受け入れること。
たとえば「潮の香りがする」
ただ、その言葉だけで、私たちのこの心は
あの海の広さを感じる。
そのなんという不思議なこと。
でも誰としてその景色は、きっと同じではない。
それぞれの故郷があるように
それぞれの別れや出会いがあるように
大切なことはみな同じじゃない。
だから誰がが思ったことも
誰かがそれを感じたことも
すべて同じとはいえない。
この日々の日常の中で、それが当たり前すぎて
私たちは忘れてしまうことがある。
その想いを尊重すること
そして認め合うことを。
私たちはいつも、分かり合えないままに
互いのすれ違いに気づきもしないで
この今を生きている。
そうして反発し合って、それでも許して
互いに傷を癒してゆく。
それは悪いことではなく、たぶん生きるための力だ。
大切なのは互いにそれを”受け入れる”こと。
違うからといって捨てないこと。
そして、出来なくても気づくこと。
ただ、それだけでいい。
最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一