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ドナウ川での遊覧船沈没について

日本語の記事にない内容を書くことにした。

約 20 年ブダペストに住んでいるが、このような事故は一度もなかった。ブダペストのドナウ川の川幅は広く、下の写真( 2019 年 4 月 13 日撮影)のようにコンテナ船が通っていても(増水前でも)これだけ余裕がある。遊覧船はクルーズ船と衝突したということだが、タイトルの写真(2019 年 4 月 3 日撮影)には大型の遊覧船(手前)、下の写真には典型的なクルーズ船(右端)が写っており、何が原因で衝突したのか全く謎である。ちなみに、道路と同じように右側通行である(このコンテナ船は左寄りなので法律ではなく慣習かもしれない)。

亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、行方不明の方々が一刻も早く救助されることを願っています。

追記:スイスのクルーズ船が後ろから遊覧船に追突し、ウクライナ人船長が事情聴取を受けているようである。


2019 年 5 月 31 日追記:別の映像を見た(日テレNEWS24)。上の写真の赤い矢印の部分はマルギット島(MARGÍT-SZIGET)というドナウ川の中州の自然公園で(Wikipedia)、マルギット橋(MARGÍTHÍD)のこの部分は水嵩が低いときには降りることができるほど浅く(ALFAHIR.HU)、マルギット島とつながっているが、それが増水で見えなくなっていて(フジテレビ)、暗闇と雨で視界も悪く、マルギット橋の直前にそれに気づき、マルギット島への座礁あるいは衝突を避けるために急に進路を変更したのではないだろうか。このクルーズ船の前のクルーズ船も同じように急に進路を変更している。


2019 年 6 月 3 日追記:日に日にウクライナ人船長一人に責任を負わせることに疑問を覚えるようになる。あの雨の中、ただならぬ交通量で、管制が敷かれている様子もない。また、ドナウ川のような国際河川ではクルーズ船(ほとんどが西欧からの観光客をのせ、乗客は年金受給者の世代が多い)が優先されるべきではないだろうか。15 年以上前(高速ができる前)、よく通っていた片側一車線の国道のような道路を馬車が走っていて、初めて馬車を見た感動はその場で消え失せ、馬車が見えたら恐怖しか覚えなくなった。遊覧船を廃止すべきだとは全く思わない。美しいブダペストの夜景を見てもらいたい。でも、クルーズ船と遊覧船の運航会社が密に連絡を取り合ってクルーズ船が航行する時間と場所に遊覧船が航行できなくするなどの対策が取られるべきだと思う。


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