見出し画像

#コミュニケーションエッセンス 「簡単10ステップ!」強みを伸ばすコーチングのコツ

#コミュニケーションエッセンス 「簡単10ステップ!」シリーズ。
今回は強みを伸ばすコーチングについてです。

コーチングは人の成長を導く活動です。一人一人の良さを引き出し、課題(=伸びしろ)に気づき、何にどのように取り組むか、アクションプランを決めて改善につなげます。コーチングを継続することによって、個人の強みを伸ばし、組織が目指す成果への貢献度を高めることもできます。
一方「コーチングできる人がいない」「コーチする時間がない」という話もよく聞きます。コーチングを難しく考えて、できる人が育ってから、時間ができてから実施しようとすると、どんどん時間がたってしまいます。
コーチングの所要時間は約30分。ご紹介する10ステップとコツを参考に、今いる人と今ある時間で始めてみてください。きっと想像以上のプラス影響がありますよ。


ステップ1・事前準備をする

コーチングは、自主的な気づきを引き出すためのやりとりですが、全て本人に任せてしまうと、気づきがどうでもよいところにいってしまう可能性が高いです。必ず事前準備をしましょう。

目的:気づきの流れをつくる
心構え:その人らしい<強み>と、強みをよりよくする<課題>に着目する
コツ:①前回コーチングがある場合、前回のテーマを引き継ぐ
   ②具体的な<強み>を整理する
    例)強み・・知識が豊富でホスピタリティがある
   ③強みを伸ばす<課題>を整理する
    例)課題・・・説明の情報量が多くわかりづらい
   ④ほめるポイント、気づきポイント、アクションプラン案を整理する
    例)ほめるポイント・・知識が豊富/一生懸命さが伝わる 他
      気づきポイント・・わかりづらくなっている
      アクションプラン案・・整理する場面をつくる


ステップ2・話しやすい雰囲気をつくる

ここからがコーチングの時間です。ステップ10までの所要時間30分を目安に進めると良いでしょう。

目的:対象者の緊張をほぐして、話しやすくする
心構え:コーチング対象者の気持ちになって話やすい環境を整える
コツ:①座る位置を斜め45度にするなど、話やすい環境をつくる
   ②にこやかな表情で話す
   ③共通する話題で気持ちを共有する


ステップ3・方針や向かう方向性をコーチの言葉で伝える

目的:コーチング対象者の気づきと組織方針がずれないようにする
心構え:組織方針の理解を深め、参加意識を高められるように伝える
コツ:組織方針について、コーチング実施者の言葉で、飾らずに伝える


ステップ4・コーチングの目的と進め方を説明する

目的:目的と進め方を説明することによって納得感を高める
心構え:指導的な目線ではなく、一緒に考える姿勢で伝える
コツ:コーチング対象者にとってわかりやすく理解できるように伝える
   例)「今日は、~~~が実現するために、(今回のテーマ)
      について、何ができるかを一緒に考えたいと思います。」


ステップ5・意識/行動をほめる 

 ※ここで何をほめるかがとても重要です

目的:対象者の強みに焦点をあてる
 (回を重ねるごとに強みは具体化されます)
心構え:その人らしい強みが本人にわかるように、意識や行動を具体的にほめる
コツ:①日頃の頑張りを具体的にほめる
   ②途上であっても好ましい変化をほめる
   ③意識/行動それぞれの観点からほめる


ステップ6:良い点と課題を合意する

目的:本人が日ごろ意識していることを確認し、良い点と課題(=伸びしろ)を合意する
心構え:復唱や共感で理解を示しながら、良い点と課題を合意する
コツ:①日ごろ改善したいと感じていることを質問する
   ②日ごろレベルアップしたいと感じていることを質問する
   ③今回取り上げる課題として、良い点が強みとなるような
    課題を提案し合意する


ステップ7・課題の要因として着目するプロセスを確認する

目的:周りから期待されていることや、業務(勉強)の実施プロセスを振り返ることによって、見逃していた補強ポイントに気づく
心構え:コーチが説明するのではなく対象者自身が説明することによって気づいてもらう
コツ:以下のいずれかを選択して進める
   ①対象者へ向けられている他者からの期待を話してもらう
   ②業務(勉強)プロセスの概略をを時系列で話してもらう
   ③①②から課題改善につながる見逃していた補強ポイントを選択してもらう


ステップ8・課題の要因を確認し掘り下げる

目的:ステップ7の課題要因(見逃し)がなぜ起こっているか根本原因に気づく
心構え:対象者が話しやすいように、共感を示しながら質問を投げかける
コツ:①「ど」がつく質問で質問をする
     例)・どのように感じますか?
       ・どのようなことが気になりますか?
   ②不安・心配といった心情には共感する
   ③不安や心配といった心情はなぜ起こるか、1つ掘り下げることによって不足していることに気づく
     例)「どんな時に不安を感じますか?」
       「どうして不安を感じますか?」


ステップ9・アクションプランを引き出す

目的:根本原因に対するアクションプランを、対象者が自主的に決める
心構え:沈黙を重視して、考えている間はしっかりと待つ
コツ:ステップ6で合意した強みをよりよくする課題について、ステップ8で掘り下げた根本原因を振り返りながら、未来へ向けての質問をなげかける

 例)
「今後も、多くのお客さま応対があります。~~さんは豊富な知識やホスピタリティが強みです。今まで以上にお客さまに喜んでいただく応対ができると良いですね。今回課題としたのは、わかりにくいと感じられる場面があるということでしたが、先ほどの気づきを振り返りながら考えましょう。~~さんに何があれば、お客さまにとって、よりわかりやすい応対ができると思いますか?」


ステップ10・意思確認をして合意する

目的:期限と具体的なタスクを考えることによって、実行性を高める
心構え:実施する本人の意思を重視して引き出し、丁寧に最終合意合意する
コツ:①改善のために具体的に何をするか質問する
   ②できると思えるまでにどのくらいの時間が必要かを質問する
   ③一緒に取り組む姿勢を伝え、何かあれば相談するように伝える




いかがでしょうか。
コーチング対象者は、一緒に考えてもらえる時間をとってもらえるだけで嬉しいものです。ぜひ、強みを引き出し伸ばすことに重点をおいて実施してみてください。

          

問合せ・お仕事依頼について

ご不明点があればご遠慮なく以下からメールで問い合わせてください。
コーチング支援、リーダー指導等のお仕事依頼は以下へどうぞ。

問合せ・ご依頼先
株式会社Value of Life


よろしければサポートをお願いいたします。「個の輝き」「企業の成長」「選ばれる品質」をモットーに2022年3月に起業しました。いただいたサポートは、多くに皆さまへの気づきのエッセンス提供に役立ててまいります。