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カメラ持ち歩き恥ずかしい問題。

いつもこの問題に直面する。

最近、写真ばかり撮っている私は、普段はどこか景色のいい、人の少ない場所で撮るのだけど、前日の仕事で疲れていたり、翌日の仕事がハードだったりすると、車で出かけるのがおっくうになって、近場で済まそうとする。

近くの公園まで歩いてゆく。

歩きながらも、つい、花を見つけると、立ち止まって写真を撮ってる。だんだんチョウチョの気持ちがわかってくるようになる。

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「お、いいな、この花!」「わぉ!光が当たっててとてもきれい!」なんてことになって、それがどこかのマンションの目の前にある花なものだから、たぶん私は不審者に映っている。

もしも防犯カメラで見たときに、画像に花が映っていなかったら、完全に私はカメラをのぞき込んでニタニタ笑ってる変質者だ。(私のカメラはミラーレス一眼。大きめのズームレンズ装着。)

「おまわりさん、違うんです。僕は花が好きなんです!」と言ったとしても「それはつまり、花柄ということか?」とワケのわからないことを言われてしまうのだろう。

なんてことを思いつつ、公園にたどり着く。ちょうど夕方4時過ぎだ。公園にはたくさんの子供やお母さま方がいらっしゃる。子供たちは楽しく遊んでいる。ブランコや、シーソーや、ここにはたくさんの遊具がある。お母さんたちは世間話か何かで話に夢中だ。

お邪魔しまーす、みたいな気持ちで、私は花や木々の緑にカメラを向ける。けれども、どうしても視線を感じてしまう。さっきまで、おしゃべりに夢中だったお母さま方の視線が・・・。

できるだけ子供達にはレンズを向けないように注意しているつもりなのだけど、やはり、不審者に思われているのだろうか?

これは私の勝手なイメージでもあるのだけど、どうしても街中でカメラを持っていると、「要注意危険人物」と思われてしまう。そんな気持ちもあって、どうしても、さっきの問題が浮上してくる。

「カメラ持ち歩き恥ずかしい問題」

そもそも、どうしてそんな気持ちになるのだろう?それはつまり、私の場合、相手からすれば、こんな構図が当てはまるからだろう。

カメラ+おっさん=「駆逐してやる」

あぁ、つい、進撃の巨人のエレンの過激なセリフになってしまった。(うちの奥さんがファンなので家には全巻コミックが揃っている。)

どうしてもカメラを持ち歩いている人には、いいイメージが少ないように思う。たぶん盗撮という言葉もあるように、カメラには悪いイメージが、少なからずあるからなのだろう。趣味で写真を撮っている人たちは、この問題に、どう対処しているのだろうか?

いっそのこと、戦場のカメラマンさんみたいに、服装をあんな感じにして「あぁ、この人はカメラマンさんなのね」と思われるくらいにしたらいいのだろうか?それとも胸にボードを掲げて「ただ今、趣味で写真を撮ってます」にすればいいのだろうか?

だんだん解決方法が、怪しくなってきたので、もう止めておこう。

そういえば、奥さんに「ちょっと写真を撮りに行ってくる!」って言うたびに、いつも決まって、私はこんなふうに言われる。

「警察に職務質問されないように気をつけるんだよ!」って。

そのたび私は「はーい!」って明るく答えて出掛けるのだけど、

慣れってこわいな。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一