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笛を吹く男。

どうも少し落ち込んだまま、気持ちが浮上しない。

何か楽しいことがあっても、すぐに忘れて、嫌なことばかり思い浮かべてしまう。何を書いてもダメだなぁ、こんなときは。

だから私は詩を読みたくなる。(いや、感じたくなる?か。)
まぁ、どう受け止めても、それは構わないだろう。

こんなときは詩がいい。
言葉のようで言葉じゃないから。
何かを教えているようで
何も教えたりしていないから。

その詩に自分のこの心が、欲しがったりしたら儲けものだ。

別に恥ずかしさも気取りもいらない。
私はそんな詩が好きだ。

「笛を吹く男」

一人の男が笛を吹く
誰も来ないが笛を吹く
一人が来たが笛を吹く
二人が来たが笛を吹く
十人来たが笛を吹く
百人来たが笛を吹く
何も知らずに笛を吹く。

武者小路実篤

ただ、私の心が思った。
そんなふうに生きていたいと。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一