DVORAK配列のすすめ

(Facebookよりレスキュー記事)

僕は色々とどうかしてると他人に思われている自覚はあるんだけれども、パソコンのキーボード配列までおかしなのを使っているということはそれほど知られていない。

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上に示したDvorak(ドヴォラク)配列というのを高校だったかから愛用している。当時の貧弱なネット環境で、どうやって色々と情報を集めたのか、今となっては不思議である。

ちなみに一般に使われているのは、左手上段を左端から読んでQWERTY配列と呼ぶ。

ここでこの後のことを理解するために、目の前のキーボードで december と打ってみて欲しい。初っぱな4文字が全て左手中指になって、非常に効率が悪い。そのあとも、末尾のerが特に打ちづらいと個人的には感じる。

対してDvorak配列は、ホームポジションの左手に母音が揃っているのが重要なポイントで、ホームポジションからあまり手が離れずに、なおかつ左手と右手を交互に使うようになっていたり、同じ指を連続して使わないようになっていたりする。

例えば、decemberはこうだ。

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しかし、欧米の人向けに考案されているので、ローマ字を打つのに使うには一部使いづらいところがある。
ググってみると、Dvorak配列をオススメしない理由、とか出てくる。
『例えば「こうきょうきょく」と打つのは左手のみになってしまう』という。
確かにそうだ。みてみよう。

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これは確かにものすごく打ちづらい。
QWERTY配列でいうと、VSFVTSFVTSVFなので、やってみて欲しい。

しかし、こう言っているのは「素人さん」だ。

これを解決するために、日本語用に進化したDvorakJPというやりかたがあるのだ。カ行をKA KI KU KE KOで打とうとするから先ほどのようになるので、CA CI CU CE COと打ったときに「かきくけこ」と出力されるようにパソコンの「ローマ字設定」を変更する。
デフォルトだと、「かしくせこ」になるはずだ。

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その他、DvorakJPルールに従って設定すると、「こうきょうきょく」は”COUCHOUCHOCU”なので、結構バランスがよい。

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DvorakJPについてさらに知りたい方は以下をみていただきたい。
https://mixiengineer.hatenablog.com/entry/2012/10806/
実際には後述の設定により、さらに効率よくすることもできる。

この考え方もみてみよう。

日本語では子音は連続して使わない(Dvorak配列だと"X"の位置)ので、左手の下段はさらに特殊な設定をする。Dvorak配列のAの下のキーは、子音に続いて打った場合に”ANN”、Oの下のキーは”ONNと入力する設定にする。

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例えば "H" に続けて打つとすると「はん ほん へん ふん ひん」の入力が、2個キーを押すだけでできる。
つまり、ほん、と入力したいときは、HQと入れればよい。

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上段は上段で変態な設定になっていて、左から ”H” に続けて打つと「はい ほう へい ふう」となる設定である。

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これが最高の状態(ちなみに、さいとう、とうつのに、4キーしかいらない)。

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句読点が左手の上段のミスしにくい位置にあるのも重要(QWERTYの句読点入力の位置、難しすぎないか?)。

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こうなると
「職場のパソコンとか、QWERTY配列だから困るじゃん!」
と言われるかも知れないが、これが人間の脳の面白いところ。

僕の場合、自宅のパソコンがMacなので、Winパソコンの前に座ると脳がQWERTYに自動的に切り替わる。
ただし、他人のMacを使うと意識していないと高確率でDvorakで打ちそうになる。

さて、Dvorakはほんとはrとかaの上とかに色々「・」みたいのがついて、
「ドヴォルジャーク」的な読み方をする。
なんのことかといえば、Dvorak配列の考案者は、作曲家ドヴォルザークの親戚だとまことしやかに言われている。
しかし、いまひとつきちんとしたソースがみあたらないのも事実であり、ドヴォルザークがかなり珍しい名字なのでそういえるということなのか、遠い親戚ではあるということなのか、真偽は不明である。

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