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2019年4月18日 今朝の一枚

明日の深夜からドーハ(アジア選手権)に飛ぶのです。
そんなことをするのは、さすがに自分だけだろう?
と、思っていたら、もうひとりいました。
スポニチの河西記者です。成田でお別れするときも
「また週末、羽田で」(同じ飛行機で行くのです)と別れました。
ボストンでは、河西さん、北海道文化放送の近田さんと3人で
中国電力陸上部坂口総監督を囲んで
ずーっとマラソンのことばかり話していました。
いや、マラソン以外にも、実業団のこと。駅伝のこと。世界のこと。
シューズのこと。フォームのこと。はては地面のことまで(笑)
実際にボストンを見て、感じたことを坂口さんに聞いては
「なるほど。そういうことかー!」と目からウロコの3日間。
じっくり消化していきながらお伝えしていこうと思います。

大会前日にプレスパスをもらいにいくと、
EKIDEN Newsの取材エリアは「STARTのみ」となっていて、
「いや、ぼくはスタートとゴールが見たいんだけど」
と、リクエストを出すと、
「一応、スタートエリアからゴールまでスタッフを運ぶ
   メディアバスがあるけど、男子エリートのスタートは10時。
   メディアバスが出発する場所はスタートから1kmほど離れた場所。
   10時10分きっかりにバスも出発するけど大丈夫かな」
どうやら、メディアバスの主な役割は
トラックの荷台に乗せるカメラマンをスタートエリアに送るためであって
往復する人はほとんどいないんだとか。
追い打ちをかけるように
「高速レースになった場合は女子エリートの
 ゴールに間に合わない可能性があるよ。」と。
無難にプレスルームで映像を観てすごす手もありましたが、
そうすると、鬼のように重いカメラ機材をもってきた意味がない(笑)
「行くよ!バスまではカメラ担いで走るから大丈夫!」
賭けにでたのでありました。

そんなこともあってゴールのメディアバスはガラガラでしたが、
白バイのナイスな先導のおかげで
女子エリートのゴールにも楽勝で間に合いました。
今朝の一枚はあまり日本では報じられなかった(笑)
ボストン・マラソンのラスト100mあたり。
フィニッシュエリアに入れたおかげで、
ラスト100mの叩きあいの一部始終を目撃できたのです。

まずはLelisa(ETH)が手でCherono(KEN)を押さえ前へ。

Lelisaといえば、Breaking 2を走ったマラソンランナー。
ボストン・マラソンは4回走って2回優勝(残り2回は2位とDNF)

過去実績。そしてこれまでのレース運びから、
誰もがLelisa行った!と思ったら、

まさに眼の前でCheronoがギアをあげて胸一つ前へ。

Cheronoが優勝。タイムは2時間07分57秒。
2位のLelisaが2時間07分59秒。
2時間4分台で走る選手だからできる
42km走ってきてからの、この動きとスピード。
ありえない。ありえない。ありえない。
興奮するとともに、落ち込みました。
世界はここまできてるのか?!と。
そして、このスピードを覚えておこうと思いました。
こればっかりはプレスルームのモニターでは感じとれない。
ずぶ濡れになって走り回った収穫はとてつもなく大きなものでした。
それでは今日もよい一日を。

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