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005. 発音記号が読めるとこんないいことがあります

この記事は、Podcast、StandFMで配信した内容を読みやすく編集したものです。

皆さん、こんにちは。
今日は発音記号で発音を学ぶことのメリットを3つお話ししたいと思います。

ついこの前のことなんですけれども、中学生のお子さんを持つお母さん (私の知り合い) とお話ししている時に、「今の中学1年生の英語の教科書に発音記号が書いてない」とおっしゃってたんですね。その方ご自身は中学で発音記号を習ったので、今の中学生も習った方がいい、という意見。
その教科書の出版社のサイトを見てみてみると、こう書いてありました。「中学校1年生でいきなり発音記号を出してしまうと、アルファベットと発音記号が頭の中でごっちゃになってしまうので、とりあえず中学1年生は発音記号を出さない。2年生になってから発音記号を使う。」と。
確かにそれも一理あるとは思うんですが、私は発音記号を使うことのメリットは3つあると思っています。


メリット1. 人に聞かなくても発音がわかる

例えば新しい単語を目にしたとして、どう読むのかなって考えた時に、誰かそばにわかる人がいればその人に教えてもらえればいいんですけれども、そういうことってなかなかないですよね。そんな時に、辞書サイトなどを見て発音記号が書いてあれば、こう読むんだな、というのがわかります。

メリット2. カタカナ発音で覚えてしまうことがない

よく、カタカナで発音が書いてある参考書やサイトがありますが、一度カタカナで読み方が書いてあるのを見てしまうと、頭の中にそのカタカナの発音が染み込んでしまいませんか。これは私の先生に聞いた話なんですが、人間は自分の口から発した言葉が一番脳に記憶されやすいそうです。口と脳が近いから。例えば、知らない単語を間違って読んでしまうと、それが簡単に脳に記憶される。一旦記憶されると、それを書き換えるのってなかなか難しいです。
実は私にもその経験があります。例えば隔離するっていう単語 “quarantine” を、何年も前に初めて見たときのこと。”quarantine” という単語は、最後が ‘tine’で終わるんですけれども、その読み方が「タイン」だと思って「クァランタイン」と呼んでいたんですが、実は “クァランティン”[ˈkwɔɹ ənˌtin] が正しい読み方なんですよね。
私は、それを間違った読み方で読んでしまったので、おそらく脳の中に書き込まれてしまい、その単語だけは今でも間違って読んでしまいます。一旦口に出してしまうと、脳の中に書き込まれるっていうのは本当だな、というのを実感しました。
ですので、特に初めて目にする単語は、思いつきで読んでみないで、発音記号を見たり、ネイティブの発音を聞いたりして、正しい発音を知ってから読むのがとても大事だなと思います。

メリット3. 発音を体系的に効率よく学べる

英語の発音って、音の種類が無限にあるような気がしませんか。なんかこう、この単語ではこういう発音だけどこの単語になるとこうなる、みたいな。覚えることがエンドレスに出てきそうな、そういう感覚ってないですか。
それが、発音記号で発音を勉強することによって、ゴールが見えてくるんですね。
発音記号は、種類が限られているから、それをばーっとリストに書き出して、それを1個ずつ覚えていくんですね。1 つずつ覚えていけば、全部でこれだけあるけれど、これとこれはもうわかった、とか、あとこれだけ学べばもう全部制覇できる、というように、体系的に学べるんですね。
ゴールが分かってるから、途方に暮れる感がないと思うので、モチベーションにもなると思うんですよね。

以上が私が思う発音記号のを使うメリットでした。
では、また次の投稿をしようと思います。どうもありがとうございました。

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