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ヒゲダンのエディトリアルツアーに参戦したのでそこで感じたことなど

東京都のコロナ感染者がついに1万人を超えた日2022年1月22日、国立代々木競技場第一体育館でそのコンサートは開催されました。収容もほぼ満席の1万人で、ボーカルの藤原さんも開催できてラッキーだったと何度もMCで話していました。

入手困難と思しきチケットが手に入ったのは、不謹慎ですがコロナウィルスのおかげ、という面が否めないと思います。というのも、何度かチケット応募してことごとく外れていたのですが、開催直前になって追加の販売があり、ネットで申し込んだら運良く入手できた、という経緯だからです。恐らく、コロナの状況を見て参加を断念したお客さんがたくさんいたのだと思います。チケットの高額転売問題に対応するため、チケットは売りっぱなしにするのではなくキャンセルが出た場合は再販する仕組みが導入されており、今回はそのメリットを最大限に享受した形になりました。知り合いなど東京会場は取れず、わざわざ地方の会場のチケットを買って旅行を兼ねて見に行った人もいるというのに。

入場も体温計測、ココアアプリの確認、各所への消毒液の設置など、念入りにウィルス対策されており、演奏中も声出し禁止、マスク着用などお決まりの対策が求められました。そして、会場がやたら寒い。換気できる通風口や窓はすべて開放していたのだと思います。

ですので、ステージ上の熱いパフォーマンスと、大人しい客席の温度差を感じる2時間半となったのですが、もちろん観客は白けていたわけではなく、全員そのパフォーマンスを堪能していたと思います。声援が出せないというのはじつに味気ないものです。反面、年齢層が広いヒゲダンファンにとって、立ちっぱなしの2時間半は辛いものの体力の消耗が少なくて済むやさしいコンサートかもしれないな、とも思いました。

そう、肝心の演奏ですが、まあここで語りだしたらきりが無いので「喉から音源」をしかと見届けました、ということでお許しください。体育館なので本来音響は良くないのですが、PAも悪くなく、各人の演奏もすでに円熟の域といってもいいような安定感で、ボーカルだけでなくバンド、サポートメンバー全員が音源そのまま状態(というかすべて音源以上)であり、それをしっかり全22曲続ける持久力とプロ根性に感服した次第です。照明も素敵でした。セットリストを掲載しますので雰囲気だけでもお確かめください。

1.Universe
2.HELLO
3.宿命
4.115万キロのフィルム
5.Shower
6.みどりの雨避け
7.BedroomTalk
8.Laughter
9.フィラメント
10.Anarchy
11.StandbyYou
12.ペンディングマシーン
13.ブラザーズ
14.ノーダウト
15.FIREGROUND
16.CryBaby
17.Editorial
18.アポトーシス
19.LostInMyRoom
ーアンコールー
20.Pretender
21.異端なスター(イントロでドラムの松浦匡希さんのサプライズハッピーバスデーあり)
22.ILOVE…

そうなのです、この日はドラムの松浦さんの誕生日であり、そのサプライズ演出としてイントロ~ドラムカウントからの他のメンバー一斉に演奏ストップ、というドッキリが仕掛けられており、そこから5分程度本人も前に出てきてトーク、という一幕がありました。ここはさすがに観客揃ってハッピーバースデー歌うところでしょ、というシーン。やっぱりコロナは憎いですね。

まあ結局こうして振り返ると、チケット取れてラッキー、それもツアーで一番近い会場で、かつメンバーの誕生日にも立ち会えてさらにラッキーという日頃の行いがすべて吉と出た日という自慢投稿になってしまいました。すみません、実際そうだったので、隠しようがありません。

また、メンバーみんな僕からはだいぶ年下ですが、尊敬の念が深まりました。藤原さんはラスト曲前のMCでかなり長い時間、想いを語っていました。
「この会場に来なかった選択も尊重したい、そんな人たちのために、しっかりと音楽活動を続けたい、無事に生き残って、みんなで会える場をいつまでも残していきたい」
かいつまんでまとめるとそんな感じのトークでした。アーティストたる者ファンを大事にするのは当然なのだろうとは思いますが、メンバー間の仲の良さ、そしてそれをファンまで巻き飲んで広げていこうとする姿勢に、令和のアーティストのあり方、表現者のベンチマークを見せられた気がしました。

ここから先のツアー日程も、ぜひ無事に開催できることを祈ります。今後もバンド活動でいろいろなことが起きるとは思いますが、僕もファンの最後列あたりでしずしずと付いていきたい、そう感じさせてくれるコンサートでした。大変良かったです。


サポートのしくみがよくわからないので教えてください。