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受け入れる、何度でも。

正直に言うと、この頃、あることでかなり落ち込んでいたのだけど、”このままじゃいけない”と思いつつ、ぱらぱらと適当に本を見ていたら、あるページが目に飛び込んだ。

内容をまとめるとこんな感じだ。

「嫌なことは受け入れる。その出来事(またはその人)のために、嫌な思いを引きずるほうがよっぽど無駄な時間。”そういうこともある。または、そういう人もいる”のだと、それを受け入れること。そして、好きなことを考える。それだけで、心は鍛えられてゆき、傷つきにくくなる」

「受け入れる」という姿勢を、私はずっと心がけてきたつもりでも、時が経つとどうしてかなぁ?忘れてしまう。だから新鮮な気持ちでこれを読んだと言うよりも「あぁ、そうだった」みたいな心の再確認みたいな。

自分にとっての嫌な人は、どうしても身近にいる。いなくなればいいのに、とか、こういう性格を直せばいいのにとか、言い方をもうちょっと考えればいいのに・・・などなど。その人に変化を求めても、所詮、人は他人を操れない。

だから、そのままを受け入れる。「そっか、そういう人なんだ」と。嫌な気持ちで時間をつぶすよりも、そうするほうがよっぽど楽だ。そして、心のギアをすぐに切り替える。それだけで、前向きに歩けるのだから不思議。

この数日間、私は単純に受け入れてみた。すると、とても素直に笑顔になれた。好きなことを考えられた。それと同時に、人間関係も少しだけ、よくなったような気がする。

一見すると、これは逃避かもしれない。受け入れつつもその裏では、現実を受け入れていないだけかもしれない。でも、笑顔であることに、なんら間違いはないような気がする。

とりあえず、難しく考えるのはよそうと思う。人はそんなに利口じゃないもの。ひとつのことを覚え、そして忘れてゆく。何度も、何度でも。ただ、その繰り返し。

でも、その繰り返すことが、決してダメだということではなく、そのたび、人を強くする、大切なレッスンなんだと思う。

何度でもいい。

今は「受け入れる」ことを、私は続けてゆきたい。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一