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まーくんのこと-3 病院を変えたときのこと

*この記事は以前のブログで6月下旬に書いたものです。

先日、まーくんが最後にお世話になった動物病院にお礼の挨拶をしてきました。

こちらの病院には、まーくんが生前ずっと通っていたわけではありません。彼が元気だった頃は別の病院に通っていました。2017年の冬までは特に大きな病気をすることもなかったので、以前の病院では混合ワクチンと毎年の狂犬予防のワクチン、フィラリアのお薬をもらうこととあとは毎回「ダイエットがんばりましょう」を言われるくらいでした。

2017年冬にはまーくんが歩くときにヨタヨタとした感じが気になりはじめ、診てもらったことがありました。保護犬なので正確な年齢はわからないけれどおそらく14歳前後のまーくんです。老化からくるものであろう、とその時は関節に効くサプリを処方してもらいました。

2018年を迎えたと同時にまーくんの様子が大きく変わりました。

どこかが痛いのか、違和感があるのか、よくわからないけれど自分でおすわりや伏せの体制をとらなくなってしまったのです。それと同時に、私たちに触れられることも嫌がりはじめました。

この事についての原因は後からわかることになりますが、わたしたちがまーくんが「嫌だ」と感じたところに触れると彼は激しく牙を剥くようになってしまいました。首輪やリードをつけることもできません。なぜだかわからないのですが、とにかく激しく嫌がるのです。

こんな状態でどうやって病院に連れていけば…と当時のわたしたち家族は途方にくれました。身体を休めることができない、なんだか触られるのも嫌だ、いったいボクはどうすればいいの?と彼自身、相当な混乱とストレスがあったことかと思います。とにかく気性が荒くなっていました。

まーくんの様子を動画で撮り、病院の先生に相談してみました。ひとまず痛み止めを飲ませてみようか?ということにもなりましたが、これは効き目がありませんでした。そして当たり前のことですが「具体的なことはまーくんを病院に連れてきてもらい、診察させてもらわないと何もはじまらない」とのことでした。そりゃそうだ…。

ひとつの作戦として、「連れ帰り診療」をお願いしてみました。先生と看護士さんにまず往診としてうちに来てもらい、そのままプロの技でまーくんにエリザベスカラーとリードをつけてまーくんを病院の車で連れていってもらう予定でした。

エリザベスカラーは見事つけてもらえたのですが(わたしはこの時、プロの技に大変感動しました)この時にまーくんが大変興奮してしまいました。ゼイゼイハアハアが非常に強くなり、過呼吸状態になってしまいました。

先生もこのままでは車には乗せることができない…、ということになり、連れ帰り診療は未遂となりました。

それから少し時間を置いて、まーくんに病院で処方してもらった鎮静剤を飲ませ、やっとこさ病院に連れていくことができました。そこで初めてレントゲンを撮ってもらうなどしたのですが、この時の先生曰く「レントゲンを見た感じでは、まーくんのこの状態の原因はよくわからない」との診断でした。

また、この時からまーくんの皮膚は少しずつ赤くなっていて、フケも出始めていた頃でした。この事についても検査はしたものの「原因がわからない。ターンオーバーの乱れ、ということも考えられる」とのことでした。

この時点で「よくわからない」という診断が出てしまい、病院側からは「これ以上うちではどうしていいかわからない」という雰囲気になってしまっていました。(直接そう言われたのではありません)

レントゲンではわかることは限られているので、次は設備が整っているところでMRI/CT検査をしてください。紹介はできますが、実質、これ以上はうちでできることは… という空気。

わたしたち家族は、ひとまずまーくんを連れて帰りました。検査のステップとしては、とても当たり前のことですが、まーくんの現状からして全身麻酔を要する検査というのは私たちにとって非常に悩ましいことでした。それは、先生から見てもそう見えたはずです。

その検査をしたとして、その先は…?

「わからない」というのは、当然のことだと思います。けれども病院側がその時に提示したものは、その答え以外ありませんでした。わたしたちに、どのような選択肢があるのか。全身麻酔ができないのであれば、今後どうすればいいのか。どうなっていくかが予想されるのか。

そういった奥行きのある会話ができることのないまま、その後、この病院は往診を休止してしまいました。スタッフ不足とのことでした。

私はこの出来事の後にさっそく往診可能な動物病院を近隣で探し、結果的に最後にお世話になった動物病院を見つけました。まずはわたしが撮った動画でまーくんの様子をみてもらい、前の病院でとったレントゲンもみてもらいました。このレントゲンを見た時、前の病院の先生とはずいぶん違った反応でした。

後に往診にも来てもらい、実際のまーくんの様子も確認し、先生の思うことや色々な可能性について何度も説明してもらいました。実際の先生の見解についてはまた詳しく書こうと思います。

ただ、先生からは治療のことはもちろんなのですが「老いた愛犬との付き合い方」ということを教わったように感じています。

それは、わたしがあらゆることに逆らって「絶対にまーくんを助ける」と躍起になっていた状態に、優しく添えてもらった新しい物の見方でした。

この病院と先生にお世話になったのは4ヶ月ほどで、とても短い間でしたが最後までまーくんと私たち家族に対して親身に対応してくださったことを本当に感謝しています。私の場合は、最後にかかりつけの病院を変えたことを本当に良かったと思っています。前の病院に対して批判の気持ちがあるわけではなく、ただただ 、病院の方針がその時のまーくんと私たち家族には合っていなかっただけです。

前の病院には「新しい病院に行く」ということを説明をして、レントゲンのデータやカルテのコピーをスムーズにもらうことができました。

誰かの参考に少しでもなれば、と思い、その時のことを書いてみました。

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どんなにしんどくても、毎日がんばって歩いていたまーくんです。

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