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Googleに追い込まれる中小のウェブパブリッシャー

検索でGoogle使うの止めませんか?でも触れたように、Googleが行っている検索アルゴリズムの変更により、いま世界的に中小のウェブパブリッシャーが窮地に陥っている。

これまで中小のウェブパブリッシャーは、広告表示やアフィリエイトリンクによって収益を上げるため、検索結果ページ(SERP)で上位表示されるよう Googleが推奨している「質の高いコンテンツ」を作成し、検索を行うユーザーはテレビや大手メディアでは入手できない有益な情報を無料で取得できていたが、Googleによる検索エンジンのアップデートによって検索エンジンの関連性が低下し、スパムサイトや AIで生成された低品質のコンテンツが検索結果の上位に表示され、インターネットのエコシステムが崩壊し始めている。

Googleは AIによって生成されたスパムや低品質のコンテンツに対処するため 2024年3月にコアアップデートを実施。
通常のアップデートは ニ週間程度で展開するが、3月のコアアップデートは最大で一ヶ月ほどかかるというアナウンスがあり、ダメージを受けていたパブリッシャーは一縷の望みを託したが、未だ多くのサイトが瀕死状態にある。

2000年頃に作成された有名な Googleの行動規範「Don't be evil(邪悪になるな)」は、形を変えながら受け継がれていたが、2018年に行動規範から削除されている。
目先の利益しか見えていない現在の Googleは、「ユーザーのための記事を優遇する」として記事の内容に関係なく SEO対策しているページのランクを下げる一方、検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド で SEO対策をナビゲートするなどの矛盾も多く、インターネットのエコシステムを破壊しながら暴走している。

広告やアフィリエイトで収益化しているウェブサイトは、オーガニック検索以外でのトラフィック獲得が必須になり、「ユーザーのための記事」という Googleのガイドラインも過去の遺物になりつつある。


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