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ネットでストーリー漫画を描き始めて3年経ってしまった男の話

継続は力なり

現在ニコニコ静画を中心に、このnoteにもアップしている創作漫画「天狗山伏(?)やまぶきさん」ですが、
描き始めて3年経ちました

ざっくりですが、700ページぐらいは描いてます

結果(それに画力)はともかく、自分の人生でこれほど長く一つのものを作り続けているというのは初めてですし、今後もやめるつもりがないので性には合ってるんだと思います

とはいえ、全く読んでもらえないのでは続ける気力も失せてしまいます
この漫画は長いストーリーが続くタイプの話なので、話が進めば進むほど初見さんを獲得しづらい状況になっていくわけです
そのため(といえば言い訳になるかもしれませんが)、こまめにアップしているニコニコ静画はともかく、Pixivやnoteでのアピールは成功しているとは言い難い状況です

ネット漫画ではツイッターの1投稿に収まるように1~2ページでサクっと読める漫画や、長くても読み切り漫画程度の長さのものが中心です
連載でも、1話完結でどの話から読んでもいいようなものを描いたほうが無難です
はじめはそういう連載にしようと思ってたんですけどね………

今回はそんなストーリー漫画を3年間描いてきた自分が、なんとか読者の目に止まるように少しでも工夫していることをまとめてみたいと思います

ニコニコ静画での現状

この漫画は最初「ニコニコ静画」というニコニコ動画のイラスト・漫画支部みたいなところで2018年の6月に始めました
なので、ニコニコユーザー向けのノリで始めたのです

これを書いている時点で、
再生数15万7000、コメント数2091、お気に入り登録者数1097
コツコツコツコツ続けてこの数字です
(ちなみに電子書籍も出していて、電子書籍収録分は非公開にしてあります)

お気に入り登録者数が一気に10人も増えるなんてことはめったにありません
一度ニコニコ静画のトップページで紹介されて一気に増えたことがありましたが、基本は3歩進んで2歩下がるといった感じでちびちびと増えたり減ったりを繰り返します
僕自身はこの数字を多いと思っていて、誇りに思ってますが、商業雑誌の公式作品や絵が上手い人は僕が3年かけて積み上げたこの数字を1撃で超えたりするので……そういうことは普段あまり考えないようにしています

↓ ちなみにこのようにニコニコ静画のトップページで紹介されると、ケタ違いにお気に入り登録者数が増えます
1週間掲載されていましたが、500人ぐらい増えました
はじめは何が起こっているのか全くわかりませんでした
そりゃ金払ってでも企業が広告に力を入れるのがわかります

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工夫していること

まずこの漫画は舞台が江戸時代の時代劇で、とっつきづらいのは目に見えています
なので、あまり時代劇っぽくはせずに、ギャグ多めでノリを軽くするということは絶対に心掛けようと思いました
(というか、本格的な時代劇を描けと言われても無理なので必然的にそうならざるを得ないですが)

次に重要視したのは、キャラクターのかわいさとシンプルさ

昔ほど珍しくはないですが少年・青年漫画で女の子を主人公にするというだけで、注目度はかなり上がると思ってるので主人公は女性に

そして、その当時の画力で表現し得る一番かわいいやつを描かなければダメだ!と考え、とにかくかわいく描け、かわいくだ!チラリズムを重視しろ!…と
自分の頭の中にうるさい編集者がいるつもりで描きました
(そのせいで最初の頃の話は絵に硬さが出てしまっていて、
見るたびに身悶えしそうになります)

シンプルさも重要だと思います
まず複雑にすると描くのが大変というのもありますが、
シンプルなもののメリットは親しみやすさなので、
後述するこの漫画の方向性にはそのほうがいいのです
キャラの服装などは極めてシンプルになっています

そして、ニコニコといえばコメント
現在ニコニコ静画へは週一もしくは隔週でアップすることを目標にしていますが、そうすると大抵1回の投稿が5~9ページぐらいの少ないボリュームになります
1話分を3~4分割することになります
たまたま目にした人もこれではまず、話の流れがわからないのは当然なので
1回の投稿でせめてコメントを入れたくなるような、
・インパクトがあるシーン
・ヘンテコなシーン
・サービスシーン
のいずれかを入れるように心掛けています
成功しているかどうかはわかりませんが、自分としては「コメントが欲しい」というオーラを出して描いているつもりなのです

しかし、自分が「これは絶対に面白いからコメントバンバンつくぞ」と思っているページにコメントがつかず、全然想定しなかった場所にコメントがつくということはザラなので結局よくわからないんですが

あまりブレずにコツコツと…

とはいえ、こういったことは小手先のテクニックにすぎません
やはりストーリー漫画を描くからには目先の再生数にとらわれずにしっかりしたものを描く、面白いものを描くというのが一番大事なんですけど

再生数がのびないから、エッチなシーンを増やそうとか、
流行りに乗ってみようとか、エグい展開にしようとか
時にはそういうのも大事ですが、目先の数字にばかりこだわると何をするにしてもいずれ失敗するものです

そもそも、この漫画を書き始めたのは、
あまり流行りや奇抜な設定に左右されず、普通に親しまれるものを描こうということを考えていました

そうなると想定する読者層は少し落ち着いた年代になると思うので、
小手先だけのテコ入れはすぐに見抜かれてしまいます

その辺りのバランスを取るのは難しいですが、ブレずにやっていければと思います

最終的な目的はやはり単行本の電子書籍が安定して売れて、生活の足しになることですが、まだまだです
これについてはまた別の記事で言及したいと思います


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