ゲームマーケットまで後2日!『シン・ネコ物件』制作裏話「コンポーネントも紆余曲折」
ゲームマーケットまで後2日。カウントダウンが進んできましたね。もうすぐ本番です。
さて、今回も新作ボードゲーム『シン・ネコ物件』の制作裏話ということで、コンポーネントに関するお話しをしていきます。
自分でもボードゲームを作ってるという人には割とあるあるな話かもしれません。
『シン・ネコ物件』取り置き予約:
最初はカードを引くゲームだった
『シン・ネコ物件』は最初期から「チキンレース」を前面に出す予定でデザインしていました。
最初に考えたのはカードを使ったチキンレースで、アウトのカードを引いたらチェックポイントに戻されるというルールです。
山札が3つあって、それぞれアウトを引く確率が違いハイリスクな山札ほど多く進めるというモノでした。
ちなみに、この時はまだピエロのゲームでした。モチーフの変遷については前回のブログをご覧ください。
ゲームマーケットまで後3日!EJPゲームズ新作『シン・ネコ物件』の制作裏話「なぜネコか?」
https://skimie.com/articles/6a3bfa82712f59cb6a596510d4
最初は山札を選んでカードを引くだけのシンプルなゲームでしたが、テストを繰り返していくうちに巡回するお邪魔ピエロが加わり、スキルカードが加わり、とゲーム性が増していきました。
しかし、ここから問題が発生します。
めんどくさい! を減らす
最初のルール、山札を複数準備するのがめんどくさい!
そして、ゲーム中カードを引き切ると混ぜ直さないといけない。めんどくさい!
ということで「別の方法にせよ」とのお達しがありまして、ならなサイコロを振って決めようかとなりました。
しかし今度は、出目と表を見比べるのがめんどくさい!
そもそもDVDケースに入るサイズのサイコロが小さくて使いづらい!
と、だいぶ困った状態に。
解決策を考えていたときに、メンバーの1人から「チップを使ったらどうか」とのアイデア提供がありました。
ここまでの「カード」→「サイコロ」のコンポーネントの変化に伴って、テストプレイで積み重ねたきた確率の調整が「1/8で大当たり」「1/2でアウトの選択肢と、1/4でアウトの選択肢が欲しい」と結論を出していました。
なので8面ダイスを探したりしていたんですが、チップなら3枚で1/8、2枚で1/4が作れます。という訳で即採用。
その後はチップの出方によって表を見て結果を確認するようにしていたのが、めんどくさい!
ということを経て、現在の形になりました。
めんどくささを減らすように、気を付けてデザインしないといけないな。と言うお話しでした。
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