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「誰にも聞けなかったドラッグの話」

ASK。依存症を勉強していたら近いうちにたどり着く団体名かと。

この本の良かったところは
伝えたいメッセージに一貫性がある
というところでしょうか。

ASKのHPで、薬物依存症の回復者が薬物に関する質問やお悩みを答えるというコーナーに寄せられたものを書籍化した本です。

困ったら自分や家族など身近な人たちだけで薬物使用対象者を抱えないこと
→近くのダルク、NA、精神保健福祉センターに連絡、相談すること。そうすれば次の道が拓けるよ!

薬物使用対象者に薬物をやめさせようとしないこと
→当事者がやめたいと思わない限り、何をしても功を奏さない。まずはあなたが生活を整えること、家族会にいくこと。
そうすれば次の光が見えるよ!

薬物使用は薬物依存症という病気だよ。
イネイブラーになったら本人も周りもダメになるよ。

ってことを同じようなメッセージで訴え続けてるのは良いなぁと思いました。
でも本当に薬物で困った人が読んだら
いつも同じような回答じゃん!相談しろとしか言えないのか!自助グループいくしか道はないのか!と怒るかもしれない。
薬物依存症の治療は、まずそこからスタートするのが王道なのだと思う。だから似たメッセージになるのだろう、と。

自助グループ頼みなのって日本だけなのだろうか?
どの国でもやはり自助グループにつながることが最大の解決方法なのだろうか?
自助グループを否定するつもりはないけど、それ以外の道はないのか、最近モヤモヤと気になる事。

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