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「働き方改革」で何が改革されたのか、良く分からなかった話

突然ですが、こんばんは。
通勤時間中に書いております。
投稿した時に、朝なのか夜なのか分かりませんが、なるべく夜に投稿しようと思ってるので、「こんばんは」で多分大丈夫だと思います。

前回の記事からとんでもなく日が経ってしまいました。

GWくらいに、「またnoteを書き始めよう!!」と思ったのも束の間、夏も終わり、気が付いたら9月に入っておりました。
残すところ今年もあと3ヶ月程ということで、4月から入庁した方々は、いかがお過ごしでしょうかね。

どうでも良いですが、私にとって9月は夏の終わりと同時に、いよいよ年末に近づいていく、一つの節目でもあります。

この節目に相応しいネタが何かあればいいのですが、私自身は「相変わらずの毎日」を単調に送っているだけなので、特段発信できることはないなと(笑)

なので、4月から新年度から始まり、まだまだホットな話題??の「働き方改革」について、私の自治体がどのように変わったのかリアルな内容で書いてみようかなと思いました。
ミーハー感が半端ない上に、「そんなのどこでもあるだろ。今更何言ってんだ。」とおっしゃる方も多いとは思いますが、そのような意見も含め、この記事を読んで、少しでも「ああ〜こんな職場もあるんだなあ。」と感じていただける部分があれば幸いです。

1.はじめに

色々「原則〜」とか「例外的に〜」みたいな、いかにも逃げ道を用意している、まどろっこしい規定があるのも事実ですが、うちの自治体でいう「働き方改革」は一言でいうと「1ヶ月の残業時間の上限は45時間」、これに始まりこれに終わります。
まあ、最初にいったように、「忙しい部署は80時間までオーケー」みたいな例外規定もあるみたいですが、うちの自治体は基本どこも「45時間」になっています。

2.残業時間は減ったのか? 

結論から申し上げますと、「減り」ました。
そこで、いくつかの事例をご覧下さい。

事例①  私(閑職)

特段、面白味もないのでザックリ行きます。
元々うちの自治体は、定時後1〜2時間は「定時」扱いです。働き方改革のおかげで、その風潮にも拍車がかかりました。
また閑職ということもあり、おかげで4月から残業ほぼゼロをキープしております。ただ、繰り返しますが、定時後1〜2時間は「定時」です。つまりは、そういうことです。

事例②  同期(新規事業担当部署)

財政、企画、人事、総務などの官房系の部署を始め、教育、子育て部門など、私の自治体にも数々の激務部署がございます。
しかし、この部署はできてから、まだ日数もそんなに経っていないにも関わらず、発足早々、役所内トップのブラック部署に君臨しました。
当然、役所内でも仕事ができると言われる職員が集められ、ずば抜けた「調整力」「残業耐性」を兼ね備えたエリート集団と化しています。
さて、そんな役所エリート達が集められた部署ですが、あまりの激務っぷりに、昨年度途中で職員が増員されております。後輩も一人このタイミングで異動しました。
しかし、それでも職員達は、毎日深夜2〜3時まで残業、「あの部署から朝の4時にメールの返信が来てる」「休日出勤は当たり前」「異動した後輩がまともな会話を出来なくなっている」等々あり、組合便りで問題としてあがりました。
そんな部署へ、今年度4月に私の同期が異動したわけです。
今までも激務を渡り歩いてきた彼ですが、異動の内示を受けた日は全てを投げ出して一緒に飲みに行ったことは今でも忘れておりません。
昨年度と比較して今年度は比較的落ち着いたみたいですが、それでも異動早々、終電帰りが続きます。そうなると「残業時間の上限は大丈夫なのか??」ということになりますが、そこは働き方改革、平均残業150時間だった部署が、わずか1ヶ月で45時間まで減ったわけです。
以下が、同期を含め、その部署の職員達が行った「働き方改革」です。

その⑴ 45時間を超えて残業申請しない

当然のことながら、働き方改革で残業時間を減らしても仕事量は減りません。しかし、規定の45時間を守らなければならないのも事実です。
となると数字上、残業「申請」を45時間以内にしておけば、いくら残業しても45時間で収めることが出来るわけです。(なんじゃこりゃ)
「でも例外規定で80時間とか出来るんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、うちの自治体は暗黙の了解で基本45時間でやっております。というのも例外規定に当てはまる部署なんて結構あるので、「80までOK=80まで残業代出しますよ」にしたら、それこそ予算の問題等色々あるわけですよ。財政豊かな地域とはわけが違うので。
実際、4月以降、新規事業担当部署の職員達の残業時間は綺麗に「43〜45時間」になっているそうです……つまりは、そういうことです。

その⑵  休日出勤は自主出勤

当然、平日の仕事が終わらなければ休日も出勤します。
同期曰く、休日出勤は「自主出勤」なので残業申請しなくてOKだそうです。そのおかげで45時間規定が守れるとのことで。(白目)

その⑶ 早朝出勤

とはいえ、組合便りでも話題になったこともあり、さすがに夜遅くまで残業することには(多少)厳しくなったそうです。しかし、先程も申し上げている通り、仕事量は別に減りません。
となるとどうするか?
夜遅くに残れないのならば、朝メチャクチャ早く職場に来れば良いのです。
ある日、同期が7時に出勤した時は、既に、そこそこの職員がいたらしく「何時から来ていたのかと尋ねると」大体6時半前には出勤していたとのことで…
(私の同期は一時期、朝の5時半に出勤していたそうです。)
これのメリットはなんといっても、うちの自治体は「早出出勤は残業扱いにならない」という点にあるでしょう。繰り返しになりますが、おかげで45時間規定を守れております。

事例③ 新規採用職員(隣の課)

さて、働き方改革が始まったと同時に入庁した4月採用の新規採用職員はどうでしょうか。
そもそも、「新規採用職員(新採)が働き方改革を気にしなければならない部署に配属されるのか?」と聞かれれば、「ええ、勿論」と言えます。私の部署には、今年新採は入らなかったのですが、隣の課には1人配属されました。
(ちなみに新採は地元トップの高校→国立大学卒で、所謂社会人経験無しのストレート入庁です。)
部署が隣ということや、私の席に近いコピー機が隣の課との共用なので、なんだかんだで話す機会があり、たまにランチに行ったりと、まあそれくらいの仲です。
新採が配属された課は、ぶっちゃけ激務です。
基本誰も行きたがりません。新採も初っ端から残業の日々です。
入庁間もない4月って、まだ研修とか座学のある期間ですよね。マナー研修とか電話対応とか。
電話対応の研修は過去最大級で役に立ちませんでしたけどね。申し訳ないですが。
(というより講師の会社が超超ブラック企業で有名で、そのせいもあってか研修内容が……)
それはさておき、研修によっては出先で行うことも多く、研修後はそのまま直帰ってのが、一般的だと思います。しかし、忙しい部署はそうもいきません。研修が終わり、既に定時後だろうが何だろうが問答無用で職場に戻されます。
「でも新採なんてまだ仕事分からないだろうし、戻したところで意味あるの?」と思う方も居ると思いますが、そんなもん関係ありません。
そもそも、若手は時給単価も低いですから、残業させたところで、時給単価の高い中堅職員よりも、影響が少ないです。
良く「若手が多くて、活気溢れる職場です!」みたいなフレーズを採用パンフレットやHPで見たことがある方も多いと思います。勿論、「体力的な面で」という理由も少なからずあると思いますが、少なくともうちの自治体では、「時給単価の安い若手を沢山ぶち込んで、膨大な仕事量を、数でカバー」という部署を意味するので、「若手が多くて楽しそう!」なんて軽いノリで行くと地獄を見るというパターンが結構あります。
話が逸れてしまいましたが、結局どこも人手不足なんで、忙しい部署は「猫の手も借りたい」ところが多いですし、早く即戦力になって貰わないと困るので、役所あるあるの「雑な引き継ぎ」の後は、ガンガン仕事を振られていきます。当然、新採の課も忙しい部署なので、毎回、研修後は職場に戻ってきて、夜遅くまで残業をしていました。
そうなると、くどいようですが、残業45時間なんてあっと言う間に突破します。
しかし、そこは出来る新採、45時間を超えてしまったある日、直属の係長に、こう申し上げたそうです。

「45時間超えた分の超勤は、翌月分にまわして、調整して申請すればよろしいんですよね?」

ついこの前まで大学生だった新採が、僅か1ヶ月程で、うちの自治体の出世コースの基本である「自分が組織に合わせる」ということを難なくこなしており、驚きました。
そんな抜群の適応力を発揮し、45時間の規定をクリアしてるみたいですが、4月から毎月45時間を超えた分を繰り越して申請してるみたいなので、その無限ループがいつになったら終わるのか…といった懸念はあるそうです。

ちなみに、出世コースから外れた私と比べるのも申し訳ないですが、4月から私より先に帰ってるのを殆ど見たことがないです。

3.おわりに

とまあ、うちの自治体の「働き方改革」について紹介させていただきました。
サンプル数は少ないですが、同期の話とか聞いても、大方どこの部署もこんな感じらしいです。

「うちの職場と違うし、ちゃんと働き方改革も機能してますけど?」と思う方もいらっしゃると思いますが、それはそれで良いことなので、何も私と比較する意味は全くありません。
更に「そんなん、官民問わずどこもそんなもんでしょ。」と感じる方もいるでしょうが、ここで、「どっちの方が現状ひどい」とか「大変」とか「不幸勝負」するつもりは全くないので、悪しからず。
今回は、私の自治体の現状をお伝えしただけの、雑記にしか過ぎません。
ただ、「働き方改革」で、何がどう改革されたのか未だに良く理解できていない部分が、自分の中あったので、今回このような記事を書いてみたわけです。
当たり前のことですが、「働き方改革」が数字上だけの小手先でしか機能していないのならば、それはもう改革でも何でもありません。…と言ったところで何が変わるわけでもないんですけどね……
今日は雑記なんで、書くだけ書かせてください(笑)

ただ、純粋に、今回の「働き方改革」で、目に見えるように大幅に改善された職場があれば、是非とも知りたいなとは思っております

情報お待ちしております!!

拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
(またいつ更新するか分かりませんが、今日はこの辺で…)

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