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今、英語学習をやり直すならこの5ステップ

第二言語習得論を学び、
英語の先生方にコミュニケーション英語の指導法を教えてきた私が
本質的な英語力を伸ばすためのコツをお伝えします。

単語やフレーズ学習をしているだけでは、
残念ながら、使える英語力は身につきません。

まずは、マレーシア在住の文筆家&編集者であり、
英語にも堪能な
野本響子さんのご著書の紹介をさせてください。

野本響子さんが
「50代からのやり直し英語術」の中で

今、英語学習をやり直すとしたら
どんな勉強をし、
何をやらないかを紹介してくださっています。

20代から仕事でも英語を使ってきていて
勉強を積み重ね
50代となられた野本さん。

TOEIC 900点以上。
CEFR C1。
アメリカの大学院で学ぶほどの実力をつけた
彼女が薦めるのは…

Step1 :  綴りと発音のルールを学ぶ
Step2:大量に自分に合ったインプットをする
Step3:話すことと書くことを楽しみながら続ける仕組みを作る
→「よく考えれば、子どもの言語習得と同じプロセスだった!」

「文法学習」は基本的なものだけでOK。
そして、「英文和訳」はやらない

「50代からのやり直し英語術」KIndle版 第4章


と述べていらっしゃいますが全く同感です!

「勉強」していた間はちっとも伸びなかった英語

私自身も、
単語や文法学習に明け暮れていた時期は
全くもって話せませんでした。

中学の授業で初めて英語に出会って以来
英語が話せる人になりたいと
真面目に勉強してきて
大学は英文科。

英語の教員免許までとったのに、
英語を自在に扱える感覚「ゼロ」。
ずっと英語コンプレックスに苛まれていました。

転機は意外なところに

それが、一転したのは
専業主婦時代に
子どもの習い事として出会った
“子ども英語”からでした。

フォニックスで発音矯正をし
子ども用テキストの簡単な英語を日々、
口にするようになったら、

あら不思議!

成長の兆しなく、停滞し、
苦しい思いをしていた英語人生が
V字回復していきました。

『なんだ、こんな簡単なことことでよかったんだ・・・』
『基礎が足りないだけだったんだ・・・』

と拍子抜けしたのを覚えています。

表音文字の英語・表意文字の日本語

英語は表音文字です。
目で理解しようとしても
理解できない「音」
が存在します。

にもかかわらず、学生時代の自分は、
「音」の土台がないままに、学習を敢行。

耳と口を使っての学習をおろそかにしたまま
「目」からの学びで英語が習得できると
思い込んでいたからです。

難しい単語を、目で見て、手で書いて丸暗記。

重箱の隅をつつくような文法問題は
理解して問題ができれば学習終了。

その努力の先に
ペラペラの未来があると信じていました。

ところが
「知識」は増えるものの
それが実際に使える

「スキル」

に高まることはありませんでした。

第二言語習得論を学んだら謎が解けました。
話すために必要な学びが全く抜け落ちていたのです。

話せるようになるには、話すための学びが必要

英語の習得には
耳と口を使っての
徹底した「基礎」の構築が必要です。

英語のリズム(プロソディ)がなければ
どんなに正しく発音したつもりでも通じません!

発音できないものは聞き取ることもできません。
日本人がリスニングが苦手な理由はここにあります。

・フォニックスで、日本語にない音を学び
・音法で、
喉発声になれ、
リンキング、リダクション、フラッピングなども
学んでいく必要があります。

「音」という英語習得に必要な基礎が身についていないのに、
理解と暗記だけでウワモノを完璧にしようと努力しても
実際に使える英語は身につかないのです。

第二言語習得論

第二言語習得論とは、
人間がどうすれば、
母語以外の言語を習得できるかを研究した学問です。

第二次世界大戦後に生まれた比較的新しい学問ですが
移民を受け入れる国では
盛んに研究がなされてきました。

※日本人にとって英語は
第二言語ではなく外国語ですが
第二言語習得論のカバー領域です。

個人の経験によらず、
学問的に英語をどう学ぶのが最も効果的かを知りたいと
第二言語習得論を学び始めました。

結果わかったのは
「過去、自分が受けてきた学校の勉強の仕方では
使える英語は身につかない!」
という驚愕の、
そして、
悲しい事実でした!!

第二言語習得論的におススメのやり直し英語術

第二言語習得論を学び、
英語の先生方にコミュニケーション英語の指導法を教えてきた私が
おすすめする
本質的な英語力を伸ばすためのステップは、以下の5つです。

1.英語のリズム(フォニックス・音法)
2.多聴・多読・多観
3.脳と耳と口を繋ぐトレーニング
4.英借文からスタートするライティング&スピーキング
5.スピーチ、プレゼンテーション形式での発表

長くなりましたので、それぞれの詳細については、稿を改めますね。

See you ♪


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