仕事で「なるはや」はもはや脳死状態という話(v1.0.0-β)

「なるはやで」「ASAPで」みたいなことを相手にいったことはないでしょうか?
急な差し込み作業に十分余力を持った現場もしくはそれ専用の現場が用意されているなら良いかとは思いますが、多くの場合そんなことはないでしょう。

言われた人は何かの納期に向けて何かの作業をしており、場合によっては余裕もない可能性もあります。
そんな状況で差し込みされると大きく生産性が下がります。

なぜ下がるのでしょうか?
人は無意識のうちに作業を見積もり、段取りして仕事をしています。
そこに予定外の作業が差し込まれるので、今の作業を中断し予定の見直しを行わざる負えなくなります。
「スイッチングコスト」が強制的に発生します。
脳は今の作業を待避し、依頼された内容を確認し、実行可能か判断することを初めてしまいます。

問題点1 依頼された人は強制的に、作業を止められてしまうのです。

さて、そんなはた迷惑な依頼をなぜしてしまうのでしょうか?
- 早くやらなければという思い込み
- 費用対効果の考慮が出来ない

依頼は早くやらなければ! と思い込んでいることが多くあります。
実は明後日でいいことも今日やらないとと思ってしまうことがあります。
これは思い込みや忖度であることが多いです。
その作業が発生した経緯や目的をきちんと確認すれば本来の期日が見えてくるのですが、その段階を飛ばして勝手に「なるはや」にしていることがあります。誰かの思い込みの「なるはや」は周りに伝播していき関係者それぞれに小さくコストを積んでいきます。

問題点2 思い込みや忖度で動いているかもしれない

費用対効果の考慮が出来ない
説明したように作業を切り替えるのはスイッチングコストが発生します。
誰かにとってたったそれだけのことがt誰かにとっては大きなコストだったりするわけです。
スイッチングコストは見えづらくしかし確実に積もっていくので、気が付かないうちに作業効率が落ちていきます。
「なるはや」でなければきちんと予定を組み切り替えを予定されたものにし、切り替えコストを最小限にすることが出来ます。
こういったことを考慮せずただただ「なるはや」でものを終わらせたい状態、つまり脳死で作業を振ることに違和感を感じない状態になっている可能性があります。

問題点3 全体から見た作業効率を考えないかもしれない

これらは、
思いやりの欠如
マネジメント意識の欠如
です。

自己中心的で高慢な仕事の仕方になっていませんか?
仕事は一人でするものではありません。
組織が成果を出し、一人一人が幸せになるために、「なるはや」を無くしてみましょう。

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