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コーヒーのはじまり、コーヒーの語源、そして、コーヒーの大雑把な歴史

「年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ」に、よく似た内容の記事「コーヒーの語源と大雑把な歴史」をエントリーしています。

コーヒーのはじまり

人間がコーヒーを利用するようになってから、1000年以上の時間が経過していて、コーヒー豆の焙煎が始まったのは、西暦1300年頃からだと年老いた珈琲豆焙煎屋は理解しています。

焙煎したコーヒー豆で淹れたコーヒーは、最初の頃、イスラム教の修道者の眠気覚ましとして使われていたのですが、1454年、アデンの回教寺院で、一般の回教徒にも飲用が許されると、またたく間に、コーヒー飲用の習慣はイスラム圏全域に拡大して行きました。

コーヒーの語源

ヨーロッパの諸言語に「コーヒー」という言葉が入ってきたのは16世紀の終わり頃のことで、オスマントルコの「カーヴェ(kahve)」というトルコ語を経由してヨーロッパのイタリアに入って来たと考えられています。

ヨーロッパ諸言語に入って来た「コーヒー」という言葉ですが、アフリカの言葉が変形したもので、コーヒーノキの原産地と考えられているエチオピア西南部の高地の町「カファ(kaffa)」と関係があるとする説があります。
しかしながら、それを証明する証拠は全く存在していません。

コーヒーの大雑把な歴史

コーヒーノキは、主に赤道付近のラテンアメリカ、東南アジア、南アジアおよびアフリカの70を超える国々で栽培されています。
そのコーヒーノキになる赤く完熟した果実(コーヒーチェリー)の種子が、コーヒー生豆です。

コーヒー生豆は、世界で最も大量に取引されている農産物の一つで、世界で最も多く愛飲されている飲み物です。
エチオピアの北東地域で発見されたコーヒーノキは、最初、アラブ世界でのみ栽培されていました。

信用できる記録によると、15世紀の中頃、アラビア半島に位置するイエメンのスーフィー教会にて、一般の回教徒にも飲用がゆるされたのが、コーヒーが世界中の人たちに愛される飲料となる最初の第一歩ということになります。

コーヒーの飲用は、イスラム世界からインドやイタリアに拡がり、その後、他のヨーロッパの国々へ、そして、インドネシアやアメリカへと拡がって行きました。

東アフリカやイエメンでは、宗教的儀式に使用されていました。
その結果として、エチオピアの教会は、メネリク2世(皇帝在位1889年~1913年)の時代になるまで、宗教儀式と関係の無いコーヒーの消費を禁止していました。

オスマン・トルコでは、17世紀、政治的な理由でコーヒーの飲用が禁止されていた時期がありました。
ヨーロッパでは、コーヒーハウスが反抗的な政治活動の拠点になっていると考えられていた時期もあります。

コーヒー豆は重要な輸出商品です。
コーヒー豆は、2004年、12カ国で農産物輸出商品のトップの地位に輝いていて、2005年、貿易額の大きい7大農産物の一つがコーヒー豆だと伝えられています。




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