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好きなことはあっても「趣味」がない

ご無沙汰しております。
早いもので前回更新から、また一年が経ちました。
なんとなく年末にnoteの記事を更新するのが自分の中で恒例になっており、今年一年を軽く振り返る機会でもあります。

昨年から引き続きアンガーマネジメントを軸にした過ごし方を、自分なりに試行錯誤しておりましたが、今年4月からグループ内での担当業務が変わり、先方の市内企業とやり取りすることが減ったため、物理的に「怒る」機会が少なくなりました(当然ゼロではありません)。

結局、「怒り」を鎮める手っ取り早い一番の方法は、「怒り」の原因となりそうなものから離れることであるという、全く根本的な解決にはならない結論に至りそうです。

しかし、世の中で人生を楽しんでいる人全員が「怒り」の原因から離れて仕事をしているのでしょうか?

実際、私より過酷な労働環境で働いているにも関わらず、毎日を楽しく過ごしている方々がおります。

そんな彼等に共通していることはただ一つ仕事以外に楽しい事がある、いわば「趣味」を持っております。

私自身、好きなことは沢山あるのですが、
「趣味」と呼べるものがありません。

ここでいう「趣味」の定義は人それぞれかと思いますが、私の中では、

①「趣味のために仕事をしている」

②「どんなに疲れていようが、睡眠時間を削ろうが、趣味の時間を優先できる」

③「仕事の憂鬱さがどうでも良くなるくらい好きな趣味である」

以上が挙げられます。

当然3つ当てはまれば言うことないですが、実際は1つ当てはまれば上出来かと思ってます。
そして、このような「趣味」を見つければ、職場における「怒り」も感じなくなるのではと思いました。というのも、昨年の記事の中でも言いましたが、相手に対して何も感じなければ、イライラすることも無ければ、怒りも感じることはありません。
私達は、相手が発している言葉を、そのまま言葉として受け取るのではなく、言葉に対して、何か意味付けをするからイライラするわけです。
とはいえ、これができるようになるには、相当な訓練が必要であり、相手の言葉に対して何も感じない「無」の境地に達するまで時間もかかります。そこで、私が編み出したのは、相手の言葉に対して、何か反応してしまったら、それとは全く関係のない「何か楽しいこと」をできるだけ沢山考えることです。
楽しいことは大きい、小さい関係ありません。
とにかく楽しいことを捻り出します。
反応してしまった感情を消すことはかなり訓練が必要で難しいですが、楽しい考えが上回って「何とか大丈夫」という状況を作り出すという、いわば「量」で勝負することに切り替えました。

そしてこの「量」をたった1つの楽しいことで満たすために「趣味」を本気で探そうと思ったわけです。さらに、究極的には「仕事」そのものに対して「無」の境地に達することができれば、日曜の「憂鬱」ともおさらばできるはずです。

以下は、私自身の「趣味」探しの振り返りとなります。
「好きなこと」から「趣味」を探したことや、
世間一般では「趣味」として挙げられる王道どころを試してみたことなど、ここからは、完全に自己満&ただの記録です。


1.youtubeとネトフリ(動画配信)

私はyoutubeをダラダラ観るのが好きです。
というか社会人の半分以上はそうだと思っております。
休みの日は起きて、暫くは寝ながら動画を観たりしています。Netfrix(通称ネトフリ)といった動画配信サイトで映画を観たり、ドラマを一気観したりするので、あっという間に休日が終わってることも。菓子を食いながら動画を観ている時間は、間違いなく至福の時と言えるでしょう。
このことから、費やしてる時間は他のことに比べ圧倒的に長いです。
私の場合、眠気があっても、動画を観ることができます(そのせいで睡眠負債が溜まり、日中の眠気はとんでもないですが)。

結論

時間と幸福度だけで見ると「趣味」と呼んでも良いのかもしれませんが、見方を変えれば、他にやることがないから「動画」を観ているとも言えます。
つまり、時間を使っているのではなく、時間を浪費しているという表現の方が正しいでしょう。
それに、youtubeを観たところで日曜の憂鬱さは全く消えてません。つまり、「仕事への憂鬱さ」が圧倒的に勝ります。逆をいうと、仕事への憂鬱さを誤魔化すために、観ている節はあるので、
これは趣味とは言えません。

2.運動

日頃のデスクワークで、慢性的な運動不足のため、週に何回か仕事終わりにランニングをしてみようと思いました。
また、雨の日は、youtubeの「家で出来る筋トレ動画」を探して、運動することに。
身体を動かすことで睡眠の質があがり、パフォーマンスもあがり、運動を趣味にできれば、一石二鳥、いや五鳥くらいは恩恵があるのではないでしょうか。

結論

「運動は仕事のストレス解消としては良いが、
運動を目的として仕事をすることはない。」

特に日曜の夜にランニングを取り入れることで、月曜からの仕事に対する憂鬱さが減るかと思いきや、全く減らず。
その上、身体は疲れても月曜から、仕事の憂鬱さの方が圧倒的に強く、いつも通り寝れない始末。
また、平日も疲労と眠気がある日は、絶対にランニングなどできず、同時に、家で筋トレするのも億劫となり、そのまま継続が難しくなりました。
というわけで、「趣味」となる以前の問題で、好きなことにもならなかったような……。

3.サウナ

昨今は、空前のサウナブームであります。
私の友人でも続々と「趣味がサウナ」という方が増えているため、「これは始めるしかない!」
ということで「サ活」に挑戦しました。

結論

「サウナは仕事の疲れを取るための手段」

確かにサウナに行った日は疲れも取れた(気がする)し、睡眠も若干深くなった気がします。
ただ、私の場合、サウナに行く理由が「仕事で疲れた身体を回復させる」といった大前提があり、「サウナに行くために仕事をしている」という思考にはなりませんでした。
つまり、それは「趣味」ではなく、あくまで仕事でのストレスを発散させるためのツールであったため、当然、日曜の憂鬱も消えることはなく、「趣味」になったとは言えませんでした(ただ、好きなことの1つにはなったと思います)。

4.ゲーム

手っ取り早く面白そうなスマホゲームをダウンロードしました。

結論

「youtubeを観てる方が面白い」

ゲームよりyoutubeを観てしまうので、結局殆どやらず。当然、「趣味」にはなりませんでした。

5.読書

好きなことの1つです。とはいえ1ヶ月で2〜3冊ペースなので、「読書好きな人」から見たら微妙な冊数かと思います。ジャンルは問わず読んでおります。
私の好きなことの中ではyoutubeと同じくらい「趣味」候補として挙げられるものでした。

結論

「好きなことだが、眠気に勝てない」

先程、私の中の「趣味」の定義の一つで「どんなに疲れていようが、睡眠時間を削ろうが、趣味の時間を優先できる」とお伝えしました。
その点、仕事で疲れて、眠気MAXの時、「さあ読書をしよう!」とはならず、眠い時に本を読むと、余計眠気が襲ってくる始末。
また、例に漏れず、日曜の憂鬱に勝てません。「読書」のために仕事をする思考にもならず、
やはり「趣味」にはならず、好きなことの1つのままとなりました。

6.旅行

これも私自身の好きなことの1つで、
社会人の「趣味」として必ずと言って良いほど挙げられる定番中の定番です。
そこまで遠出しなくても、近場の温泉や観光地に行くだけでもリフレッシュでき、実際「旅行」のために「仕事」をしている人も少なくないのでしょうか。

結論

「土日で行くのがキツイ」

基本的に土日休みの人が旅行に行く場合、土曜に出発、日曜に帰宅が普通かと思います。
しかし、この場合、旅行から帰宅した次の日から地獄の5連勤が待ち構えているため、旅行の疲れを引きずったまま1週間の仕事をこなす体力と気力が必要となってきます。
また、私の場合、「旅行からすぐ帰ったらまたすぐ仕事か…」という気持ちが片隅にあり、
100%心の底から旅行が楽しめません。
このことから、金曜を有休にして金曜に出発するか、月曜を有休にして、日曜の旅行帰り後も1日休息できる日を設ける必要が出てきます。
以上から、やはりここでも仕事が影響してくる点で、私の中では「趣味」とは言えませんでした。

7.勉強

ここでいう勉強は資格や仕事に関連したものに限らず、語学、教養、特にジャンルにこだわらず学んでいればそれは「勉強」といいます。「趣味」が勉強というと、若干微妙な反応はされるでしょうが、料理を学ぶのも勉強の一つですし、広い意味で捉えれば何も特別なものではないように思われます。それに何かを学んでいる時は自己肯定感も少なからず高まります。

結論

「やはり仕事の憂鬱は消えないし、眠気に勝てない」

例えば難関資格の勉強をしている方々は、日曜の夜も憂鬱だろうが関係なく「勉強」をすると思います。それは月曜からの仕事が憂鬱だろうが関係ない領域の話です。
しかし、「趣味」となると、やはり仕事への憂鬱さを感じないことが前提となります。
この点、日曜の夜に勉強をしたことで、憂鬱さが消えることが重要ですが、実際は、憂鬱で勉強どころの騒ぎじゃない。
当然、「勉強があるから仕事も頑張れる!」なんて思考が出てくるはずもなく、ましてや仕事後の眠気に勝てるわけもありません。
あっけなく「趣味」候補としては外れていきました。

おわりに


さて、この他にも細かいものを入れると色々試した一年ではありましたが、結局「趣味」となるものは見つけられませんでした(その分、好きなものは増えましたが)。
極論、「趣味」を仕事にすれば一番手っ取り早いかもしれんが、それは「趣味」を探すことよりも難しいように思われます。というのも、仕事にできるほど、好きなものがないからです。
そもそも「趣味」がない人が、そこをすっとばして「趣味」を仕事にするなんて不可能です。
「趣味」の延長線上にその世界はあるわけで、
やはり、まずは「趣味」を探すのが最優先事項であると言えます。

来年こそは「趣味」と呼べるものを見つけたいと思う反面、「今、ここだけ」に集中し、目の前のこと「だけ」を全力で楽しむ訓練をしていこうかなとも思っております。その話はまたどこかで。

もし、ここまで読んでいただけた方は貴重なお時間ありがとうございました(趣味になりそうな面白いことがあれば、こっそり教えてください笑)。

それでは、良いお年を。

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