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SHINKAI FES「ようこそ、海の底へ」静寂の深海で起きた熱狂


エルセとさめのぽき主催によるオンラインライブ━━━━深海フェスが2020年12月19日に開催。豪華な面々をゲストに迎えて行われたこのライブは、なんとも驚きの無料で配信されたのである。ライブレポートというには些か遠いものではありますが、感想や内容等をお伝えできればと思います。

未視聴の方は是非とも、あなた自身の目で見て、感じていただきたい。

2020年10月8日にエルセとさめのぽき2周年を迎え、それを機に発表された深海フェス。発表された当初では出演者の方々も全て明かされていたワケではなく、第一弾としていたんです。ただでさえ大きな情報に驚いていたのにも関わらず、まだ情報が隠されているというのだからどうしたものかと。逸る気持ちを抑えきれないってもんです。後に発表された出演陣を見て、驚くと共に楽しみが加速したのを今でも覚えています。

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(キービジュアルイラスト:さめ汰

ProjectBLUEを筆頭に協力された方々も含めた入念な準備、当日における数多くの立ち回りによって成された年の瀬の大きなフェスは、見るも鮮やかで、煌びやかな世界が広がっていました。言うなれば、一種の御伽の国ですよ。一目見た瞬間、思わず感嘆の声をもらしてしまいました。とてつもない美しさに魅せられ、惹き込まれていくんですね。美麗な空間がもたらすモノは非常に大きく、なんだか子供の頃に感じたワクワク感を思い出しますよね。純粋に綺麗だと感じ、心躍るような美に目を輝かせるような。なんとも言葉に上手く表現できないんですわ。気付いた時には蒼くも儚げであるあの世界に浸っているんです。
ProjectBLUEの作り上げるステージ、映像美、演出、カメラワーク。どれをとっても圧巻の一言。演者を一際輝かせるその手腕に感服です。

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オープニング

エルセから深海フェスへの招待を受け(左から順に)さめのぽき子比良坂芽衣Lime/ライムLamuril Ragna X'(通称:ヤベージャーズ)の面々が潜水艦で海の底へと向かう。艦内で和気あいあいと談笑し、ふと窓から顔を覗かせると海中に広がる景色に目を輝かせた。(オープニングイラスト:taso.

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なんですかあのグラフィック。圧倒的な美にすごいの言葉しか出ませんでしたね。映し出された海中と潜水艦。のっけから素晴らしいOPでやばい。すごい。綺麗。の三拍子。胸の内のワクワクが高まるのを感じました。

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場面は変わり、深海で待つエルセとさめのぽきのMCへ。エルぽきならではのゆるっとしたトークが展開されました。歌とギャップのあるトークが癖になるんですよね。あの空気感に和んでほっこりとしてしまいます。なんやかんやありまして、視聴にあたっての注意事項を説明した後、待ちに待った深海フェスの幕が開かれました。

1st guest: 星乃めあ

https://www.youtube.com/channel/UCsiKFVHkQSMlSe0vaCG0anw

フェスの先陣を切ったのは、バーチャルシンガー世界の星乃めあ。「今日は皆で最高の1日にするんだよー!」と力強く拳を振り上げ先導するその姿を見て、会場の熱がグンと上がるのを感じましたね。宇宙の大海に瞬く星の如く、眩しい程の輝きを魅せ付けられました。ステージをふわりと漂う光が、楽しく歌う彼女――瞬く星の輝きを一層輝かせていたように思います。彼女の力強い歌声は、こちらも負けじと声を出したくなりますね。コメント欄がめあうぉい!めあうぉい!一色に染まってて、物凄い一体感が会場を包んでいたのを覚えています。星乃めあの生み出した”熱”が確かにありましたね。かっこよさ、可愛さと表情を魅せる力強い歌声が心に響くステージでした。

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セットリスト
1:彗星。 2:GROUND-ZERO 3:Step up Super Star!!

2nd guest: somunia

https://www.youtube.com/channel/UCqhnvjASWaS1eF_023Y--DQ

二番手を担ったのはsomunia。紡ぎ出される歌声のなんたる透明さか。可愛らしく綺麗な声が波紋の様に心へと浸透していきます。いつの日かの追憶、淡く思い出される切なさの様なモノを感じましたね。楽曲ごとに変化するスクリーン。浮かび上がる景色等と合わさり、彼女がより美しく映える。身を任せてゆったりと水面に揺蕩っているような気持ちになりました。一度聴けばsomuniaの紡ぐセカイに浸ること間違いなしです。

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セットリスト
1:放課後のダンスフロア 2:アマイシズク 3:Dreamin' Tea time
4:Aquarium night 5:merrow 6:各駅停車

3rd guest: 朝ノ瑠璃

https://www.youtube.com/channel/UCODNLyn3L83wEmC0DLL0cxA

三番手に名乗りを上げたのは【朝ノ姉妹ぷろじぇくと】のお姉ちゃん。瑠璃姉こと朝ノ瑠璃。綺麗で澄んだ歌声は突き抜けるような力強さを放ちます。果敢に立ち向かう様な姿にかっこよさを感じるんですよね。和ならではと言いますか、花は散ってもまた芽吹く。何度でも立ち上がるような強さ、そのようなモノを感じるんです。たとえ長くとも明けない夜はない。そう……”朝”はやってくるワケですな。海の底にて歌う彼女の周りに桜の花びらが舞う演出もまた美しかったですね。

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セットリスト
1:泡沫夢幻 2:龍雨 3:電脳東京華道中

ピックアップMV前半

ここで事前に募集をしていた深海フェスでのピックアップMVコーナー前半戦を挟みます。前半に流れたアーティストの楽曲リストは下記にてチェックです!

浮遊信号  - 未完のぼくらに花束を -
BOOGEY VOXX - ESCOBAR DANCE -
小宵 - アンドロメダへ飛び立つ夜に -
式部めぐり - Aqua Loop -
比良坂芽衣 - 「絶対唯一☆お嬢様宣言っ!!!~しもべたちを添えて~」-
冷水ぬるめ - 千歌繚乱 -
Ion Lithos - prayer -
椎名かいね
 - lunchtime beachflag -
ヌコメソーセキ - テレパシ -
おつかれベイビーズ - 夢の中へ -
霊界ラジオ - The Mansion -
memex - Recursive Dolls -
ひじり/Hijiri - さいきんのことfeat. 真歩 -
音無むおん - Re:STORY -

夕凪みちる - 23:59の魔法 -
うつつ - さめ☆あたっく -

花奏かのん - スコッチバーボンベースガール -
結目ユイ - 天使と悪魔 -

4th guest: ドーラ

https://www.youtube.com/channel/UC53UDnhAAYwvNO7j_2Ju1cQ?sub_confirmation=1

ピックアップMVの前半を終え、控えますのは……このお方。四番目に登場したのは、ファイアードレイクのドーラ。ピックアップコーナーを挟み、熱気も多少なり落ち着きを見せていた頃に「まだまだこんなもんじゃないだろ?盛り上がっていくぞ!」と言わんばかりのブチかましを見ましたね。会場のボルテージがグンと上がり、まさに"覚醒"だと感じました。ステージの燃え盛りがまた彼女の力を強く体現してるかのようでしたな……。ドーラ様の魅せる強さにクラクラです。

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セットリスト 
1:覚醒 2:Everything

5th guest: 瀬戸美夜子&ミディ

五番目の登場で深海を沸かしたのは、瀬戸美夜子&ミディのお二人。まさかのユニットでの披露をしてくれました。身体は自然と揺れ、ノリノリでとてもかっこいいサウンドが耳へと響きます。なんとも驚きだったのは、二人の歌声の親和性ですよ。波長の合う歌声が重なったことにより、耳に届く心地よさが増したように思います。曲の繋ぎも皆一様に「ズルじゃん…」って思ってたことでしょう。盛り上がらないワケがない。深海をとても楽しい気持ちで彩ってくれましたね。

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セットリスト 
1:コンピューターミュージックガール 2:Never dreaming night girl
3:To your star 4:ハイカラ浪漫

6th guest: 花鋏キョウ

https://www.youtube.com/channel/UC4OeUf_KfYRrwksschtRYow

六番目のバトンを受け取ったのは、花鋏キョウ。エルセとさめのぽき開催のうみのおとvol.1から1年ぶりとなる出演。装いも一新し、以前にも増して力を付けた彼女に注目です。深海の静けさ、青さに調和していてこれがまた映えるんですよね……。蒼にとてもマッチしていて本当に綺麗でした。どこか儚く切ない歌声が心に響きます。想いを乗せ、想いを込めたその歌声は枯れた大地に花を咲かせる様で、彼女の放つ魅力にスッと惹き込まれてしまいました。水の様に弾けて広がり、沁みる歌声でしたなぁ……。花鋏キョウのセカイに彩られたステージを魅せ付けられました。

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セットリスト
1:蒼に躊躇う 2: Starry 3: Moment

ピックアップMV後半

ゲスト三組のパフォーマンスを終え、ピックアップMVコーナー後半戦。後半に流れたアーティストの楽曲リストは下記にてチェックです!

拠鳥きまゆ - Penguin Nova -
アザミ - ビジンハクメイ -
曇莉 / kumori - Route 5 feat. nyankobrq & 玲音 -
シーエ・クロワ - Crucifixion -
杏仁しずく - 心呼吸 -
93poetry -「ししゅう」Remix -

らびあんろーず - Roseberry -
叶 秘蜜 - 幾つもの明日 -
真綿スピカ - Spica -
矢木めーこ - DREAMIN' REALITY -
諸星ツキナ - PRISM -
Mäü - この世界について -

江戸レナ - Believe in your Music / Oblongar × 江戸レナ -
玲音-Leon- -「Rainy」-

八月二雪 - コラプス -
隣町本舗 - 52Hzの鯨 -
さめのぽき子 - 狭心症 -
鷹森ツヅル - 夏空と残響 -

7th guest: 宇志海いちご

https://www.youtube.com/channel/UCmUjjW5zF1MMOhYUwwwQv9Q

よ!ってな具合に七番目で登場したのは、宇志海いちご。なんとも気さくで快活な可愛らしい声で、登場時からコメントをかわいいで埋め尽くしました。かわいさで脳が侵食されたと思いきや、ビシっとかっこいい楽曲も魅せてくれましたね。かわいさからのギャップに驚いた方も多いのではないでしょうか?見た目に侮られてはいけないワケですな。いやはや、身をもって体感しましたね。ポップで可愛いステージが広がっていました。

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セットリスト
1:さくらんぼ 2:奈落の花 3:はなまるぴっぴはよいこだけ

8th guest: AZKi

https://www.youtube.com/channel/UC0TXe_LYZ4scaW2XMyi5_kw

フェスもいよいよ終盤。八番目に舞い降りたのは感情爆裂お姉さん、AZKi。エルセとさめのぽきとは3月に行われたLAST V STANDiNG vol.2の対バン以来の共演。それぞれのセカイ、視点を映したさめのぽきが制作した楽曲「mirror」を披露されました。 情緒感、感情をこれでもかと詰め込んだ透き通る綺麗な歌声に、我々の涙腺ダムなんぞあっという間に決壊します。2020年12月1日に2ndアルバム『Re:Creating worldを発売しておりますので、是非とも。彼女が1年の生きた証としたアルバム。必聴です。その身で世界を開拓してきた彼女の力、いのちを感じていただきたい。今回の深海フェス、我々が床――もとい底になりましたね……。やってくれたな!というよりも、待ってくれそれはダメだ泣く。と一瞬にして底に伏せられました。彼女の持つ表現、強さに魅せられます。

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セットリスト
1:mirror 2:世界は巡り、やがて君のものになる 3:from A to Z

Final: エルセさめのぽき

https://www.youtube.com/channel/UCLMC54YctropOupFX8jyz9A

深海フェス最後を飾るのは、エルセとさめのぽき。主催であるこの二人なくして終われません。深海フェスのステージが映され、流れるのは壮大なBGM。これはズルですよ。何かと言いますと、エルセとさめのぽき始まりの曲、BLUEそして、エルセとさめのぽきのストーリー。馴れ初め、始まりを映しただれもしらなかった、うみのそこで流れたモノなんです。これから何が始まるんだろう?何が起こるんだろう?どこか期待感を抱くBGMですよね。いやぁ……やってくれましたな。暗転から満を持しての登場ということで盛り上がりも最高潮に。もう涙腺が粉々です。助けてくれ。好きだ。と感情がボロボロになりましたね。今回のエルぽき、何がヤバイって、彼女自身が前に出てるんです。それが歌声から動きから如実に表れていて、以前より想いの強さも相まって、少しばかり気持ちの余裕さが出ているのかなと感じました。カメラに手を振るシーンだったり、少し歌唱部分でアレンジを加えていたり。寄り添うような動き、支えるように歌っていたさめのぽきにもかなりグッとくるものがありました。あぁ……エルセとさめのぽきなんだよなと。エルセ嬢の様々な成長という点においてはもちろんなのですが、こう……胸に来るものがありますね。「エルセとさめのぽきは、私達は、まだまだこれからだと思ってて。だからこれからも付いてきてほしい!」MCでの言葉にも彼女の想いをいつも以上に強く、強く感じました。詳細は深海フェスのアーカイブを是非とも見ていただきたい。エルセ嬢の言葉の端々からその想いを感じることができることでしょう。深海フェスのラストに相応しいステージ、最高のパフォーマンスでした。本当に大好きです。

セットリスト
1:SUPERNOVA 2:星詠みの唄 3:BLUE
アンコール
8月31日

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終わりに

年の瀬に見た大きなフェスは熱狂の渦が深海で巻き起こったとも言える、
とても濃厚で最高の時間でした。
改めて、エルセとさめのぽき、さめ汰さん、Project BLUE、協力された方々、参加されたゲストの皆様。
お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
ここに皆様への感謝を込めて。

長い文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
あなたにも最大の感謝を。

2020/12/31 映司(@Eiji10821)

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