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心電図検定対策講座【問題5】

対策問題005-1 (出題: 2024/4/1)

69歳,男性。脳出血に対する手術歴あり。間欠的な全身痙攣,急に大声でわめくなどの異常行動で救急来院。入院時心電図を示す【図5-1】

【図5-1】69歳,男性の心電図

【問題】心電図波形から類推される,コメント「[*]の力抜けず」に入る語句として適切なものを以下のうちから選べ。

 (a) 左足
 (b) 右腕
 (c) 左腕
 (d) 右足


対策問題005-2 (出題: 2024/4/1)

【問題】標準肢誘導Ⅰ~Ⅲの間に成立する関係式として適切なものはどれか。

 (a) Ⅱ - Ⅲ = Ⅰ
 (b) Ⅰ + Ⅱ = Ⅲ
 (c) Ⅰ - Ⅱ = Ⅲ
 (d) Ⅰ ✕ Ⅲ = Ⅱ
 (e) Ⅰ + Ⅲ = -Ⅱ


★解答・解説の公開は4/4(木)を予定しています…お楽しみに!

~ぜひとも応援よろしくお願いいたします~

1問目は,肢誘導を中心に認められるノイズ波形の大小から“犯人”となる電極がどこか考えるという問題である。臨床経過的には,その後の経過で症候性てんかんの診断がついた69歳,男性であった。肢誘導(標準/standardおよび増幅/augmented)の原理を理解していれば,さほど難しい問題でもない。心電図検定でも同様な問題の出題は十分に想定される。

2問目も標準肢誘導に関する問題で,3つのうち1つは残り2つの誘導から導出可能であることを意味している。生理学などの授業で一度は聞いた(習った)有名な“関係式”を知っていれば即答することができる問題である。

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