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機械への憧れとジレンマ

私はいま早稲田大学で機械工学を専攻している。問題が一つあって、機械工学を専攻する女子というのは異様に少ないのだ。

多分ほかの大学の話をきく限り多くて女子の割合は10%いれば良い方というのが現状である。私も今期の実験班は13人いて女子が私一人だけだった。

数が少ないというのは、シンプルに不利である。友達を見つけるのにもちょっと困るし、まだ、決定的にこれと言って困ったことはないが、ちょっとした疎外感の積み重ねというのはいつの間にか大きな重石となっている。

例えば、研究室に「3日に一度は風呂に入れ」と書かれていること、とか。
「最近は女子生徒が多いですね、私の頃は400人いて1人でしたよ」と言われるとか。
先生が全員男性なのだが、セクハラ防止の関係で密室に二人きりになれないからとわざわざ別室で話をしなくちゃいけない、とか。
誰も技術者のキャリアを形成するうえで「結婚と出産」を問題として取り上げることすらしない、とか。
白衣なんか着ないで私たちは加工機械の前で作業着をきているけど、世間の取り上げる「リケジョ」は全員白衣だとか。
三時間たちっぱでトイレに行く時間がない実験とか、私が話しかけるとキョドってしまう学科の同期。
どれか決定打というわけではないけれど、些細なところでたまに私だけ考え去られてしまうようでストレスがたまる。

ほかの女性技術者はどうだったんだろう、と思っても、そもそも前例がすくなすぎて良いお手本が分からない。

多分この業界は、まだ女子が少なすぎて問題すら起きていない。問題が発見されていないのだと思う。私にはなんだかこの先ここでうまくやっていける気がしなくて、秋学期から学科に籍を残しながら別のことを専攻するつもりである。

多様性というのはできるだけあってほしい、女子が少ない所には女子が増えてほしい。周りの学科の同期は、なぜ機会を専攻しようとしたのかきくと就職のつぶしがきくからとかももちろんあるが「車が好き」「攻殻機動隊が好き」「ガンダムが好き」「電車がすき」「宇宙が好きだからロケットとかを開発したい」とかの理由できた人も多い、やっぱり一般に男性が好きと言われるものをきっかけにしている。ああ、あの時プリキュアのほのかが白衣で科学実験をするんじゃなくて作業着ではんだ付けをしていたらな、モーターショーが車に張り付くセクシーなお姉さんに鼻の下を伸ばすおじさんばかり目立つような客層じゃなければな、かっこいい車とかバイクを「男のロマン」なんて言わないで「ロマン」って言ってたらな、もうちょっと女の子は増えたのかなあ。

私が機械工学を志すきっかけはミスiD2015の近藤那央さんと当時ウインクキラー界隈にいたきゅんくんさんを見たときに「こんなかわいい女の子たちがこんなクールなルックスのモノを作ってるなんて!」という憧れからだった。あれから実際に機械工学をやってみて、なんだかちょっと心が折れてしまった。それは私の頭が合わなかったのか、本当に心労が絶えなかったからなのかわからない。どうやったらクリエイティブな方向へとハードの部分を具体化できるのかわからないまま、なんとなく忙しい日々に食らいついていたら気づいたらこんなちょっとつまんないことになってしまった。

改めて、今期の授業も終わって、来期から本格的にほかの専攻がはじまってくるんだけどさ(一応機械系に関連する分野だけど!)、自分もエンジニアの方面でモノを作りたかったという気持ちがやっぱりまだうずうずしてる、まだ私の機械への憧れをどう昇華したらいいのか分からない。なにか、これを読んでいる方で、私一応機械力学熱力学流体力学材料力学単位はとりきってますし勉強はまあまあ多分できなくはない方なので、一緒に何かできる案やこんなの見てきたらどうという告知ありましたら教えてください...。私には今何が嫌いで何が好きなのかが揺らいでしまっています。なるべくたくさんのものが見たい。知りたい。

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うれぴい!
5

Δゆら

わせだ、大学3年生

コメント1件

興味深いです!理系全体でも女子が少ないのに、機械工学となるとさらに少ないですよね。僕の大学でもそうです。
女子が少ない環境に身を置くというのは、一つ一つは些細なことでも積み重なるとすごく大変なことですよね。それも学部という長期間在籍するようなところで。女子が少なすぎて問題すら起きていない、という言葉が響きます。早く性差が問題にならないくらいどの学部でも女子が増え、大学で学べる環境が整えばいいですね。

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