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年老いた珈琲豆焙煎屋のコーヒー豆焙煎教室(3)

【1】初めに

この記事の表題は『エカワ珈琲店の焙煎教室(3)』ですから、エカワ珈琲店について簡単に説明します。

エカワ珈琲店は、年老いた珈琲豆焙煎屋(70歳)とその連れ合い(61歳)の2人だけで営んでいる零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店です。

使用しているコーヒー豆焙煎機は、30年前に購入した最大で5kgのコーヒー生豆を焙煎可能な富士珈機の直火型小型業務用コーヒー豆焙煎機です。

その昔、年老いた珈琲豆焙煎屋がコーヒー豆自家焙煎の仕事に就いた頃、ローストプロファイルという考え方は存在していなかったと思います。

10年前、ローストプロファイルという用語は登場していましたが、まだ一般的では無くて、焙煎コーヒー豆の煎り具合の指標は、焙煎コーヒー豆表面の色(焙煎度)に全面依存していました。

2021年の現在、コーヒー豆自家焙煎店の大半は、ローストプロファイルの考え方に基づいてコーヒー豆を焙煎するようになっています。

焙煎コーヒー豆表面の色で測定した焙煎度が、「深煎り」か「中煎り」か「浅煎り」かに関係なく、焙煎コーヒー豆のローストプロファイルが、その焙煎コーヒー豆を使って淹れるコーヒーの味・香り・後味・ボディーに大きな影響を与えています。

年老いた珈琲豆焙煎屋とその連れ合いが営んでいるコーヒー豆自家焙煎店「エカワ珈琲店」の場合、自家焙煎したコーヒー豆のローストプロファイルで、「深煎り」・「中深煎り」・「中煎り」の焙煎度を決めています。

コーヒー豆自家焙煎店のローストプロファイルは、コーヒー豆焙煎機のコントロールの仕方に依存していますが、そのコントロールの仕方は、焙煎中のコーヒー豆や焙煎機から収集するデータに大きく依存しています。

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