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#001 農家と目指すファンタスティックワールド とカスタマーサクセス宣言

こんにちは。株式会社ファームノートで事業統括をしている下村瑛史(シモムラ エイジ)です。今日からnoteで記事を書いていきます。

自己紹介などはまた別の機会で書こうと思います。

今週金曜の夜21時、とある勉強会に来ていながらこの記事を書き始めました。

 農家さんが集い、よりよい牛づくりをするためには?より生産性の高い仕事をしていくには?という議論を、約50名の生産者・農協職員・餌会社や搾乳機メーカーの方々などが集まって行われています。華金(ハナキン)の夜に本当に頭が下がります。生きている経済動物を飼っている生産者に土日はありません。

私たちファームノートはなぜ存在しているのか?

「生きる」を、つなぐ。

これが、当社グループのビジョンです。

 農業に携わっていると、命は繋がっているということを本当に見せつけられます。土があり、その土は微生物や小動物によって豊かになり、そこに植物が育ち、動物が食む。そして育った動物から得られる貴重なタンパク源を人間が戴く。人間たちはそこでエネルギーを得て経済活動や社会活動に勤しんでいく。命を燃やすためのエネルギーは全てどこかの誰かが生産したものであり、私たちはそれに支えられて日々を生きているということ。

 そして私たちがつなぎたい「生きる」は、「技術革新を通じて」という点が重要。多くの命をつなぎ、皆んなの役に立つ技術革新を巻き起こしたい。農業も、車も工場も、ITもサービスも、技術革新なくして次のフェーズには進めない。我々は農業では素人かもしれないけど、農家さんから「これ、すごいね!便利だね!」と言ってもらえる技術を提供したい。

農業って全然遅れていない

 冒頭の放牧されている牛たちの写真なんかを載せてしまっていることがイメージ違いの更なる助長を招いているかもしれないけれども、実は農業は全然遅れてなんかいない。例えば、国の後押しもあり一気に普及しているのが酪農向けの自動搾乳ロボット(Automatic Milking Systems)です。

 生産管理面も、メーカーが提供しているソフトウェアは搾られたミルクの成分を分析して、ホルモンバランスが変化していれば発情や妊娠の鑑定ができ、乳質の異常値が認められれば疾病兆候の牛として見える化されるなどができて、酪農界隈だけに限定しも、日々技術は進歩しています。


では、農家さんにどうなって欲しいのか?

 生産者の意識の拡大に貢献したい。ひとりひとりの生産者が、農家を生業としながらもライフスタイルを実現する。少しでも苦しみの状態を減らし、思うがままの農業を実現して欲しい、私はそう考えています。

 農家は魔法使いです。自分で人工授精や受精卵移植をして子牛を産ませる。栄養科学された餌をやって牛を育てる。病気になれば治療をする。そして一番喜びの瞬間である作物を収穫する(酪農においては搾乳という作業)。命を紡ぎだす技術、そして、美味しい生産物をつくる技術においては、誰にも引けを取らないものを持っています。

 だけど農家は孤独。ひとたび天候不順になれば作物は枯れ、動物は体調を崩し、積み上げてきた苦労が泡となって消える。長時間の労働は自身や従業員の体調を損ない、関係性に不和を生む。常にそんなリスクと対峙しながら、生き物であるが故に現場を離れられない。

 先日参加したICC FUKUOKA 2019 スタートアップ・カタパルトで見事優勝されたinaho株式会社の菱木さんのプレゼンの中にこんな一節がありました。(1時間09分20秒あたりから)

 ここで私の気づきが大きかったのは、「技術が導入されて今よりも生産効率が上がれば、あたらしく野菜を作ってみたい、さらに規模拡大をしてみたいという農家が増えていく」ということでした。

 技術が人間の意識拡大に邪魔をする蓋を取り除き、さらに人間の意欲を増進させることに繋がっている。まさに私たちがやりたい事であると確信しました。

 命の魔法使いである生産者達に新時代の杖=技術革新を提示し、豊かさが止まらないファンタスティックな世界を創造する人種になって欲しい。


勝手に、カスタマーサクセス宣言

 わたしたちファームノートは、技術革新を通じて持続可能な地球の豊かさに貢献していく過程で、農家さんひとりひとりの成功を支援することを宣言致します(しかも勝手に)。

 私もこの業界に飛び込んでみて、「第一次産業を前進させたい」と感じているうちの一人です。但し、その為には私たちが農家さんの成功を本気で願い、行動に移していかなければならないと感じています。今まさに「良い製品」づくりを目指し、農家さんの成功に貢献していきます。

 また、うちの会社には農業ゲキアツと感じ、当社のミッションに超共感して入社してきている精鋭が集っています。これからさらに皆さんの元に参じ、話を聞きに行きますのでどうか小一時間でもお時間を頂ければ幸いです。

最後に、気恥ずかしいのですが私のカスタマーサクセス宣言を残して退路を断ちたいと思います。(アサイチの撮影だったので棒読み感はご容赦ください)


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