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東劇でシネマ歌舞伎『唐茄子屋 不思議国之若旦那』を観た記

膝の皿を骨折していて、階段の昇り降りに不自由が残る状態。リハビリのための外出先として選んだ歌舞伎座から、すっかり歌舞伎の楽しさを覚えて、シネマ歌舞伎を観に行ってきました。

東劇とバリアフリー

建物に入る正面に数段の段差あり。ただよく探せば、段差を使わない迂回先もありそう(私は直進しました)。
建物の中は劇場フロアまでエレベーターで移動。

劇場内は、十字の大きな通路で大きく4分割されています。座席ごとのスペースも広めにとられていて脚が伸ばせる、なかなかのゆったり仕様。席自体も狭い感じは受けませんでした。

そして劇場内はなんと段差なし!映画館なのに段差がないのは、むしろ大丈夫なの?!前の人の頭とか気にならないの!?と思いますが、横に伸びる通路から2列前(劇場全体の中間くらい)に座ったところ、全く気になりませんでした。
座席間のスペースが広くとられていて通路から席までの移動をしやすいのが、とても嬉しい。
全体的にゆったりしている分、一般的な映画館よりも横の人が気にならないような感じもします。

とお伝えしつつ、最後に致命的なのがトイレ!
トイレの入り口に2,3段の段差があります。スロープのあるようなゆったりした入口ではなく、人がすれ違うのも厳しい間口です。
もしかして探せば段差なしのトイレがあるかもしれませんが、トイレ自体も開演前後は混み合っていたので、松葉杖など段差が要注意・歩行自体に一定のスペースが必要、という場合は避けた方がよいかもしれません。

唐茄子屋 不思議国之若旦那

https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/2390/

荒川良々さんが、違和感なく歌舞伎の世界へ導入してくれる・・!
ところどこにある歌舞伎ならではの演出が、クドカンさんの世界を広げてくれてこちら側に寄って来てくれる、親切な展開を感じました。
中村勘九郎さんの底なし?!の体力と瞬発力、片岡亀蔵さんの怪演に圧倒され、中村獅童さんの啖呵を聞くだけでも価値あり。

途中、ちょっと飽きてきたたかな・・と思ってしまうくどさはあったけれど(たまに、クドカンさんの演出を観ているときに感じる)、
「あー、面白かった!」
と帰路につける満足なお話でした。

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