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花の園生

ミスiDに出て久しぶりに花の園生にいたことを思い出した。最近今までは私が思春期を過ごしたつまんないクソみたいな温室でぬるま湯だったところが実はもうもしかしたらこの世でまた二度と会えない場所かもしれないという現実を見始めて何百回と絶望していた。私の周りのその後現実の絶望に耐え切れぬ心身。見たくなかった汚い部分を見てしまったことで勝手ながら一人で泣き散らかしたこともある。所詮温室。されど温室。私たちが今まで育ってきたところは結局のところよくできたフィクションなんじゃないかって思いながら毎日そんな理不尽知らなかったし知りたくなかった社会はくそったれなのではないかという勘繰りと、でも私たちは現実に存在する花の園生で育ってきたのではという温度差で何度も板挟みになりながら、たまにそれでも同胞たちと出会えたら私たちは間違ってないよねこの園生は現実にあったんだよね私たちいつだってこうやって会えばその園生の続きを生きることが出来るんだよねと確かめ合ってきた。

反骨精神

誰だって自分たちが育てられた環境が嘘だったなんて受け入れがたい。それを否定されるのは一瞬を否定されるわけではない今まで自分たちが形成されてきた場ごとひっくり返されたら残されるのはなんであろう。私たちの花の園生は現実だったのか。フィクションだったのか。世間は思ったより途方もなく広かっただけのことなのかもしれない。ただあまりにも私たちはぬるま湯の中で生きすぎていた。そこで育った大きな核はゆるぎないものになってしまった。もはや理不尽に迎合することは不可能。反骨精神がなりうる核は皮肉にもそこで生まれたような気がする。

同族嫌悪

本当は自分の人生を誰かに食われるのがとてつもなく嫌なだけなのかもしれない。または誰かの人生を追うように感じられるのがとてつもなく嫌なだけなのかもしれない。本当はわかっていたけど誰一人同族なんていなかった。だから誰も嫌悪する必要はなかった。愛しいかった、私たちはかわいくて素敵なものが好きだった。隙あらば人の中にそれを見出しては愛しくて胸が張り裂けそうになった。どれ一つとったってそれはそこから生まれたものに違いなかった。指数関数的にあらゆる方向から見つかる世界の素敵な宝物たちがあふれていてその世界をのぞける幸せに対して私たちは無力ただただ噛みしめながら全力でそれを吸収しようとしていた。垣間見える幸せと彼女がまだ知らない私だけが知ってる彼女の良さ、ページをめくりながら確かに積みあがっていく確信、やっぱりそれらが溢れていることは現実であった。

確信

多分この言葉が一番近いのかもしれない。私たちにはお互いを想い合う気持ちが確信的に分かってしまう能力がついている。言葉やしぐさに関してその節々にちりばめられた本心を見抜いては一喜一憂する。社会の荒波は私たちに対してあまりに容赦なかった。それらの能力は自己保護のために勘定されることに慣れすぎていたのかもしれない。鏡の反射のようにあるいはやはり大きな力によって慣れない突然の悪意によってまたは今まで知らなかった理不尽の事実によって自分の意図したくないこと考えたくないことを強制的にみせられてしまうことがある。久しぶりにミスiDに出てこんなにもこの確信を持つ能力というのが正の方向に使われたことに対して、本当に久しぶりに、私が花の園生にいたことを思い出した。本当は私たちはその気持ちを軸にすることは不可能ではなかったことを思い出した。そんなつもりはなかったのだけど、それが「思い出す」部類のことであったという事実に関してまた気持ちはあまりに弱く打たれてしまう。ただやはりこの園生は現実に存在する私たちが今まで見たものはフィクションではなかった足を踏み入れた時点で私たちがいることでそれはやはり現実であり、こうやってお互いの正気を保とうとしながら手を握ることが出来る。

多分ずっと器用貧乏。私は少しだけ人より要領がいいから、フィクションの中でも現実の中でも多分人より世渡りできてしまうけれど、いつまでだって過去の時間を生きるというのは残酷でありそれには逆らえないまま体と心がバラバラになりそうなことを知っているから這いずり回るように食いしばってどうにかやってきているけど、だってこんなに愛にあふれた世界があることを知ってしまったら、その確信をもってお互いのことを認めあえることが出来てしまったら、そんなに素晴らしいことはないんだって、分かってしまったら、もうそれだけで私たちが前を向く理由になると思うんです、今まで忘れていたわけじゃないんだけどあまりにもやっぱり見えているものがクソみたいなことが多すぎてそれでも私の核は絶対ここにあるんだよ。読んでる人たち。多分これからだって現実は容赦ないけど、この世界があるという事実だけで私は本当に大丈夫になります。本当にありがとうございます。私に関わってくださった人たち全員にどうにか、どうにかこの世界の悪意へ足を取られませんように。この祈りみたいな私の願いがどこかで寄り添うことが出来ますように。

つまりは、みんな大好きってことです深夜だからあまり私こういうの言うの得意じゃないんだけど言いたくなっちゃった。

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ありがたいいい
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Δゆら

わせだ、大学3年生
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