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梅雨の金沢ドキュメンタリー

2021年も折り返し地点を過ぎました。

例年なら能登の祭りシーズンを目前に控え、期待と不安でソワソワしている時期ですが、昨年同様に夏祭りは軒並み中止に。新型コロナの拡大防止を考えると祭りが開催されないことは想定できたことですが、いざ中止が発表されるとやはり寂しい気持ちになります。

僕にとって2年連続で夏祭りが撮れないことは(色々な意味で)とても大きなことなのですが、祭りへの熱量は金沢スナップにぶつけています。何を撮って、何をアウトプットできるのか、そしてこのnoteのような形でどういったことを残していけるのか。一つ一つに撮影機会を大切にして、次のステップに繋がるような写真を一枚でも多く撮っていきたいと思っています。

さて、今回のnoteはタイトルにありますように「梅雨」がテーマです。北陸地方は平年より7日遅く梅雨入り。実際のところ西日本で梅雨入りが発表された5月中頃から金沢もそれっぽい雰囲気がありまして、曇天の日が続き、激しく雨が降る日もありました。

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「雨の日」が多い街として知られる金沢は、本当に雨が似合うと思います。特に昔ながらの景観が残る茶屋街は、黒い屋根瓦や町屋の雰囲気がとても魅力的。「小京都」と形容されるだけあって、そこに芸妓さんや、浴衣・着物・和傘なんて見かけると、古き良き日本の文化を感じることができます。

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僕はー昨年から金沢の茶屋街(主にひがし茶屋街と主計町茶屋街)もメインテーマの一つとして撮り続けています。茶屋街を撮るときは、いわゆるストリートスナップやファインアートとも違う、ライブ感のあるドキュメンタリーをイメージしています。

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雨や雪の降った日は小さなハプニングが起きやすく、茶屋街の日常をドラマティックに変えてくれます。決して約束されたものではない、そのワンシーンを写真として記録することは、祭りを撮る上でも技術的に生かせると思っていますし、いつかの写真展やフォトブックの構想もあって、シリーズとしてまとめていければと思っています。

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コロナ禍でどうしても遠出はできない状況にありますが、そういった意味では、金沢に茶屋街という素晴らしいスポットがあって本当に良かったと思っています。同じエリアを撮り続けることは、正直マンネリ化を感じることもしばしばですが、それでも撮り続けることの良い点としては「準備ができること」。人の動きを予測することができたり、理想的な構図をいくつもイメージすることができるので、工夫次第でまだまだ色々なシーンを撮れるのではないかと模索できるのです。

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茶屋街は金沢を代表する観光スポットの一つですが、人流が減少しているコロナ禍の時期は、日常の延長線上のような光景も見ることができて、今を記録として残すことにも価値を感じています。

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写真を撮る上で、今日という日がベストでありたいし、明日は自己ベストを更新したい。祭りがない中で、つくづくモチベーションが大事だなと思う昨今、「もっと良い写真を撮りたい」という意欲だけは失わないようにしたいと思っています。

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それでは。

吉岡 栄一 Eiichi Yoshioka
Instagram:@tsukinoto
Twitter:@EiichiYoshioka

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