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「モンテッソーリ教育」の創始者ってどんな人?

昨日、将棋界で嬉しいニュースがありましたね。

藤井聡太七段が棋聖戦で最年少17歳11ヶ月でタイトルを獲得したとのこと。藤井聡太新棋聖が誕生しました。

藤井聡太さんといえば、「モンテッソーリ教育」を受けたことでも有名ですね。

最近なぜか夫が「モンテッソーリ教育」の本をたくさん買い込んできて勉強しています。

私はあまり教育論とか教育法とか興味はなかったのですが、「モンテッソーリ教育」は「子どもには、自分を育てる力が備わっている」ということを前提に「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的としている様です。

夫曰く、それぞれの年齢によって「敏感期」なるものが存在して、それにあった遊びや声がけなどをしていくと良いとのこと。

色を合わせる遊びや、同じ形のものを取り出す遊びなど面白そうなものがあったりして意外と良いかもと思いはじめている今日この頃。

でも、この「モンテッソーリ教育」を考案した人ってどんな人なの?と疑問に思ったので調べてみました。

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◇マリア・モンテッソーリはイタリア初の女性医師

「モンテッソーリ教育」を考案したのは、医学博士のマリア・モンテッソーリ。

1870年に生まれローマ大学の医学部に女性として初めて入学します。

19世紀当時、女性差別が色濃く残る時代でした。

入学後は男子学生と同じ部屋での解剖が許されず、別室で一人でメスを握るというかなりの差別的な処遇を受けました。

1896年、イタリアで女性初の医学博士号を取得します。

しかし女性医師としてなかなか職が見つからず、ローマ大学付属の精神病院で働くことに。


◇モンテッソーリ教育が生まれるまで

マリアは精神病院で知的障害がある子どもたちが床に落ちたパン屑で遊ぶ様子を見て、知的な進歩がないと思われていた子たちでも感覚的な刺激を求めていることに気がつきます。

子どもたちが求める刺激を与えるべく、指先を動かす様なおもちゃを与えることで治療を試み、知能の向上が見られることを示しました。

また適切に刺激を与えることで知的障害児の方が健常児よりも知能が上まることをがあることを示し、イタリアの教育界・医学界に衝撃を与えます。

適切な時期に適切な感覚刺激を与える感覚教育法で、知能向上が見られることをさらに追求するため、医師を辞めローマ大学に再入学します。

ローマ大学では、主に哲学を学び、感覚教育の研究、知的・発達障害者教育の専門医師に学びます。生理学・精神医学の研究に没頭し、「モンテッソーリ教育」と呼ばれる独自の幼児教育法を確立します。


◇マリア・モンテッソーリは先駆的な女性

女性としての社会進出の道を一人で切り開いてきたマリア・モンテッソーリ。

私生活ではシングルマザーとして一人息子を育てた様です。

現在は女性の医師が増えてきていますが、研究の世界はやはり男の世界と言った感じ。

この男社会の中で今よりももっと激しい差別の中で、独自の理念のもと、後世に残る仕事を成し遂げたマリア・モンテッソーリは私の想像ができないくらい強い女性だったに違いありません。

尊敬する人がまた一人増えました。

それでは、また!




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