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2019年4月29日 今日の一枚

「2017年8月1日〜2019年4月30日までに開催される、
 国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会」の
最後となるロンドンマラソン、ハンブルグマラソンが終わり、
MGCの出走者がほぼ出揃った(んですよね?)。
東京マラソンで「あと4秒」に泣いた、
一色恭志選手もきっちりクリア。

一番、熱くなったのは高久龍選手。
高久選手がハンブルグでクリアすべきタイムは2時間10分15秒。

東京マラソンから2ヶ月弱で自己ベスト、
しかもサブ10レベルで走れるように仕上げてみろ!
という無理ゲーに近い条件を見事クリア。

すごい。とにかくすごい。何がすごいかって。
ラスト2.195kmでペースがあがってること。
ボストンで話を聞いた川内優輝選手によると
「みんな記録を狙ってハンブルグを走りますが、
 ハンブルグは簡単そうに見えて、
 実はラスト2kmが坂道でここがきつい。
 後半、ガクンと落ちるんです。」と。
あらゆる選手がラスト2kmで落ちている中、
おそらく高久選手だけがこの区間をビルドアップで走ってる。
MGCのラストも坂。ここで勝負が決まるのはわかりきっている。
MGCの条件もクリアしつつ、ラストの坂できっちりあげる。
高久選手のハンブルグマラソンにはタイムだけでなく
MGCをも見据えた走りがあったように思えます。

目標タイムより「13秒」。
ハンブルグで「その1秒をけずりだせ」を見ることになるとは。

今日の一枚は東京マラソン2019でゴールする高久選手。
ほとんどの選手がゴール手前で力尽き、倒れ込むなか、
高久選手はしっかりと前を向き、
ゴールラインをきっちりと駆け抜けていきました。
強さってこういうところにも出てきますよね。
それでは今日もよい一日を。

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