見出し画像

3万円払ってIQテストを受けてきました【全人類に受けてほしい】


タイトルのとおり、専門機関でIQテストを受けてきたのでそのレポートとなります。

受験の背景

きっかけ

きっかけは、MENSA(メンサ)と呼ばれる全人口の上位2%という高い知能指数(IQ)を持った人だけが入れる団体に、会社の先輩が所属していると知ったことでした。

MENSA(メンサ)とは、1946年にイギリスで創設された、全人口の内上位2%のIQ(知能指数)の持ち主であれば、誰でも入れる国際グループです。

JAPAN MENSA|メンサとは

2024年1月時点において、MENSAの入会のルートは、以下の2つのどちらかのようです。

  1. MENSAが不定期で実施している入会テストで合格する

  2. 証明書を送付して入会判定で合格する

正直、どちらも安くない金額なのですが、入会テストが満席だったこと、どうせ受けるなら自分の結果を知りたいということで、後者の進め方にすることにしました。


さっそく申し込み

良い結果だったらMENSAへ提出、ということを視野にいれていたので、IQテストの検査が、医師・臨床心理士・公認心理師等によって実施される機関へ申し込みました。

証明として使えるIQテストも、もちろん決まっています。

当会の入会判定で使用できる証明書は、申請日から1年以内に受けた WAIS-III・WISC-III・WAIS-IV・WISC-IV・WISC-V のいずれかとなりますのでご注意ください。

JAPAN MENSA|証明書による入会判定について

私が受験したのは「WAIS−IV(ウェクスラー式成人知能検査)」です。

検索で上位に出てきた大阪のカウンセリングオフィスAXIAへ申し込みました。結果的に、すごい良かったです。


検査と結果説明にかかった合計の金額は36300円でした。内訳は以下の通りです。

  • 検査料金 22000円

  • 結果の説明(1時間) 11000円 (30分の場合7700円)

  • レポート作成料 3300円

お金を払ってIQテストを受けるなんて人生で最初で最後だろうと思い、結果の説明は1時間でお願いしました。

受験当日

IQテストの受験当日は、わくわくの気持ちが半分、緊張の気持ちが半分でした。

自分の本来のIQが知りたいということから、事前に勉強したり、試験内容について調べたりといったことはしませんでした。

もし結果が悪かったとしても、「私の魅力は、IQでは測れない部分にあるんだ!」と思えばいい、と無理やりポジティブに変換していました。

検査内容の説明

カウンセリングオフィスに到着して、まずは私が受験する「WAIS−IV(ウェクスラー式成人知能検査)」の説明を受けました。

以下の4つの指標で構成されていて、総合的なスコアが分かります。

●言語理解(VCI)
語彙力や説明する力を表す指標です。
この指標の数値が高い人は、コミュニケーションに長けています。

知覚推理(PRI)
目から取得した情報をもとに論理的に考察する力を図る指標です。
新しい情報への適応力である流動性知能が高い人は、知覚推理の数値も高い傾向があります。
論理的思考が素早くできるかどうかもこの指標が関係しています。

ワーキングメモリー(WMI)
聴覚によって得た情報を短時間記憶しておくための力です。
また、その情報を保持しながら試行することができる能力でもあります。
その指標の数値が高い人は、短時間の集中力が高い傾向があります。

処理速度(PSI)
単純作業を素早く正確に行う力を表す指標です。
単純作業が得意な人はこの指標が高い傾向があります。

WAIS−IV(ウェクスラー式成人知能検査)の説明 |カウンセリングは大阪のAXIAへ(大阪 南森町) (axia-co.com)

IQのスコアだけでなく、自分自身の得意・不得意も知ることができるようです。

いざテスト

10個の基礎テストに加えて、このカウンセリングオフィスでは、3つの追加テストをオプションで受けました。(ちょっとこのあたりうろ覚えです)

色んなやり方、方法のテストを受けました。脳みそが疲れました。

予定時間が90~120分となっていましたが、結局3時間ぐらいかかったんじゃないかなと思います。検査をしてくれた公認心理士さん曰く、「しっかり答えようとすればするほど時間がかかるテストだから」とのことでした。本当にそのとおりだと思います。

具体的なテスト内容については記載しません。(対策をすればより良い結果が出そうなものもあり、皆さんにもありのままの状態でスコアを計ってもらいたいので)

ざっくり言うと、ネットで検索して出てくるようなテストだけではなく、目で見て答えるテストや耳で聞いて答えるテストがありました。1種類のテストにつき何問かあるのですが、問題を進めるごとに段々難しくなっていきます。得意なテストもあれば、苦手なテストもありました。

テスト当日は受験して終わりです。結果は2週間後、対面または書面送付で通知されます。

受験後日(結果と説明)

IQテストの結果

2週間後、結果を聞くために、私は再びカウンセリングオフィスを訪問しました。
目の前に出されたのは、A4用紙2枚のレポート。片方の1枚に検査結果が記載されていました。

合成得点(平均が100)
 全検査:FSIQ  130
 ①言語理解:VCI 119
 ②知覚推理:PRI 126
 ③ワーキングメモリー:WMI 122
 ④処理速度:PSI 130

日本人の同年齢の平均を100としたときに、私は130という知能指数(IQ)でした。平均以上だったことへの喜びが無かったと言えばウソになります。単純に嬉しいスコアでした。
それぞれの数字の内訳についても、試験を受けたときの私の体感(出来た/出来なかった)と大きく離れていない印象でした。言語苦手だなぁ。

IQだけを知りたい人は、書面通知でも良いと思いますが、
結果説明をしてもらえて、本当によかったと思っています。

初めて知った自分の苦手

2枚のレポートのうち、片方はスコアが書いてあり、もう一方は心理検査の所見(検査を担当していただいた公認心理士の方のレポート)が記載されています。正直、心理検査の所見の方が、スコアの何倍も自分のためになりました。

総合的には130というIQになるものの、私には得意・不得意がありました。

●得意なこと
・単純な作業で、素早く正確に処理すること
・目で見た情報から関連性を推測すること
・図や表を読み解くこと

●苦手なこと
耳で聞いた情報から重要な情報を抜き出すこと
頭の中でイメージすること
・自分の考えを言葉で表現すること(言葉足らず、論点のズレがある)
語彙や一般教養の知識が乏しいこと

視覚優位という特性だと思いますが、目で見える情報や実物を見て考えることは得意ですが、耳で聞いた情報や、頭の中でイメージが必要な処理は苦手なようです。

そういった特性から、普段の仕事では、聞くだけではなく「メモをとること」「取ったメモを見て、内容を整理すること」を意識するとより良くなるのでは、というアドバイスをいただきました。

小さい頃、よく母に「さっき言ったのになんで覚えてないの」と怒られた経験を思い出しました。聞いてないんじゃなくて、耳で聞いた内容から大事な情報を抜き出すのが苦手だったからなんだ、と合点がいきました。


また、語彙や一般教養の乏しさについて、言語理解のスコアが119だということもあり、見て取れる通り私の4つの指標の中で1番低いスコアになっています。これは、総合スコアが130の人という見られ方をして、人と会話したときに「あれ?この人語彙力や一般教養が無いな?会話噛み合わないかも」と思われる要因になるようです。思い当たる節しかないです。
ですが、語彙や一般教養に関しては、トレーニングをすれば向上できる、とのことなので、少しずつ勉強していけたらと思います。


自分の得意・苦手を把握していると、日常生活で意識・工夫することができる上に、出来ないことがあっても「これは自分の特性だから」と出来ない自分を責めずに済むところがすごく良いと思いました。

得意・苦手を知るだけで生きやすくなると思います。
全人類、一度は専門機関でIQテストを受けてみてほしいです。
特に10代・20代の方にはオススメです。

MENSAへのチャレンジ

調べたところ、全人口の上位2%が入れる、とのことですが、IQ130はちょうどボーダーラインっぽい
結果レポートでは、私のスコア130は「100人中下から数えて98番目」(=上から3番目)なので2%は下回っています。

厳しいかなと思いつつ一か八かで、必要事項を記入し、結果レポートをMENSA JAPANへ送付しました。

入会判定の結果は1か月後に出るらしいので、判定結果が出たらまた報告します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?