Z世代新喜劇 セカンドシアター 4月8日,9日 のこと

よしもと新喜劇を大人になってから改めてちゃんと見るようになったのはちょうど10年前くらいからですかね。
漫才やコントがどんどん進化してきて「新しい笑い」と呼ばれるものが増えてきた。
でも、当然その中には自分には理解できないものもいくつかあった。しかもそれらが賞レース等で評価されている。
そんなことがきっかけで原点に戻ってみようという想いで改めて見るようになったのがよしもと新喜劇。
テレビではもちろん毎週見るようになったし、大きな声では言えないけど10年前は違法アップロードのものがたくさん上がってたからそれも漁るように見てた。
後にFANY Channel(ex-大阪ちゃんねる)ができてそれで見るようになりました。
だから2010年以降〜現在にかけてテレビで放送されたものはほぼ全部複数回見てます。
もちろんそれだけはまるようなったから、なんとなく“生で観に行きたいなあ”っ気持ちは芽生えてた。
でもNGKやその他の劇場には1度も行ったことがなくて、なんかこれっていうきっかけがなかった。
そんな時、彗星のごとく現れたのが曽麻綾さんっていう座員さん。
確か最初にテレビで見たのは川畑元座長の高校の食堂が舞台の回かな。女子高生の役でした。
この段階では「ふーん、また英語話せる子入ったんや」くらいの印象。
でもその翌年のお正月SPでピアノ弾いてたのを見て「えっこの子ピアノも弾けるの?!」って思って気になり出して調べたら「えっ話せるの英語だけじゃないんだ?!」「ヴィオラも弾けるの?!」「そもそも日本人じゃないの?!」って驚かされることばかりでした。
その後も知れば知るほど「この人ってできないことがないんだ…」って言葉を失うほど。
そこから目を離せなくなって、SNSも全フォローして曽麻ウォッチャーになりました。ただ、おじさん故、TikTokやSHOWROOMははじめはついていけなかった。後に登録したけど。
そんな中、2022年夏頃に吉本新喜劇総選挙なるものが開催された。
まぁ簡単に言うとアイドルの総選挙の真似ですわ。
推しの座員さんに投票しましょう的な。
でもそれまで座員さんに対して“推し”という概念がなかったので一瞬戸惑いました。
でも気になる座員さんは間違いなく1人いたので、毎日投票し続けました。
座員さんは投票してもらうためにそれぞれSNS等でアピールする。ファンは投票する。
そんなことを約1ヶ月続けてたら本気で好きになるものなんですね。
アイドルとかは好きになったことないけど、なんか夢中になる気持ちがわかりました。
30位以内に入れば翌月の吉本新喜劇まつりという大イベントに参加できるというもの。
その結果がなんと、29位!!
芸歴5年未満ではもちろん彼女だけだし、20代では松浦景子さんと2人だけ(だよね?)。
でもなんか、この時名前を呼ばれて思うほど嬉しそうじゃなかったのがちょっと気になったのよね。
まぁなにはともあれ祝福の気持ちでいっぱいで自分事のように嬉しかった。
で、ここで初めて本気で“生で見てみたい!!”って気持ちに花が咲いた。
新喜劇を、と言うより「曽麻が出てる新喜劇」を。
でも重い腰を上げてようやく観に行こうと思ったのがタイミング的に新喜劇ではなく「ネタバトル」というイベント。10月。
そのネタバトルの約1週間前の日曜日、彼女は祇園花月の新喜劇に出演していたのだけど、twitterを眺めていたら公式アカウントが「都合により曽麻綾は休演」との文言が。
少し胸騒ぎがしたが、他の仕事が入った可能性も大いにあるし、コロナもまだ今ほどおさまってなかったし、新喜劇まつり以降舞台に出ずっぱりで、体調を崩してもおかしくはないなとも思っていた。
だけどその週のラジオレギュラーも、行く予定だったネタバトルも、さらにその翌週のラジオも、11月分のBSよしもとのレギュラーも全部お休みだった。
他のお仕事や体調不良以外にも、カナダへ一時帰国したのかとか、ハードワーク過ぎて飛んじゃったのかなとか、憶測が止まなかったけど、結果的に2週間後のラジオのレギュラーには復帰したんだっけ(体感では3週間くらいあった)?
復帰してくれてそれだけで良かったんだけど、それまで比較的積極的に更新していたSNSも週2回のレギュラーの告知のみになり、劇場出番も年内はなかった(たぶん)。
だけど僕は翌月(11月)から劇場に通うようになった。
なんでかわかんない、不安と寂しさでおかしくなりそうだったから。
総選挙の時、同じく毎日投票していた大塚澪さんからチケットを買ったりしながら。
べ、別に2番に好きな子で寂しさを埋めようとか、1番好きな子の動向を探るためにまわりから固めよう的な意図はないからねっ!
年末に出た全国ネットのバラエティ特番は、前に見た時よりもすごく細くなってて嬉しさよりも心配の気持ちが勝ってしまった。
年明け、とくに変わりはなかった。
ただラジオとBSのレギュラーだけが頼りで。
だけど、2月、本公演の出番が発表された!
冒頭に書いた、純粋に「新喜劇を生で観たい」って気持ちとはだいぶ異なるけど、この時ようやく観に行くことができた。
出番と台詞は多くなかったけど、華やかな衣装と煌びやかな表情で輝いていて眩しかった。いや、比喩じゃなくて。その後しばらく目がちかちかして舞台が見えなかったもん。
その2週間後くらいにも本公演の出番あったんだっけ。もちろんそれも観に行きました。
このあたりから徐々に曽麻さんの活動も再び活発になってきた気がする。
新喜劇以外の地上波のテレビにいくつか出たり。
そして発表された、4月8日・9日のセカンドシアター新喜劇………!!
セカシアに出てくれることももちろん嬉しかったんだけど、新年度になって出番があることが嬉しかった。
3週間くらいお休みしてた時いろいろ憶測したって、先に書いたけど、最悪の想定もしてたんだよな。勝手な思い込みで申し訳ないんだけど。ひとまず耐えたなって感じ(誰目線)。

こっから本題です。
普通なら本公演もセカシア新喜劇も都合の良い日時に1回行くだけっすよ。
でも、曽麻・大塚が出てるんだよ?2days行くでしょ!
2daysなんてT.M.Revolutionのライヴ以外じゃ行かないよ?笑
今の自分にとってそのくらいの価値があるんだってことに自分でもびびるよね。
行ったのは8日の2回目と9日の1•2回目。
基本的に推しの座員さんに対面できるチャンスがある時はなにかしらの手土産を持ってゆくのだけど、“1日目はまぁ曽麻さんが好きって言ってたあの飲み物でいっかー”と思いつつ、やっぱそれだけじゃ寂しいから大阪難波駅構内で即席でタルトのお菓子を購入。確実に会えるか分かんないし、差し入れをお断りされるケースもあるけど、“まぁ最悪自分で食べればいっか”と思って。
近鉄の大阪難波から劇場まで急いで10分。人混みをすり抜ける。
着いたのはちょうど開場時間の頃。
1回目は曽麻さんの置きチケ。抽選で数名にだけサインを書いてくれてあるらしい。サイン入りだった。嬉しい。
嬉しいけど、ごめん。ほんとうに欲しいものはサインとかカタチあるものじゃないの。もっと言うとなにかもらうよりも自分がなにか役に立つことをしてあげたいのよ。
いつも通りはやめに席に座ってぼーっと過ごす。急いで歩き疲れた身体を癒すように。
5分前になり寛平GMのアナウンスが流れる。
間髪入れず、前説の2人が登場。澪さんだ!
澪・塁の埼玉コンビ。
すっごく上手でいっぱい練習したんだろうなあって、成果が見える前説だった。
で、その2人が新喜劇で1番最初に出てくる役として登場、カップルじゃなくて兄妹役。
舞台は温泉旅館。“先々月観たセカシア新喜劇と同じ?”と一瞬思ったけど、内容は全然違いました。当たり前か。
温泉旅館のご主人役の佐藤太一郎さんが出てきて、ひとくだりあって、澪さんがB'zの『Ultra Soul』をオペラ調で歌う。
旅館の従業員役の小西武蔵さんと、このお話ヒロイン役にあたるであろう佐藤美優さんが登場。
そして、曽麻さんと住吉大和さんが刑事役として登場!
お話の内容的に仕方ないんだけど、もっと明るい衣装を着てて欲しかったなあと思った。せめてグレーのスーツとか。いや、全然良いんだけどね。
ご本人もラジオとかで「刑事や秘書の役が何故か多いんですよ」って言っていたよね。
その後、このお話ではほぼ主役と言っていい泥棒役のもじゃ吉田さんと、その子分の筒井亜由貴さんと小林ゆうさんが登場。
お気付きだろうか、若手がそれぞれ共通点がある同士でコンビになっていることを。
大塚澪・野崎塁は先述の通り埼玉コンビ、曽麻綾・住吉大和は同期コンビ、小林ゆう・筒井亜由貴はネタバトルでユニット組んでるコンビ。
まぁセカシアに通ってる新喜劇ファンなら誰でもわかるけど。
で、まぁいろいろありまして、佐藤美優さんのお見合い相手役とその秘書役の松元政唯さんと生瀬行人さんが登場。
個人的に1番の見どころはここかな。松元さんの濃すぎる髭とキャラ、生瀬さんの本公演の戦力になり得るかもしれない新ギャグ(?)。
今、自分、新喜劇を見てるんだなあって感じがしました。笑
でもこの2人は実は詐欺師で、いつも通りヒロイン役を人質にとるんだけど、それに立ち向かう刑事役の住吉大和さんがヌンチャクを使うのね、
あれ、ネタバトルの時もいっつも思うんだけど、失敗して客席に飛んでこないかめっちゃ心配なの。客席じゃなくて、他の演者さんに当たってもめちゃくちゃ危ないし。まじで、めちゃくちゃ練習して絶対失敗しないようにしてくださいね!
無事に詐欺師たちを撃退、泥棒は警察に捕まったが旅館の人たちと和解して終わるって感じのストーリー。
新喜劇の後は漫才師さん3組の漫才。
1日目はアキナ・もも・ギャロップ、やったっけ?
2日目の漫才師さんの漫才が面白過ぎて1日目の漫才が霞んでるねん。
で、エンディング。新喜劇の座員さんたちが再登場して、告知とお写真タイム。
公演はこれで終了。
あとは座員さんたちが先に出てロビー(foyer)にてお見送りしてくれます。
ここ!!ここが1番大事で1番緊張する瞬間!!
曽麻さんとファーストコンタクト取れるかもしれないの!!
いつもだったらよ??先にトイレに行ってからロビーに出るの。でもそんなことしてたら他のファンの人たちが殺到してゆっくり喋れないかもしれないじゃない??
だから水分控えめにしてました。
できるだけ早く出て曽麻さんの位置を確認。出てすぐ左!!
できるだけナチュラル装って軽く手を振りながら近寄って行ったよね。
ただでさえ人と喋るの苦手で滑舌も良くないのに、緊張でいつも以上に声が出ない。
何回も聞き直させてしまった…。それでも丁寧に話を聞いてくださりました。
名前、○○です。言ったら「あっ」って言ってくれたの嬉しかった。
差し入れも快く受け取ってくれました。好きだって言ってた飲み物を見た瞬間、「これ好きなやつ!」って言ってくれた!!
何喋ったかも、そもそもちゃんと喋れてたのかさえもわからないけど、初めて曽麻綾と対面できて、曽麻綾に自分という生き物を認知していただいた瞬間。言葉にするのがもったいないくらい。
最後に“また明日来ます”と告げて1日目の公演を終えた。
会場を出て駅に向かうまでの道、しばらくの間脚が震えていたよ。
自宅から劇場までかかる時間は1時間半ほど。帰ってもよかったけど、ゆっくりしたかったので事前に予約しておいた市内のビジネスホテルに向かう。
興奮と、掛け布団が薄くて寒さであまり眠れなかった。



翌日、チェックアウトぎりぎりまでホテルに滞在して出る。
一応今日のぶんの手土産を百貨店の中にある某有名スーパーで買う。
この段階でまだ開場時間まで2時間弱ほどあるので、劇場最寄りのカラオケで1時間半歌う。
久しぶりのカラオケ、コロナになってから3回目くらいかな?コロナ前は週1で行っていたカラオケ。もっと行きたいなー。
自分て、1時間くらい歌い続けてやっと咽喉が温まってくるタイプだから3時間くらい歌わないと気が済まないんだよね。
っと、話が逸れてしまったけど、カラオケの退出時間が12:20。完璧なタイムマネジメント。
2日目の1回目は澪さんの手売りチケット。差し入れのお菓子を渡す。
“これだけ曽麻さんに渡してくれる?”って、同じ袋に入った昨日渡した味違いの飲み物を指して言ったら「今渡しなよ」と後ろで呼び込みをしている曽麻さんを指して言われた。
“え、でも(メガフォンと宣伝のボードを持ってるから)両手塞がってるから持てるかなあ?”ともじもじしていたら曽麻さんのところに誘導してくれた。お姉さんみたいだねっ(13個下)。デニムのワンピ可愛かったよっ!
そんな2日目1回目の前説はなんと曽麻さんと生瀬行人さん。
住吉大和さんじゃないのはたぶんNGKで出番があるから。
各々、「自分(生瀬・曽麻)のことを観に来たよって人」って聞くくだりがあるんだけど、曽麻さんはほんと多くて1回目のときは体感10人以上はいた?もっとかな?
こんなに集客力のある曽麻さんをもっとたくさん起用しないなんて、もったいなくなぁい?
あとお客さんに拍手させて最後3本締めする今別府さんがよくやるやつ(元はタモリだと思うんだけど)。
先に生瀬さんがやって、後で曽麻さんがやるの。まぁ流れ的に曽麻さんのほうが派手に動くんだけど、最後3本締めのところターンで決めるの。あれ、小林ゆうさんに教えてもらって練習したのかなとか想像すると泣けてくるよね(違ったらごめん)。
新喜劇はところどころ細かいところは変わってるなと思ったけど、とくに大きな変更点はなし。1番変わってたのは小林ゆうさんの衣装がオーバーオールになってたこと。
2日目は漫才師さん、めちゃくちゃおもしろかった!!
スマイル・スーパーマラドーナ・ミルクボーイ。
3組とも同じくらいおもしろかった。ミルクボーイのあのネタ、コーンフレークに代わる名作じゃない?まだテレビでやってないよね?知らんけど。
すごいなあ。
2日目1回目のエンディングとお見送りは曽麻・大塚が並びでいてくれたの。
お見送りのとき2人の2shot撮らしてもらった。めちゃくちゃ良い感じに撮れたから、これは他の人に取られたくないからアップしない。
1回目と2回目の公演の空き時間は言っても1時間ちょっとくらいでゆっくりご飯食べてたらちょうどくらい。
2日目の2回目は曽麻さんの置きチケ。サイン入りじゃなかった。外れたらちょっと寂しい。
2回目の前説も曽麻・生瀬ペア。なるほど、公演ごとに変わるのではなくて、日替わりなのね。ってことは1日目の1回目も大塚・野崎ペアかな。
新喜劇、やっぱり最後の回が1番かっちりしてるね。
何気なく観てたけど、このストーリーかなり良いよね。本公演で別のキャストで見たいくらい。
細かい変更点はあるけど、良くなってる箇所もあればこの部分は前の回のほうが良かったなとかいろいろ。見てる側の好みもあると思うけど。
漫才師さん、3組とも1回目と全部違うネタしてくれた!
おもしろを超えて感嘆すると言うか。
このクオリティで¥2,000。なんでもっと客入らない?
あと内海さん、あんな汗だくになるくらい漫才してるのに何故痩せない?
そして、最後の最後、エンディングとお見送り。
もう一度曽麻さんとお話するために、実は公演中、暗転した時にトイレに行っておいた。
今回もできるだけ早く出て曽麻の位置を確認。
1日目と同じ場所。1日目同様ナチュラルを装って手を振りながら近づいて、自分なりに感謝の気持ちとすごく楽しくておもしろかったこと伝えたつもり(たぶん伝わってない)。
でも、とにかく、会えたことと話せたことが良かった…。
経験上、楽しみにしてたこととか、期待してたこと、ほとんど思い通りにならなくてうまくいった試しがないのね。
なのに、理想的過ぎてこわいわ。
これからもずっと好きでいるし、応援し続けたいから新喜劇におって欲しい。
べつに曽麻さんだけじゃないよ、今いる座員さん全員。
この2日間のことは感謝しかないよ。皆さんにね。
まだ、
———言いたいことは山ほどあるけど愛してる。



帰りの電車、イヤフォンなんていらないくらいあなたの音で溢れてました。


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