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リモートワークの成否を決めるのは、むしろリモートじゃない時の過ごし方!?

ランサーズの市川です。
リモートワーク連載はこれで(多分)最終回ということで、私がこのリモートチャレンジをなんとか乗り切ることができた理由についてお話をしたいと思います。

そのまえにまず、先日あった嬉しい出来事について。
なんと、このリモート日誌を読んで、ランサーズのことを好きになってくれて、入社してくださった方がいたんです!!♡(記事にも書いてくれてます)
もちろんそれだけが理由ではないんだろうと思いますが、このブログが誰かの背中を押すような役割をちょっとでも果たせるんだとしたら、こんな嬉しいことはないのです。そんな彼女とランサーズポーズでパシャリ。

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さて、彼女にも指摘されてしまったのですが、このブログ、しばらく更新できていませんでした汗
言い訳をすると、実は年末くらいから東京に戻ってきているのです。昨年の6月から始めたリモート生活ですが、今回が4度目の帰国。
友達の結婚式や夫のビザの関係などほぼプライベートの理由なのですが、その度に痛感するのは、非リモート勤務の期間があるからこそ、リモートワークが上手くいくんだろうなということです。

つまり、リモートには限界があるということ。
でも。その限界を認識しているからこそ、工夫できることはたくさんあるんです。

リモートワークの限界とは

リモートワーク中、普段のコミュニケーションに困ることは少ないものの、長期的な信頼関係の構築という観点では正直まだまだ対面に劣るというのが私個人の意見です。

リモートだと、チームメンバーとの接点はビデオミーティングの時間のみ。
それに対して、リモートじゃないと、朝から晩まで同僚と一緒にいて、休憩してるときも、ご飯食べてるときも、集中してるときも雑談してるときも、基本的には視界に入る。私たちの部署も、業務の合間にたわいもない会話を繰り広げていますが、それらが徐々に「信頼」という形に変化していってるような気がします。(勘違いだぞという突っ込みが入りそう笑)

ただ、逆に、リモート社員だという立場だからこそ、会社にいる期間中にとにかく信頼関係を作らなきゃ!という心理が働くのです。その具体的なエピソードをいくつかご紹介したいと思います。

その1.ミッション:二週間で何人と食事に行けるか!?

入社当初。たった二週間後には渡米することが決まっていた私に対し、弊社CFOの曽根(通称:そねせん)から言い渡されたミッションとは
「なるべくたくさんの社員と仲良くなること。以上!」
それを真に受けた私は、周りの力を借りながら、ただひたすらに色んな人とのランチやお茶や飲み会を設定しました。

「再来週からリモートになっちゃうので、是非ランチ行きましょう」

他部署の人で、しかもあまり話したこともない人を食事に誘うのってなかなか勇気がいりますよね。でも、そのうちいなくなっちゃうという期間限定感があると、多少無理やり感があっても、結構声をかけやすいんです。誘われた方的には断りづらくて迷惑かもしれませんが笑

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結果、2週間で50名近くの社員と時間を作ることができ、部署や年次を超えて、会社のこと、組織のこと、それぞれの想いや役割を吸収することができました。
このおかげで、リモート中も、困った時に気軽に質問できる人がたくさんいたし、Slack上で雑談をする相手もできた。やっていなかったら、社内の状況把握もままならず、ものすごい無力感と孤独感に襲われてただろうと思います。

その2.「あの時にすべてが始まった」と胸を張って言える、鎌倉での夏合宿

渡米してから最初に東京に戻ってきたのは8月でした。ちょうどその直前に組織変更があり、新しいチームとして動き始めていました。でも、一緒に働いたことのない者同士なのに、私がリモートだったことでうまくコミュニケーションが取れていませんでした。

そこで、私が帰国している期間中にチームで合宿をしたいと提案。
ランサーズでは経営合宿やエンジニアの開発合宿など色んな合宿が行われているので、私たちの部署でもがっつり二日間かけて、今後の方針をじっくり語り合ってみたい。
そんな場を、ランサーズ誕生の地である鎌倉で開催することになりました。

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自分たちが取り組みたいと心から思える事業とは何かというのを朝から晩まで議論して。夜はBBQをしながら、一人一人どんな思いでランサーズに入ったのかを語り合って。不安や悩みも打ち明けて、時には腹を抱えながら笑って。

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そんな合宿を経て、帰るころには「明日から同じ方向に向かって頑張ろう」と。不安が確信にかわった、大きな一歩となりました。

その3.再渡米前夜のサプライズ

再び渡米する前日。夕方のミーティングを始めようと思ったら、みんながバッと立ち上がり、「よし、行くぞ!」の一言。

ポカーンとしてる私をよそに、無理やり外に引っ張り出され、向かったのはバッティングセンターでした。

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私が、リモートだからと遠慮したり、いろいろと抱え込んでしまっているのではないかと心配してくれたチームが週末にアイデアを出し合い、モヤモヤを吹っ飛ばせるような企画を用意してくれたのでした。

「このチームは家族なんだからお互いに遠慮しない。迷惑をかけるかもしれないという気持ちは要らない」

その言葉のおかげで、リモートでも、画面越しでもチャット越しでも、本気で本音でぶつかろう!という気持ちになることができたのです。
この出来事が私にとっては何よりのエールで、何よりの原動力でした。

リモート社員がいることで、チームビルディングを意識する理由ができる

振り返ってみると、50人の社員を食事に誘ってみたり、鎌倉での合宿を提案してみたり。
リモートという立場だからこそ、いつも以上に積極的になれる自分がいました。

もしリモートじゃなかったとしたら、こんな風にターニングポイントとなるような出来事はなかったかもしれないなあ、と思います。無理にチームビルディングをしなくても、いつも一緒にいるからいいじゃん、と甘えてしまったんじゃないかなと。
実際に、色んな社員とランチに行った際には、なかなか他部署の人との接点がないから嬉しいと言われたりもしましたし、誰もリモートじゃなかったら、夏合宿もバッティングセンターもなかっただろうなと思います。

リモート社員がいることでむしろ組織全体としてチームビルディングの機会が増えるって、意外なようで、必然なのかもしれません。

終わりに

リモートワークに挑戦してみたことによって、想像をしていなかった学びや気づきをたくさん得ることができました。
もちろん、全然楽じゃないです。まだまだ改善すべきところも答えが見えないこともたくさんあるし、チームに迷惑だってかけています。

でも、リモートワークは、やってみると案外どうにかなる。
そして、なにより、これからもっともっと当たり前になる。

そんな確信をもてるようになったのも、このチャレンジをしてみたおかげだと思っています。

時間と場所にとらわれない働き方をもっと推進していくことで、誰もが自分らしく働ける社会を本気で実現したい。
一緒に取り組んでいただける方。ノウハウを共有していただける方。
大歓迎なので、ご連絡お待ちしております!

ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました。

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