単語を学ぶ」を実践したからですし、それ以外の方法を使っても、ここまで効率的に英語力をつけることは不可能だったと、今でも思っています。

ご質問やご意見、コメントがありましたら、ぜひぜひお聞かせください。

読んでもらえているということが、私の励みです。

強も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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