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近すぎて見えないもの。

信号待ちでぼんやりと、道ゆく人達を眺めてみる。春が近づいてきたせいか、みんなほんの少しだけ、アイスクリームがとけたみたいな顔をして、誰もがなんだか幸せそうだ。その足取りも、ほわんほわんとほんの1センチだけ、浮いて歩いているみたい。

人の心って本当に気まぐれだ。天気ひとつで沈んだ気持ちも、こんなに簡単に浮いてしまうんだもの。つらいときや哀しいときは、とにかく外に出て、きれいな風景を見て、きれいな空気を吸って、そして、大好きな音楽を聞いて本を読んで。

それは頑張った自分への小さなプレゼント。
素直に忘れて素直に喜ぶ。
それできっと、いいんだよね。

人生って案外、ジグソーパズルみたいなものなんだと思う。近すぎて見えない、またはわからないことも、離れてはじめて気付くことがある。例えば人間関係も、とても難しいパズルみたいだけど、その適度な距離を作ると、見えなかったものが見えてくる。自分には合わないと思っていても、どこか受け入れられる個所が見つかる。

それはちょうど、同じマイナス同士の力で、反発しあう磁石のようなもの。その適度な距離を作ってやれば、それほど疲れることはない。その反対側にあるプラスを見つければいいんだ。

あれ?何を書いてるんだろうな?この私は。さて、これから私はゆっくりと、本を読みながら、ひとときを過ごすつもり。

自分へのささやかなご褒美。
さて、何を読もうかな…。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一