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美容師の働き方③

フリーランス美容師のススメ。

今回のコラムでも「フリーランス美容師のススメ。」と題しまして
〜美容師は個人で最強を目指すべき〜ということをテーマにして、フリーランス美容師の流儀を、私見たっぷりにお届けしていきます。

新しい美容師の働き方の提案として「フリーランス美容師の教科書」を書きました。

美容師はもちろん、美容師を志す人にも読んでいただきたい内容となっています。

今回も、美容師の働き方についてお伝えしていきます。

フリーランスとして働く 

美容師の働き方のひとつに、フリーランスとして働くというものがあります。

そもそも、フリーランスとはどのような働き方なのでしょうか?

「フリーランスとは?」 

フリーランスという働き方は、文字通り自由に仕事ができるということです。アナウンサーやカメラマンなどの職業だと分かりやすいのですが、事務所や特定の会社に所属しないで自分自身で仕事を取ってくるといった感じです。

フリーのカメラマンやフリーアナウンサーは、事務所や会社に所属してないので会社からの仕事は受けることができず、自身で営業して仕事を請け負う必要があります。

自分で仕事を見つけるのは、会社に所属して仕事をもらうより大変ですが、会社の中抜きがない分、報酬はやった仕事分まるまる受け取ることができます。

美容師も同じで、美容室に所属し美容室が集客したお客さまを担当すれば自分は何もしなくてもお客さまを担当することができますが、サロンが中抜きするのでどうしても収入は少なくなります。

しかも、美容室は客単価が低いので会社に所属していると給料があまりもらえないという事になるんですね。

「フリーランスに追い風」 

フリーランスとしての働き方は、日本ではまだ一般的では無いのですが、これからどんどん多くなっていくだろうと考えています。

なぜ、フリーランスという働き方が増えていくのでしょうか?

その答えは、個人の時代と言われている世の中の流れにあります。

インターネットやテクノロジーの進化で、個人がスマホで発信した情報を個人がスマホでみて「良いなぁ〜」と共感し商品であれば購入し、サービスであればそのサービスを受けに行くのです。

そこには、もう企業や店舗という枠組みは無く。**共感という点でお客さまとサービス提供者が繋がっています。 **

会社に所属すると固定給という保証がありますが、その保証よりもスマホの普及により個人で発信した情報がお客様にダイレクトに届くという事でも分かるように、フリーランスになるメリットの方が魅力的なんです。

美容師こそフリーランスになるべき

美容師こそフリーランスとして働いていくべきだと感じています。

ここは、強調しておきたいのですが…
美容師こそフリーランスになって個人の魅力を発信して共感してもらったお客さまを担当していくべきです

なぜなら

お客さまは、美容室を選んで来店するのではなく美容師を選んで来店するからです。

一昔前には、表参道の美容室などのブランドで足を運ぶ消費者も多くいました。
今では、ブランド店と言われる美容室も勢いをなくし閉店するところもあります。

そして、これからはそう言ったブランドやブランディングといったモノもダサくなっていくでしょう。

美容師がダサくなってしまったら…もう終わりですよね。

洋服を選ぶ時、好きなブランドがあったとしても、その中のどれでもいいという訳ではないですよね?

そのショップの中でも自分の好みの一着を選ぶわけです。

お客さまもだんだんと集客サイトの情報だけでは、自分の好みの美容師さんに辿り着けないことに気付いてきています。

だから、スマホで検索して美容室ではなく美容師を探すのです。

**これからの時代、美容師はフリーランスとなり個人で技術や自身の人間性などを発信していき、それに共感し魅力を感じたお客さまが美容師にオーダーする。 **

このような流れが多くなってきていますし、
(すでに私のまわりには、このような美容師さんばかりです。)
何よりお客さまの満足度はより高くなっていく事でしょう。

なぜならば

その美容師さんの事をブログなどを通して既に知っていて、その美容師さんの技術や人間性に共感し予約を取ってるからです。

その為、ご新規のお客さまであっても昔からの顧客の様な感覚でお話することができるんですね〜。

この感覚は、実際に体験しないと分からないのですが…カラーリングで言ったらブリーチと黒染めくらいのギャップがあります。

現在、技術者の方であればアシスタントからスタイリストになった時に自分が担当するお客さまに対する想いに、アシスタント時代からは比べられない程の差があったと思います。

会社が集客したお客さまと自身で集客したお客さまとの間には、それよりも大きい差があるんです。お客さまへ対する想いが格段に違うんですね。

これも、実際に体験すると分かるのですが…それを感じさせる要因は、"お客さまに対する責任"にあります。

自身でフリーランスとして集客し、担当させてもらうお客さまには、100%自分に責任があります。 

お客さまに最高に喜んでいただく時も、技術や接客に問題が生じクレームになってしまった時も100%自分の責任です。

会社に属していると、もちろん担当者に責任はありますが、それが100%ではありません。

クレームになってしまうと、「上司をだせ」となりますし、会社に対するイメージという面でも影響があります。

その為、どんなに担当者が責任を取ると言っても、まわりの上司やサロンのスタッフには影響が生じ、会社全体にも関わる問題になってしまうという事実があるんです。

自分で"イチ事業主"として独立し活動していくことは、自分の技術、接客に100%責任を持つということで、その代わりにお客さまとの信頼関係が深いものになります。

その想いは、お客さまに伝わるということなんですね。

美容師は、お客さまと技術者の一対一でサービスを提供する仕事になります。お客さまへの想いがダイレクトに伝わりやすいのです。

ポジティブな感情でお客さまと接していれば心地良い時間になるでしょうし、ネガティブな感情でいるとその感情がダイレクトに伝わるものです。

日々いい仕事をするためにも、フリーランスとなり自身に責任を持ちながらも自由に働いていくことでストレスをなくしお客さまへもその楽しんでいる感情は伝わります。

美容師はフリーランスとなり、"個人で最強を目指すべき"なんです。

これまで

フリーランスについて、話してきましたがフリーランスと一言でいっても実は日本には様々な形があるんです。

私が今回お伝えしているフリーランスとは、集客や経費の管理など自分で全てやっている事業主の事を指しているのですが、他にもフリーランスと呼ばれる働き方があります。

このフリーランスとしての働き方の違いについては次回にお話ししていこうと思います。

それでは、また次回にお会いしましょう。

Q&Aコーナー

こちらでは、読者の方に頂いた質問に対して答えていきます。
※参考になるため、過去の質問も載せてあります。

Q.確定申告は、どのようにされているのでしょうか?

A.現在、確定申告は自分で行なっています。
今までは、顧問の税理士さんに頼むというのも一般的で情報なども少なく、本などを見ながら知識を収集するといった感じだったんです。
今は、MFクラウドなどネット上で経費の管理をして確定申告も思っているよりも簡単にネット上で用紙も作れてしまいます。
分からない事は、ググればある程度理解できます。
それでも、分からなければ国税庁の相談ダイヤルがあるので相談してみると良いですよ。

Q. こんにちは。コラムを読んでの質問なのですが、勤めるという働き方。海外ではフリーランスが一般的だと聞きましたが日本はいわゆる「勤める」型ですよね。この差って何なのでしょうか?また日本で浸透していない現状は何なのでしょうか?

A.こんにちは。働き方が国によって違うのは税制や法律が大きく関係してきます。「フリーランス」が一般的な国もあれば、日本では会社に「勤める」型が一般的になります。
日本の一般的な税制では、給料から税金が天引きされていて、確定申告も自身で行わないので税制に関してあまり知らないという方も多いでしょう。
その為
フリーランスとして独立した時と、会社に勤めている現状でどちらが自身の収入に対してかかる税に関して有利なのか?という計算をしようという観点自体がない方が多いという事です。
後は、
日本の美容業界では、美容学校に通い美容師免許を取得し美容室に就職するというレールが敷かれているからという点がフリーランスが浸透していない原因となるでしょう。

ご質問や感想お待ちしています

このコラムでは、美容師が個人で最強を目指すために何が必要なのかを
毎回、様々な視点から私見たっぷりにお伝えしていきます。

また、こちらのコラムにて質問も受け付けております。
フリーランスのことや美容師の働き方、プライベートなどなど、どんな質問にも出来る限り答えますので、TwitterやFacebookなどからお気軽にDM頂ければと思います。

このコラムの感想などもいただけるとパワーになります。

頂いた質問や感想は、匿名でコラムで紹介していきたいと思っています。

フリーランス美容師の教科書

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新しい美容師の働き方の提案として「フリーランス美容師の教科書」を書きました。

美容師はもちろん、美容師を志す人にも読んでいただきたい内容となっています。


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