【超長文レポート】スアールマンスリーカップ2023年12月 名古屋大会

2023年12月23日 スアール名古屋店にて
マンスリーカップが開催された。
今回はその模様をレポートしていく。

1.参加者

(1)名古屋大会の歴代王者たち

2023年 4月大会 決勝進出
2023年 5月大会 優勝
2023年10月大会 第3位
2023年11月大会 優勝
狙うは名古屋大会初の連覇と
前人未到のマンスリーカップV3!
光速の魔術師    hiro-yukiさん

2023年 4月大会 優勝
2023年 5月大会 準優勝
2023年10月大会 優勝
2023年11月大会 準優勝
名古屋大会参加回の連対率100%!
スアール史上初の店舗二冠を成し遂げた男は
前人未到のマンスリーカップにおける
名古屋大会V3を狙う!      あいんす

2023年 4月大会 決勝進出
2023年 6月大会 優勝
2023年10月大会 準優勝
前回の無念、晴らせるか!?
冷静な強心臓で二度目の頂きへ!  コンさん

(2)ファイナリスト経験者

2023年 6月大会 第3位
スアール名古屋のマンスリーカップ皆勤賞!
独自性に溢れる強力な知識で
悲願の頂点を狙う!        OHさん

2023年 4月大会 決勝進出
浜松からの刺客!静岡の地に
優勝という凱歌をあげるか!? トマソンさん

(3)A決勝未経験者

スアールビギナーズカップ
2023年10月名古屋大会 優勝!
前回大会のリベンジを誓う!  サクライさん

前回大会の社会科の実力は折り紙つき!
今宵も叡智を解き放つ!    フクロウさん

AQL東海2023では名Q会の一員として出場!
悲願のA決勝進出を狙う!   えぬでらさん

2023年6月大会出場
得意のスポーツ(特に「やきう」)を武器に
上位進出を狙う!        ジュンさん

(4)初参戦の新勢力

スアール名古屋の来店をきっかけに
本格的にクイズを始めた常連
初参加初優勝の想いは届くか!? たぐみさん

徳泉さんのイントロドングランプリの
名古屋大会で優勝!
読み上げ問題の大会も制して
名実ともに二刀流を示せるか!?  UGさん

2.予選ラウンド

(1)Round1

 10人一斉の早押しクイズ。エンドレスチャンス。2◯先取。誤答は2休。40問限定。
 今大会、真っ先に正解したのはhiro-yukiさんだった。択がありそうなことわざ慣用句で「雨後の筍」を選びきる力はエゲツない。
 次の問題を正解したにはUGさん。エンドレスチャンスのあやで「ヤンマー」を拾った。自己紹介ではイントロ王に触れつつ、「できるだけ多く正解できるように」と貪欲さが垣間見えた。UGさんは、その後「友達がやってるカフェ」で早くも1抜けを決め、一気に台風の目となる。この男、やはり只者ではない。
 私の初正解は「ハイアライ」だった。自己紹介では、スアールマンスリーカップ名古屋大会V3への意気込みを語った。その後、「積分」が思い出せずに「積分」という誤答もあったが、アニメイトのロゴに関する問題で「i」を正解し、2抜けを果たす。上々のスタートだ。
 マンスリーカップ皆勤賞のOHさんが3抜け、
前回覇者のhiro-yukiさんは4抜け、6月大会の王者・コンさんは5抜けと徐々に勝抜が決まっていく。マンスリーカップ初参戦のたぐみさんは6抜けと健闘。『チャージマン研!』に登場するキャラクターを答える問題を正解したえぬでらさんが強烈なインパクトを残す7抜け。サークルの企画でやや疲れたサクライさんは8抜け。前回より良い成績を残したいジュンさんは9抜けと出遅れた。

(2)Round2

 先ほどの成績に応じて2組に分けて行う3◯2×の早押しクイズ。32問限定。
 1組目はUGさん、OHさん、コンさん、えぬでらさん、ジュンさんの5名。サブカル系の押し合いが勝負の分かれ目になりそうだ。
 真っ先に抜け出したのはえぬでらさんだった。得意の野球でしっかり1◯目を得ると、90年代の漫画のキャラクターを爆速で正解した勢いに任せて、頻出系の日本史も掻っ攫う。あまりにも鮮やかな1抜けだった。
 1問目の誤答で焦りを隠せなかったUGさん。その後はトビリーチと思えないスピードと驚異の粘り腰を見せ、2抜けを果たした。やはりこの男、何か得体の知れないセンスがある。
 6月大会の王者・コンさんは、得意の芸能とiPhoneに助けられ、何とか3抜け。OHさんとジュンさんのタイマン勝負は、ジュンさんがOHさんを捲る4抜けで決着した。
 2組目はあいんす、hiro-yukiさん、たぐみさん、サクライさん、フクロウさんの5名。スピードで脅威になる面々が集う厳しい組だ。
 歴代王者同士による鍔迫り合いは、×を物ともせずに突き進んだ前回覇者のhiro-yukiさんが制し1抜け。その後、パラレル問題の先読みが決まったあいんすが2抜けを果たし、王者の実力を証明した。
 その後は全員がリーチとなる大接戦に。前振りで見事に「剣ヶ峰」を当てたフクロウさんが3抜け。ビギナーズカップ10月大会の王者・サクライさんが爆速な押しで4抜けをもぎ取った。

(3)Round3


 先ほどの結果を踏まえ、2組に分かれて4pt到達クイズ。正解+1、お手つき誤答-1。40問限定。ここでトマソンさんが到着した。
 1組目はえぬでらさん、あいんす、コンさん、サクライさん、OHさんの5名。スポーツも芸能も囲まれている。おまけに頻出系だとサクライさんのスピードは脅威となる。
 スポーツが取れない焦り、オラオラと押してくる相手からのプレッシャーにペースが掴めないあいんす。食べ物の問題にうっかり点けてしまい、もがき苦しむ展開を強いられる。
 結果は、最後に5択を冷静かつ大胆にもぎ取ったコンさんが1抜け、強力なスポーツ知識と生きた知識で場を支配したOHさんが2抜け。そして、自分のペースを全く崩さずに積み上げたえぬでらさんが3抜けとなった。あいんすは何とか4抜けを決めるも、一足飛びのファイナルステージ進出に黄色信号が灯った。
 2組目はhiro-yukiさん、UGさん、フクロウさん、ジュンさん、たぐみさん、トマソンさんの6名。
 1問目こそトマソンさんが目の覚めるような押しで正解するも、hiro-yukiさんがすかさず対抗する。トマソンさんの誤答を挟んだ後、hiro-yukiさんが他を寄せ付けない3連答で圧巻の1抜けを決めてみせた。連覇に向けて視界はかなり良好だ。
 正解するも誤答で後退して中々前に進めないトマソンさんを尻目に、ジュンさんがスルスルっと王手をかける。しかし、ここで黙っていないのがトマソンさん。積極的な押しであれよあれよと3ptに上りつめる。熾烈な2抜け争いだ。ただ、制したのはジュンさんだった。あまりにも完璧な読ませ押しで、意地を見せた。
 積極的な押しで場を支配し続けたトマソンさんが3抜け、たぐみさんが4抜けと次々に抜けていく。UGさんはここでは5抜けと、思うようなチカラを出せなかったように見えた。
 色々あった予選ラウンド。結果は、hiro-yukiさんが1位を確保。合計17ptで並んだ3人のうち、1st Roundの1位通過が効いたUGさんが2位を確保してファイナルステージ進出を真っ先に決めた。「えぬでらさんより先に抜けられていれば...」ドジャースの押し負けに対する悔しさが心に残り続けた。

予選結果に基づく決勝ラウンドの振り分け

3.決勝ラウンド

(1)C決勝

 予選総合7位から11位の5名が参加する25問限定の5◯2×クイズ。B決勝に進むことができるのはわずか2名だ。
 1問目はスルー。2問目は曲名をきちっと聞いて押したトマソンさんが先制した。3問目はパラレルだったが、たぐみさんがしっかり当てて1◯獲得。
 4問目はフクロウさんが正解。2問のスルーを挟んで、7問目の「ルーブ・ゴールドバーグ・マシーン」を当てたトマソンさんが一歩前に出る。8問目はジュンさんが押すも誤答。9問目はスルー。
 思わぬハプニングの後、10問目はトマソンさんが押すも誤答に。11問目はスピードで制したサクライさんが正解。12問目はスルー。13問目は小説のタイトルを冷静に聞いたサクライさんが正解。14問目はフクロウさんが正解。15問目はスルー。
 16問目はたぐみさんが正解。17問目はサクライさんが押すも誤答に。18問目はたぐみさんが正解して一歩前に出る。19問目はスルー。20問目はたぐみさんが二択に挑むも外れる。
 21問目、22問目とトマソンさんが連続正解してダブルリーチに持ち込む。23問目はサクライさんがスピードで制して3◯目を獲得。その後24問目と25問目はスルーとなり、このラウンドが終了。
 判定の結果、4◯1×のトマソンさんが1位、3◯1×で並んだ2人のうち、1st Roundで上位通過したたぐみさんが2位となり、B決勝に駒を進めた。
 サクライさんは、3◯1×でたぐみさんと並んだものの、1st Roundの出遅れが響き涙をのんだ。悔やまれるのは、スルー後に正解をいえたが押しにいけなかった、19問目の「SEVENTEEN」に関する問題だったか。

C決勝の最終結果

(2)B決勝

 予選上位だったあいんす、コンさん、OHさん、えぬでらさんに、先ほどのC決勝の死闘を制したトマソンさんとたぐみさんを加えた計6名で争うB決勝。25問限定の5◯2×クイズだ。
 最初のご当地ソフトクリームに関する問題はスルー。2問目の人体に関する問題でコンさんが誤答。いきなり崖っぷちに立たされる。3問目のライトノベルの問題はスルーと重い展開が続く。
 空気が一変したのは4問目。「プールバー」が聞こえた瞬間のスピード勝負を制したたぐみさんが先制点をあげる。5問目の料理研究家に関する問題は、「バズレシピ」にうまく反応したコンさんが正解する。崖っぷちとは思えない強心臓の押しだ。6問目の漫画に関する問題は、あいんすが正解。7問目の食に関する問題では、「もう一度」をうまく使ってトマソンさんが技ありの正解。8問目のライトノベルの問題はえぬでらさんが正解し、徐々に平たくなる。
 9問目の日本神話に関する問題は全員勇気が出ずスルーとなる。トマソンさんからは後悔の声が漏れる。10問目の日本地理に関する問題は、あいんすがいち早く反応し2◯目を積む。11問目のRTA in Japanに関する問題では、読み切り後にトマソンさんが押して食らいつく。
 12問目はスポーツに関する時事問題。反応したのはたぐみさんだが、誤答となってしまう。(正解は第100回。2024年開催の箱根駅伝に関する問題だった。)13問目はOHさんが反応するも「春一番」と答えて誤答となった。(正解は「花信風(かしんふう)」)14問目は、ホラー映画作品の監督名を答えるものだったが、コンさんが誤答。ここで無念の敗退となった。
 15問目は昆虫に関する問題であいんすが3◯目を獲得。16問目はトマソンさんが解答権を得るも、「デコピン」と誤答。実は犬の種類を聞いており、「コーイケルホンディエ」が正解だった。17問目の日本史に関する問題は、たぐみさんが正解してトマソンさんに並ぶ。
 ここであいんすがギヤを一段上げる。18問目の「トキワ荘」で王手をかけると、「シュプール」と連続正解を決めて1位通過を果たした。
 残る1枠を巡る戦いはOHさん、えぬでらさん、トマソンさん、たぐみさんの4名。20問目は漫画の内容に関する問題。えぬでらさんがきっちり正解してトマソンさんとたぐみさんの半歩前に出る。
 21問目はバンド名を由来から見事な正解を叩き出したたぐみさんが3◯目を積む。22問目はえぬでらさんが冷静に正解して3◯となり、たぐみさんの半歩前に出る。
 23問目で解答権を得たのはOHさん。東京タワーの正式名称を問うものだったが、「にっぽんでんぱとう」を「にほんでんぱとう」と非常に惜しい解答に泣き、ここで脱落となった。
 24問目は早めの段階でたぐみさんが解答権を得たが、誤答となり無念の失格。25問目は反応なくスルー。判定の結果、無傷で3◯を積み重ねたえぬでらさんが判定2着をもぎ取った。
 Round3からの途中参戦だったトマソンさんは、ここで万策尽き果てた。

B決勝の最終結果

(3)A決勝

 A決勝は、hiro-yukiさんとUGさんに加えて、先ほどのB決勝を勝ち抜いたあいんすとえぬでらさんの計4名による7◯3×クイズ。ボタンチェックを兼ねた軽いインタビューを終えると、最後の戦いの火蓋が切られた。
 1問目は全員手が出ずスルー。2問目はhiro-yukiさんが先制の正解。3問目はUGさんが正解し、予選上位のチカラを見せつける。4問目はhiro-yukiさんが冷静に正解を決めてリードを確保する。5問目はUGさんが1回目の誤答。B決勝を勝ち抜けた2名はまだ解答権が得られない。
 6問目でやっとあいんすが解答権を得るも、ネット関係の問題だったためよく分からず誤答してしまう。(正解はファビコン)
 7問目は押し合いを制しながらきっちり照準を合わせたhiro-yukiさんが3◯目を確保する。8問目はえぬでらさんが正解。あいんすは完全に出遅れた。
 ここで救いの手がやってくる。9問目「主人公・五代裕作/と...」で反応したあいんすが『めぞん一刻』を冷静に決めて1◯。(実は、主人公・五代雄介→『仮面ライダークウガ』を先に想定していたので、聞こえた単語を一回反芻していた。)
 10問目はえぬでらさんが正解し、hiro-yukiさんを追いかける。しかし、押し合いになるとボタンが光るhiro-yukiさん。11問目を正解し、早くも折り返し地点に到達。マンスリーカップ連覇が現実味を帯び始めた。
 12問目はUGさんが果敢に挑むも、「アルファベット5文字」がすっぽり抜けて誤答となってしまう。UGさんはこれでトビリーチがかかった。
 13問目はスルー。ここからあいんすが反撃を始める。14問目の「林家木久扇」師匠、15問目の「シャトレーゼ」の連続正解で一気にhiro-yukiさんの背後に迫る。16問目はネットスラングから切り込んだ野球問題に反応したえぬでらさんが正解し、2人がhiro-yukiさんの背後にぴったりつく形になった。すると、hiro-yukiさんに異変が起こる。17問目の生活系の問題にhiro-yukiさんが反応するも、「水に流せる」を「水に溶ける」という惜しい解答で1×を負ってしまう。
 18問目、早い反応で「フルシチョフ」をあいんすが正解し、hiro-yukiさんに並ぶと、19問目の「細胞壁」を連続正解し遂にトップに躍り出る。
 20問目がスルーとなった21問目。前フリで構える4名。「WTC」が聞こえた瞬間に解答権を得たのはUGさん。しかし、「ウォークスルークローゼット」が出てこず、失格となる。これで残りは3名。
 22問目、鋭く反応したのはhiro-yukiさん。しかし、「カタラーナ」は出てこず2×目が灯る。23問目、「フォロースルー」を答えたあいんすが優勝に王手をかける。
 24問目、ゴー☆ジャスのネタに関する問題で勝負をかけるも、ここでは決められず。2×目をつけダブルリーチになる。その後は押す勇気が出なかったりそもそも知らなかったりが重なり、25問目から28問目までスルーが続く。緊張感のある重い空気が漂う。
 29問目、「釣りのテクニック」に関する問題でhiro-yukiさんが勝負に出る。しかし、無情にも誤答の音が鳴り響く。3×目。無念の敗退となった。これで、あいんすとえぬでらさんのタイマン勝負。あいんすは6◯2×のダブルリーチ。えぬでらさんは3◯0×。3◯の差とはいえ、お手つき誤答をしたらゲームオーバーだ。決して楽な道ではない。hiro-yukiさんから「トぶなよ!」と檄が飛ぶ。
 1問スルーした後の31問目。「創業当初は花札を作って/おり、」で押したあいんすが「任天堂!!」と解答。正解の音が、参加者からの拍手が、会場全体を包み込んだ。3度目の栄冠を知らせる音だ。優勝を実感するこの瞬間はまさに格別だ。

A決勝の最終結果


優勝者の名前が載る演出も。

 この後、瀬戸小山さんから直々に賞状を受け取った。

4.おまけ

 大会終了後は、残った問題を使ってフリーバッティングが行われたが、hiro-yukiさんやサクライさんが他の参加者を出し抜く強烈な一撃をお見舞いするなどして、私は中々解答権を得ることができなかった。
 問題の順番、対戦相手、それぞれの◯数、×数の状況などどれか一つでも要素が変わっていたら、どんなパラレルワールドが待っていただろうか。そう思えるほどに、流れの凄さと恐ろしさを実感した。
 スアールのマンスリーカップが2024年1月にあるのなら絶対に参加したい。前人未到の名古屋大会連覇の夢を実現させるためにも...

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