リモートワークでぶつかった壁と、乗り越えるために工夫していること

こんにちは。ランサーズの市川です。

過去3回にわたってリモートワークの魅力についてお伝えしてきましたが、
本日は「そうは言っても色々大変じゃないの?」という疑問に対して、私なりの回答をしてみたいと思います。

その1.お互いの状況が見えないため心理的にも遠くなってしまう

リモートワークの難しさとしてよく指摘されるのは、今相手がデスクにいるのか、話しかけても良さそうか、もう退勤しているのか、まだ稼働中なのか・・など、状況を把握することがなかなかできないということ。
さらには、必ずしも業務に直結しないような雑談やたわいもない会話からも遮断されてしまうので、社内の人とのつながりが薄れてしまうということ。最初のころは私もなんとなく孤独感と疎外感を感じながら過ごしていました。

そこで私の部署では、スラックで「勤怠」や「つぶやき」専用の部屋を作り、「今出勤しました」「今こんなことに悩み中・・・」といったつぶやきを誰もができるようにしています。くだらない内輪ネタなどでも盛り上がります。
また、とあるシリコンバレーの起業家のアドバイスを受け、自分の活動記録のための専用部屋も作ってみました("Journaling"と呼ばれるそうです)。
活動内容を都度書き込んでおくことによって、上司やチームメンバーは私が何をしているのか気になった時に確認することができますし(※ポイントは「気になった時だけ」というところ)、自分自身の自己管理にも役立っています。

↓ 私の活動記録(Journaling)の例 ↓

もっとリモートメンバーの人数が増えれば、例えばRemottyという「バーチャルオフィス」も便利だろうと思います。全員の稼働状況や会話などが簡単に見えて、あたかもみんなが同じ場にいるようなウェブツールです。

その2.大人数での会議やクリエイティブな会議はハードルが高い

私たちは今ZOOMというビデオ通話サービスを利用しています。
1対1や1対数人程度の人数であれば全く問題はないのですが、インターネットが弱かったり、マイクやカメラの性能が悪いとやはり様々な支障がでてきます。
例えば、カメラの角度によっては参加者の声が聞こえなかったり顔が見えないことがあります。声が聞こえないと致命的だということは容易に想像がつくのですが、顔が見えないだけでもめちゃくちゃやりづらいというのは新たな発見でした。相手がうなづいてるのか、眉間にしわが寄っているのかが分からないため、場の空気を読む力が著しく低下してしまうのです。
また、ワークショップ形式のアイデア出しやディスカッション、大人数でのイベントはどうしても参加しづらく、見るだけ聞くだけの受動的な立場になってしまいます。とってもストレスがたまりますね・・・

解決策としては、まずはとにかく色んなマイクやカメラを試行錯誤中(おすすめ製品募集中!)。最近の個人的ヒットは、Kubiという製品です。遠隔者側がカメラ・マイクの角度を自由に動かすことができるため、「顔が見えない」「声が聞こえづらい」という問題を解決できるスグレモノです。

また、日本側のメンバーには、必要以上に声に出して意見を言ってもらうようにお願いしています。賛成なのか、ちょっと違和感があるのか、反対なのか、意見がないのか、一言でも言ってもらえるだけで雲泥の差。ちょっとした工夫で各段に進めやすくなります。

社内のブレストミーティングなどは、画面やファイルを共有する機能のあるGoogle DocsやZOOMを使うことで大体は代用できています。何事も、慣れればできるんだなということを実感しています。

とはいっても、例えばユーザーさんとの交流会など、どうしても対面でないとできないものもあります。その場合には割り切るしかない。チームメンバーに頼ってしまうときもありますし、定期的に帰国をしてその期間中にとにかく詰め込むという対策も時には取っています。リモートワーカーは常にリモートでなければならない、なんてことはもちろんないので。

その3.相手企業がリモートに抵抗あると難しい

例えば提携先やお客様など、相手企業がいて対面での対応が求められる場合や、リモートワークへの理解をしていただけない場合は現実的に難しいことがあります。

私の場合そのようなケースは少なかったですが、メンバー間での役割分担を見直し、相手にもしっかり説明して理解してもらうという工夫をして対応しました。初めてビデオ会議をしてみて、案外成り立つんだということに気づいていただけたこともありました。個人的には、そのようにして「リモートワークって意外に全然問題ないんだ」ということを広める啓蒙活動をしていきたいなと思います。

その4.時間と環境の管理能力が問われる

自由があるからこそ仕事をしっかりこなすための自己管理力はもちろん必要です。責任意識やアウトプット思考は必須だと思います。
一方で、リモートになると実は「働きすぎてしまう」というケースも多いのです(調査結果は前回の記事を参照)。周りに誰もいなくて、ずっと一人なので、気づいたら没頭しすぎてしまっていたり。
また、プライベートとの境目があいまいになってしまうがゆえに、生活とのバランスをしっかり保つための自己管理力も問われます。

環境整備も予想以上に大変です。最初のころは家・カフェ・コワーキングなどを転々としていて、「リモートっぽくて楽しい!」と思っていたのですが・・・
すべての条件が整った仕事環境はめったになく、固定の場所がないことで、気持ちのメリハリがつけられずになんとなくソワソワしてしまう日々が続きました。何でもそろっている会社に毎日通えるということは実はとても恵まれているんです。

試行錯誤した結果、自分自身にとっては「習慣を作る」ということが重要だということに気づき、生活や仕事において毎日必ず行うルーティンを意識するようにしています(朝は弱いので、起きる時間は未だに徹底できていませんが・・・汗)。前述した "Journaling" も自分の活動を見える化するためにとても役立っています。
働く場所については、家からも近く環境が整っているコワーキングスペースを契約し、平日の大半はそこで過ごしつつ、たまに気分転換のためにカフェやアウトドアスペースで作業をする、というスタイルに切り替えました。これによってとても効率よく働けるようになったという実感があります。(詳細はこちらの記事にも!)

その5.一番の障壁は「自分たちにはできない」という先入観

振り返ってみると、一番不安を感じていたのは、リモートワークを始める前の期間だったなと思います。実際に始まってしまえば、もうどうにかするしかないという気持ちしかなかったので、自分自身の考え方や行動を変えるなり、チームの役割分担を見直すなり、はたまたお金で解決するなり、何かしらの方法でここまでやってこれた気がします。
そう考えると、リモートワークのもっとも大きな障壁は、自分たちにはできないだろうという先入観なのかもしれません。

私の場合、一つ間違いなく言えるのは、自分一人では乗り越えることはできなかったということ。
困ったときに助けてくれたのは、部署のメンバーであり、他の社員であり、周りでリモートワークを実践している先輩方でした。

リモートワークには課題やリスクももちろんあります。でも、そんな中でも本人もチームも「リモートなんてきっとできない」という先入観を捨てて、一緒に解決策を考えていく。そんな組織だったからこそ、うまくいっているのかもしれません。

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最終回となる次回は、そんな風に一緒にチャレンジしてくれるチームメンバーとどのようにして関係を築いてきたかについてお話ししたいと思います。


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