Apple TV+が面白い

はじめに

ややネタバレな内容も含んでいるので、事前に知りたくない方はそっと閉じてください。

Mac Studioを購入したときに、Apple TV+の3ヶ月無料特典が付いてました。以前1か月試した事があるのですが、その時は魅力をあまり感じず、そのまま解約しました。3か月の期間もあり、改めてラインナップをみると、観てみたいコンテンツがあるようだったのでもう一度試してみる事にしました。
映像ストリーミングサービスでは後発のAppleは、他サービスと異なり全てオリジナルコンテンツに特化してます。オリジナルといってもAppleが独自に制作してる訳ではなく、様々なプロダクション会社のコンテンツをApple独占として提供しています。観たことない作品ばかりに課金するのは躊躇するところですが、質が高く面白い作品が多く配信されているので紹介したくなりました。
といっても、自分が観て面白いと思った作品の紹介ですが、良ければ参考にしてください。

窓際のスパイ

ラインナップの中から最初に観てみたいと思ったのがこちらです。
イギリスの諜報機関MI5が舞台のスパイもののドラマ。といっても007のようなスマートなスパイは一人もおらず。主人公は落ちこぼれスパイが集まるスラウハウスのボス、ジャクソン・ラム。風呂は入らず何かあると屁をこく、皮肉ばかり垂れるお腹がぽっこり出たお世辞にもヒーローには見えない爺さん。部下も失敗や役に立たないと左遷された人たち。
そんな癖のある人たちが本部を掻き回しながら事件に巻き込まれるドラマです。
ジャクソン・ラムを演じるのは、ゲイリー・オールドマン。私の中ではダークナイトで止まっていたので、こんなお姿になっててびっくりしました。

1シーズンで1話の構成になっており、ボリュームがあります。いまはシーズン2まで進んでます。次のシーズンがとても楽しみな作品です。
原作は小説なのでこちも読んでみようと思います。

シュリンキング:悩めるセラピスト

妻に先立たれ、高校生の娘と二人暮らしのおじさんセラピストが主人公のコメディドラマ。

奥さんを亡くして1年経っても悲しみから抜け出せない主人公のジミーはセラピストだけど、自分の悩みも抱えつつ、同僚や友人たちと触れ合いながら、段々と立ち直っていく姿がコミカルに描かれています。
こちらもクセのある人たちばかり出て来ます。でも皆んな憎めない。それはそれぞれが悩みを抱え、そこからどうやって抜け出そうかもがいてる姿が、余りに人間くさいからなのかなと。もがいているけど、弱みを見せたく無いから強がる。そんな姿に共感できる場面が多い気がします。

ちなみに主人公を支える先輩セラピストは、ハリソン・フォード。シルバーヘアーのおじいちゃんになってました。

こちらは1シーズン完結なのでサクッと観ることができると思います。

インベージョン

地球に突如異星人が襲ってくるSFもののドラマ。人類大ピンチ系のドラマは好きなので観てみました。東京を含む様々な都市が舞台になってます。全体的に暗めの展開ですが、テンポはサクサク進む印象です。1シーズンで完結のような感じですが続きはあるのだろうか。
東京も舞台になっているため、日本人の俳優さんが日本語で演じています。渋谷や新宿など見慣れた風景は出てくるものの、どこか異質な印象もあります。マンションの部屋の作りだったり、台詞回しだったり、外国から見た日本が投影されているようです。
また色んなフラグが立っていながらも回収はされてるっけ?と思うようなところもあり、やや作りが荒く感じました。せっかく日本も舞台となっているドラマなので勿体無さを感じました。

テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく

以前からアップルのサイトなどで見かけていましたが、激推しされると見たくなくなる天邪鬼な私です。そんなこともあって観るのを控えていたのですが、何となく観てみたところこれが面白い。数々の賞を受賞するだけのことはあります。

何事も前向きに考えて戦略を練る監督と、周囲の冷めた空気や冷ややかなファンの目線のギャップが少しずつ埋まっていく過程に面白さを感じています。こんな監督(上司)だったら楽しいだろうなと思いました。

サッカーはあまり興味がないのですが、このドラマで少し興味が出てきました。コメディドラマでは有りますが、涙が溢れる場面も多くあります。シュリンキングのように完璧な人はおらず、皆それぞれ悩みを抱えて、迷いながら生きている姿に惹かれてしまうのかもしれません。

ジェイソン・サダイキス演じるテッド・ラッソが主人公であるものの、彼以外の出演陣が魅力的です。私はその中でもブレット・ゴールドスタイン演じるロイ・ケントが特に好きです。

残念ながら先日シーズン3で完結しました。現在リッチモンドロス中です。

サウンドを語る with マーク・ロンソン

これはドラマではなくドキュメンタリーです。音楽制作に関係する楽器などを取り上げて、そのルーツや魅力などを著名ミュージシャンのコメントなどと共に掘り下げていく内容です。
楽器といえどシンセやドラムマシンなど、現代の音楽機材が中心です。そういうのは大好物ですから、見始めたらニヤニヤが止まらないです。出演するミュージシャンも、ゲイリー・ニューマン、ビースティ・ボーイズ、ポール・マッカートニーなど錚々たる面々。音楽をしている方は機会があれば是非みてほしい番組です。
いろんな国へ取材に行っている中に東京もありました。モジュラーシンセの壁があったのはおそらくFive Gじゃないかと思います。

テトリス

ゲームに興味が無い人でも知っているあのテトリスが世に出るまでの裏側を描いたドラマです。AppleTVでは映画にカテゴライズされてるようです。

事実に基づいて描かれているため、登場人物や会社名などは全て実名(一部フィクションがあるかも)
舞台は私が当時ゲームに夢中になっていた1980年代末頃です。テトリスは言わずもがな、任天堂やセガなどのゲーム会社の名前がたくさん登場します。挿入歌も当時に合わせたチョイスがなされており、PET SHOP BOYSやEUROPEなどがありました。サントラもSynthwave系が多く、40代を狙い撃ちされてる感じです。

また時代がソビエト末期ということもあり、どこか寂しさも感じる印象がありました。もちろんソビエトも舞台の一つになってます。
時代背景を反映してるのか、全体的に「f**c」という言葉が少なく感じました。不意に子どもが観ても安心出来ます。テッドラッソの様な陽気なドラマでさえ連発してくるので、子どもと一緒に観られないのが残念な点です。アメリカは日常的に使ってるのかな?

STILL

マイケル・J・フォックスの半生を辿ったドキュメンタリー映画です。
売れっ子としての多忙な日々、パーキンソン病と診断された時の苦悩、そしてカミングアウトに至るまでが描かれています。

マイケルといえばバックトゥザフューチャーシリーズです。定期的に観たくなる映画の一つなので、Blu-rayも持ってます(ストリーミングで観ることも多いけど)
当時から現在に至るまで、いまだに私の中ではヒーローなので、パーキンソン病であっても好きな俳優です。リハビリを繰り返す姿が生々しく映されてて、痛々しい場面があります。

パーキンソン病を隠すために心身がどん底になったとき、彼の奥さんがかけた言葉が忘れられません。「病める時も、よ」と。
これを書きながらまだ涙が出そうになるくらいです。

最後に

5つの番組と2つの映画を紹介しました。気になるものがあれば、一度お試しで観てみてください。無料でお試しが使える時があれば、その時に見るのが一番良いと思います。
しかし定期的に新番組を流してくるので、見始める→ハマる→継続する… をきっと狙っているでしょう…

我が家にはApple tv(デバイスの方)があるのですが、これが10年前のもののためApple TV+を観ることができません。なのでTVで視聴したいときはPS5を使うというチグハグさ。
そしてそのPS5には、なんと6ヶ月の無料期間が付与されていました。なので9ヶ月無料で使うことが出来てしまいます。そうなると抜け出せなくなるのは必至。やるなApple。

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