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コラム12:シェリーと秋刀魚のテッパンな関係

シェリーに馴染みのない方には、「シェリーって何?」と言われるかも知れない。

「シェリーとは酒精強化ワインである」と、ソムリエの教本にある。分かりやすく言えば、醸造の過程で酒精(ブランデー)を添加したワインだ。シェリーの産地は、スペイン南部アンダルシア地方セビーリャの南にある。暑さによりワインが腐敗しないよう、ブランデーを加え度数を高めたことが始まりのようだ。

ドライシェリーで、ワインに比べ2度ほど度数が高い(15〜15、5度)。日本酒とほぼ同じだ。前々からシェリーと和食との相性の良さには気づいていたが、偶然にスパイスカレーとの相性の良さを発見して、改めてシェリーの守備範囲の広さに驚いたこともある。

さて、和食との相性である。
標題にあるように、秋刀魚や鯖、鰯などの光り物の塩焼きにはテッパンの相性だ。香りとの共通項から、酢を使った料理との相性も良い。黒酢であれば最高。黒酢をタレに使った餃子や黒酢酢豚など。シェリーのヴォリューム感が少し勝ち気味であるが、冷奴やキムチ、肉じゃがも無難だ。

これだけ和食と好相性のシェリーだが、世間一般に広まっていないのが残念で仕方ない。是非、割烹や居酒屋で置いて欲しいものだ。 


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