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CINETROTTING NOTES

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映画のイラストレビューや、映画にまつわるあれこれ描いたり/書いたりしています。
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2019年映画まとめ

2019年映画まとめ

毎年恒例の、誰に頼まれたわけでもないのに勝手にあれこれ悩むやつです。

2019年に観た映画はちょうど100本でした。ほとんどが新作で、ほとんどが劇場での鑑賞でした。去年が86本でしたのでまた増えました。この夏、関東に引っ越してきたのですが東京は本当にたくさんの映画館がありますね…観たいものばかりで勝手に忙しく過ごしています。

順位はつけれませんでしたが今年のベストは「Once Upon a T

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REVIEW : ある少年の告白(Boy Erased)

REVIEW : ある少年の告白(Boy Erased)

同性愛の"治療"を目的とする矯正プログラム、コンバージョンセラピーに参加した時の実体験をまとめたガラルド・コンリーの著書(日本では未訳)が原作の映画です。

通っていた大学で起きたある事件をきっかけに、自身がゲイであることを両親にカミングアウトした主人公のジャレッドをルーカス・ヘッジズ、福音派の牧師である少年の父親をラッセル・クロウ、同様に熱心な信者の母親をニコール・キッドマンがそれぞれ演じます。

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お知らせ : ZINEについてのお知らせ

お知らせ : ZINEについてのお知らせ



私にとって映画とは、という思いを込めて描きました。

こちらのマンガも掲載している「映画館で映画を観る」ことについてあれこれまとめたZINEの THE INSPIRATIONAL CINETROTTING GUIDE(略してTICG )は以下の方法でご購入いただけます:

1)私のお友達の STORES にて

2)神戸にあるビールが飲める素敵な本屋さん 1003 にて

3)大坂・中津

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REVIEW : ジュリアン (Jusqu'à la garde)

REVIEW : ジュリアン (Jusqu'à la garde)



今回はフランスで去年公開になった映画「ジュリアン」についてです。監督のグザヴィエ・ルグランは今作が初めての長編映画とのことですが、フランスで大ヒット、第74回ヴェネツィア国際映画祭では監督賞受賞、その他の映画祭でも様々な賞に輝くというセンセーショナルなデビューとなりました。

そういった前評判を様々なところで目にしていたのでものすごく上がっていた期待値でしたが、実際に映画を観終えた時にはそれを

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REVIEW : アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング ( I Feel Pretty)

REVIEW : アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング ( I Feel Pretty)

2019年の映画初めは、神戸国際松竹にて「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」でした。

みんな大好きアメリカン・コメディエンヌの最終兵器、エイミー・シューマーの主演最新作です。前作の「エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方(Trainwreck)」で見せた彼女の心の内までもが伝わってくるような素晴らしいダンスシーンが記憶に新しいですが、今回もありますよ!

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2018年映画まとめ

2018年映画まとめ

2018年に観た映画は86本でした。ほとんどが新作、ほとんどが映画館での鑑賞でした。去年が54本だったのでだいぶ増えましたね!ウレピー

順不同ですが今年のお気に入り10本と、ベスト!というのを選んでみました。誰にも頼まれてないのに、勝手に悩みまくる恒例の作業ですね。ベストはクリント・イーストウッド監督作品の「15:17、パリ行き」です。気になったのでフイにrottoentomatoesで確認して

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REVIEW : パッドマン 5億人の女性を救った男 (Pad Man)

REVIEW : パッドマン 5億人の女性を救った男 (Pad Man)

試写会にて「パッドマン 5億人の女性を救った男」を拝見しました。

現代のインドにおいて生理用品の普及率は、この物語の始まりの時点ではナント12%(!)ととても低く、本作の主人公ラクシュミの妻も例外ではありませんでした。結婚したての愛する妻はギョっとしてしまうほど使い古した布でなんとかやり過ごしながら生理期間中を耐えているような状況でした。理由としては市販で売られている生理用品はあまりにも高価であ

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