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21本目 霞ヶ関出向物語①

霞ヶ関…人種のるつぼ。


キャリア、ノンキャリ、民間・地方からの出向者、嘱託のお局サマの仁義なき戦い…


3年間の霞ヶ関出向。

それは私を人として、より大きく大きく。

より豊かに育んでくれました。


何より、あらゆるものを『赦せる』ようになったこと。


そんな3年間で身の回りに起こった出来事を、何回かの投稿に分けながら、ストーリー&細かい描写を交えてお伝えしていきたいと思います。



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2020年3月、引越。


クルーズ船、コロナ。外出制限。マスク。宴会自粛。



世界がうつりゆく、そんな予感を感じながら、田舎から東京へ。



国家公務員。霞ヶ関。こちとらキャリア、ノンキャリアの違いもわからない平民。仕事の進め方も勝手も『お作法』もわからない。



とある省庁では『怪獣番付』があるとか



担当業務はというと、1年目は規制改革の仕事をしていました。


平たく言うと

『赤コーナー、各省庁の法律』

VS

『青コーナー、利害関係者』


役割としては、 
・行事役
・兼交渉人
・兼連絡調整係

といった業務内容でした。


各々の法律には、その時代背景や趣旨がそなわっているもの。



他方。
社会情勢の変化、時代に沿わない法律に縛られ、充分な経済活動ができていない人たちの存在。


その利害関係者、ひいては日本の国力や経済力を底上げするために、規制改革を推し進める。そのためのサポートをするような内容でした。


いざ4月。思った以上に、配属した先の人間関係が円滑。コレだけで生きていける。


緊急事態宣言下でテレワークが多い中、何とか仕事を吸収しながら仕事を覚えていきました。




国家公務員では、7月〜9月の異動がメイン。
(国会がひと段落したからのタイミングだそう)



班の屋台骨だったキャリアの方が年数的に、そろそろ異動する…などという噂が飛び交う。


7月のいかとん
(平和な環境で、仕事も覚えられるし。コリャ人生のボーナスステージやで)



だんだんと



足音が近づく。



怪獣の足音が少しずつ、近づくのでありました。

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